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《最新版》適切な「マークアップ」とは?SEOに強いHTMLタグの使い方ガイド

作成者: admin_dg|Feb 8, 2022 12:00:00 AM

Webサイトを制作・運用していると、「デザインは悪くないのに検索順位が伸びない…」「記事を書いても流入が増えない…」と感じることがあります。

実はその原因の多くは「マークアップ(HTMLタグの付け方)」にあります。

検索エンジンは、見た目ではなく 構造化された情報=マークアップ を読み取ってページを評価します。
さらに近年は モバイル対応・ページ速度・構造化データ(JSON-LD) などの要素も、評価に大きく影響しています。本記事では、2026年以降に通用する SEO×UXに強いマークアップ手法 をわかりやすく解説します。

執筆:檜田詩菜(過去のインタビューはこちら

コクーのマーケティング担当。鹿児島県出身。数年前まで美容コスメ・雑誌・不動産・IT業界の顧客マーケティングを担当。サスペンスLOVE。

 

基本編:まず押さえておくべき「HTMLタグの役割」

タグの選び方ひとつで、検索順位・クリック率・滞在時間まで変わります。
装飾ではなく“情報の意味”を伝えるために使うのが、正しいマークアップの考え方です。

ベースとなる主要タグ

検索結果に表示される情報や、検索エンジンに理解してもらうための最低限のタグです。
ここが整っていないサイトは、いくら記事を書いても評価されません。

タグ 役割
<title> ページタイトル(検索結果に表示)
<meta name="description"> ページ概要(検索結果の説明文)
<meta name="robots"> インデックスやクロールの指示
<link rel="canonical"> 正規URLの指定(重複防止)
<meta property="og:*"> SNSシェア情報(OGP)
<h1>〜<h6> 見出し階層
<p> 段落
<img alt=""> 画像説明(SEO+アクセシビリティ)

<a href="">

リンク提示(アンカーは意味のあるテキストに)

❌ NG例:見出しで装飾目的の使用

見出しタグは“文字を大きく見せたいから”使うものではありません。
意味を持つ情報だけに使うこと が検索エンジンに正しく理解される条件です。

html

👍 正しい例:装飾はCSSで行う

文章の意味づけはHTML、見た目のスタイルはCSSで行います。
役割を分けることで、SEOとアクセシビリティの両方を満たせます。

html

下記がポイントです!

応用編:2026年 SEO で効果が高い「実践タグ・属性」

SEOは“正しいタグを使う”だけでは不十分です。
2026年以降、多くの評価指標は ページ速度・モバイル体験・情報の明確さ に移行しています。
ここでは、実務で使える「NG/OK」が一目でわかる改善例を紹介します。

① スピード改善に必須:画像の遅延読み込み

画像はページ速度を左右する最大要因です。
遅延読み込み + サイジング指定で、Core Web Vitals 改善につながります。

❌ NG例:遅延なし & サイズ指定なし 

👍 OK例:遅延読み込み + サイズ指定

② モバイルファースト:viewport の適切設定

スマホ表示が崩れているサイトは、順位下落のリスクが高くなりました。

❌ NG例:viewport 未設定(PC幅基準になる)

👍 OK例:モバイル対応の基本設定

③ 誘導の質を上げる:自然で意味のあるアンカーテキスト

「こちら」「詳しくはこちら」だけのリンクは、検索エンジンに意味が伝わりません。

❌ NG例:中身がわからないリンク

👍 OK例:内容が理解できるリンク

④ ページ速度を上げる:重要リソースの先読み

CSS・画像・フォントなどの読み込み順序も、“SEO評価ポイント”になっています。

❌ NG例:通常読み込みのみ(時間がかかる)

👍 OK例:先読み + 本読み込み

まとめ:タグ改善 = SEO・離脱率改善・UX改善のすべて

タグの最適化は「検索に強くなる」だけではありません。

  • ページ速度
  • モバイル体験
  • 回遊率

が同時に向上し、結果的に 離脱率が下がり、成果につながりやすいサイト になります。

まずは「できるところから」で十分

100点のマークアップを目指す必要はありません。
すべてを一気に整えなくても、上の表の対策を1つずつ導入するだけで、検索評価と UX は確実に向上します。

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最新編:構造化データ(JSON-LD)で検索に強くなる

検索エンジンに「何の情報か」を正しく伝えるのが、構造化データ(JSON-LD)の役割です。
2026年のSEOでは、記事やサービス内容を“文章だけで伝える”のではなく、検索エンジンにわかりやすい形式で伝えること が重要になりました。

リッチリザルト(レビュー、FAQ、記事情報など)表示によって、クリック率の差が生まれる時代 です。

そもそも構造化データとは?

ページの内容を「検索エンジン用の言語」で説明する仕組みです。
人間向け文章(見た目)とは別に、Google 向けの“台本”を追加します。

⚠️ NG例:構造化データなし(=意味が伝わらないページ)

文章だけでは、検索エンジンにとって“このページが何なのか”が判断できません。
人間が読めば記事でも、検索エンジンには「ただの文字の塊」として扱われ、正しく評価されなくなります。

👍 OK例:記事ページ用 JSON-LD

記事のタイトル・公開日・著者・企業情報などを、検索エンジンに“明確に伝える”ためのマークアップです。
リッチリザルト表示や信頼性評価につながるため、企業ブログ・オウンドメディアなら必ず設定すべき基本テンプレート になります。

用語 簡易定義
@type: BlogPosting この記事はブログ/記事であると明示
headline 記事タイトルを正確に伝える
datePublished/dateModified 公開日・更新日を正確に示す
publisher/author 企業情報(信頼性)を検索エンジンに伝える

💡 FAQ形式のページなら「FAQマークアップ」を使うと最強

FAQがある場合、構造化データを設定するだけで 検索結果に直接QAが表示 されることがあります。

まとめ:構造化データは「AI検索時代の必須対策」

これからの検索は、文章の“中身を理解できるサイト”ほど有利になります。
構造化データによって、記事内容や企業情報を明確に伝えることで、検索順位だけでなく、クリック率・信頼性・AI検索での掲載率 にまで影響します。
今までは“付けなくても見られる”要素でしたが、これからは “付けないと損をする”SEO対策 です。

 

🔎 チェックリスト:公開前に最低限チェック!

記事を公開する前に、必ず見直したい“SEOと品質の最終チェック”です。
高度な技術がなくても、ここを押さえるだけで 順位の安定・離脱率改善・回遊率向上 に大きく影響します。
修正が難しい部分よりも、まずは 今すぐできる項目から確実に埋めていくこと が重要です。

  用語 簡易定義
Hタグ順序
  • H1→H2→H3の階層
  • 装飾目的で使用しない
meta description
  • 各ページで重複なし
  • 120〜150字
画像
  • altあり
  • 遅延読み込み
  • サイズ指定
canonical
  • 記事・LP・類似ペーは必須
内部リンク
  • 意味のあるテキスト
  • 関連性の高い導線
ページ速度
  • LCP/CLSが基準内(Core Web Vitals
構造化データ
  • 記事/企業/FAQのJSON-LD

SEOは「コンテンツ × マークアップ × 速度」の掛け算!

検索順位は“記事の質だけ”では決まりません。
どれだけ良い文章でも、タグ設計やページ速度、モバイル対応が整っていなければ、検索エンジンに正しく評価されません。SEOとは 情報(コンテンツ) × 伝え方(マークアップ) × 体験(速度・UX) を組み合わせることで最大化されるものです。

100点を目指す必要はありません。
まずは “今できる改善” を 1 つずつ取り入れるだけで、検索評価は確実に変わっていきます。
下記3つから始めてみてください。

 


当社では、今抱えていらっしゃる課題をしっかりと把握し、解決のご提案・対応させていただくデジマ女子というDX人材の支援サービスがございます。

 

SEO対策されたコンテンツ運用には、「マークアップ」以外にも、企画からクリエイティブ制作、ライティング、分析など、多岐にわたります。当社ではWEBサイト制作・運用支援サービスをご用意しておりますので、WEBサイトの運用でお悩みでしたらお気軽にご相談ください。

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