今や多くのデザイナーやクリエイターが活用しているAdobe CCツール。
なかでも、PhotoshopやIllustratorといったツールを耳にしたことがある方は多いのではないでしょうか。実はAdobe CCには20種類以上のデスクトップ、モバイルアプリケーションやサービスが含まれています。
グラフィック制作や動画制作など、作りたいものに合わせてツールを選択し組み合わせることで、よりレベルの高いクリエイティブ制作を行うことができます。
Adobe CCには、次のような特徴があります。
20種類以上のクリエイティブソフトがそろい、PhotoshopやIllustratorなどの多機能なデザインアプリのほか、PDFによるデジタル文書の編集や共有を行うことができます。
また、モバイルデバイスやデスクトップなど、どこからでもアクセスが可能です。
MacとWindowsの両方に対応しており、最大2台まで同時にインストールが可能です。
ただ、2台同時にアクセスができないため、いずれかのデバイスをログアウトさせる必要があります。
Creative Cloud ライブラリを使用すると、チームのメンバーとデータを共有することができ、チームでの作業を効率化します。
また、SlackやMicrosoft teamsといったアプリと連携することで、生産性の向上につながります。
では、Adobe CCのクリエイティブソフトにはどんなツールがあり、どんなことができるのでしょうか。
ソフトの概要や、それぞれのソフトができることを解説していきます。
Photoshopは、業務で使うことを前提にした、高機能かつ凡庸性のある画像の編集・作成、写真加工ソフトです。パソコンやスマートフォンで簡単に使用することができます。
思い通りに写真の編集ができるのはもちろん、Webデザインやバナーデザインの作成、イラストの作成など、幅広い用途で活用することができます。
Photoshopでは、次のようなことが可能です。
など、幅広い色調補正機能が備わっています。
白黒写真やフィルム風の写真など、出したい雰囲気に合わせて色味を調整することができます。
そのほかにも、傾き補正や、写真に写り込んだ不要な部分を除去、あるいは人や物などを写真内の別の場所へ動かす事も可能です。
Photoshopでは、自然な仕上がりの合成写真を作成することができます。
備えつきの「クイック選択ツール」や「投げなわツール」といった、切り抜きツールを使用することで、髪の毛や動物の毛といった被写体の細かい部分を綺麗に切り抜くことができます。
写真や画像に文字を追加するだけでなく、文字の縁取りやグラデーション、変型などの効果をつけることができます。また、写真を文字型に切り抜くというマニアックな加工も可能です。
Photoshopの機能をいくつかご紹介しましたが、使い方次第で幅広く色々なことができるのです。
また、Photoshopに関連するソフトに、「Photoshop Lightroom」というものがあります。Photoshopほど高度な編集機能はありませんが、主に写真の編集や管理を簡単に行うことができるソフトです。
Photoshopよりも操作が簡単なため、写真編集ソフト初心者の方にもおすすめです。
Illustratorでは、自由度の高いデザイン機能を活かして、イラストやロゴの作成、ポスター・チラシのデザインなどを行うことができます。
また、Photoshopが「ラスタ編集方式(1pixelの点が並び構成されたデータ)」なのに対し、Illustratorで作成されたイラストやロゴなどのデータは、「ベクター編集方式(複数の点や色彩を数値で管理しているデータ)」で作成されるため、拡大・縮小をしても画像が劣化することがないのが特徴です。
Illustratorでは、次のようなことが可能です。
画像やテキスト、イラストを自由にレイアウトできるため、幅広いデザインを行うことができます。拡大・縮小による画質の劣化がないため、名刺から看板のような大きさのポスターまで、さまざまなサイズの印刷物のデザイン制作に利用することができます。
Illustratorのペンツールを使用してイラストを描くことができるのはもちろん、ペンがなくても、「シェイプ形成ツール」などのツールを利用して簡単なイラストを描くことも可能です。
ほかにも、「Adobe Capture」というモバイルアプリと連携することで、LINEスタンプの作成を行うことができます。
文字の変形や画像と文字を組み合わせることで、企業やお店の象徴となるオリジナルロゴを作成することができます。
また、Illustratorと「Adobe After Effects」というソフトと組み合わせることで、より表現力が高く動きのあるモーションロゴを作成することもできます。
XDは、WebサイトやモバイルアプリのUI/UX(デザイン性や操作性)デザインツールです。ワイヤーフレームやデザインカンプ、プロトタイプを作成し、リアルタイムでの共同作業が可能なため、効率良く作業を進めることができます。
なお、XDでは次のようなことが可能です。
パスの作成やクリッピングマスク、透過などのデザイン編集機能のほか、「リピートグリッド」という機能があります。要素の繰り返しがドラッグひとつでできるため、時間の短縮にもなり、WebサイトやUIデザインを作成する際にとても便利です。
プロトタイプとは、ページデザインに加え、実際のWebサイトまたはアプリのように操作することができる機能です。
デザイン制作段階から動作を検証できるため、デザインや動作性のイメージがしやすくなります。
作成したプロトタイプのURLを共有することで、共有したものに対して閲覧者がコメントを残すことができます。コメントに対して返信をしたり、ページ内の特定の箇所に言及することも可能です。
PDFの作成、編集、共有などのPDFに関する作業を効率的に行うことができるソフトです。
Acrobat DCでは、次のようなことが可能です。
Word、Excel、JPEG、HTMLなど、さまざまなファイル形式の文書をPDFに変換することができ、逆にPDFをこれらのファイルに変換することも可能です。
PDFのテキストや画像を編集することができるほか、複数の異なる形式のファイルを一つのPDFに結合することや、ページの削除・追加、並び替えなどの柔軟な編集が可能です。
PDFのオンライン共有ファイルのリンクを送信することで、ファイルを共有することができます。
また、共有URLの設定により、相手がファイルを確認したかの追跡も可能です。
Adobeでは、これまで紹介してきたデスクトップ/モバイルアプリ以外に、Adobe Stock、Adobe Fontsといったサービスを提供しています。
厳選された数千万点の高品質な画像やグラフィック、ビデオやテンプレートが購入できる、ストックフォトサービスです。
基本的には有料ですが、約7万点の商用利用が可能な無料素材も提供されています。
Adobe Stockは、上記で紹介したPhotoshopやIllustrator、XDなどのデスクトップアプリケーションに組み込まれているため、アセットがデスクトップやモバイルデバイスのどこにあっても、すぐにアクセスすることが可能です。
また、Creative Cloudと併用することでデータ共有が簡単になり、チームでの作業も効率的に行えます。
Adobe Stockの利用料金は以下の通りです。
無料体験版での利用もできるので、気になった方はぜひ利用してみてください。
通常アセット 10点プラン |
3,480円/月 |
通常アセット 40点プラン |
9,480円/月 |
通常アセット 350点プラン |
21,980円/月 |
通常アセット 750点プラン |
24,980円/月 |
Adobe Fontsのフォントライブラリには、15,000以上のフォントが収録されています。
Creative Cloudの主要アプリから直接Adobe Fontsのサイトにアクセスし、フォントの検索、アクティベート(同期)することができます。同時にアクティベートできるフォント数に制限はありません。
商用利用が可能で、ロゴなどのデザイン用のフォントとしてだけでなく、Webフォントとしても利用することができます。
Adobe Fontsのプランは以下の通りです。
無料プランは、Adobe IDに登録(無料)するだけで利用できます。
無料プラン | 6,000以上のフォント |
フルプラン | 15,000以上のフォント |
Adobe CCには、3つのプランがあります。
フォトプラン | 1,078円/月(税込)〜 利用できるアプリ:Photoshop/Lightroom/Lightroom Classic |
単体プラン | 2,728円/月(税込)〜 ※Acrobat DCは1,738円/月(税込) Photoshop/Illustrator/InDesign/Acrobat DC/After Effects… などから1アプリのみ選択 |
コンプリートプラン | 6,248円/月(税込) Photoshop/Illustrator/InDesign/Acrobat DC/After Effects/ XD… を含む20以上の全てのデスクトップ・モバイルアプリ |
Adobe CCは、Adobeの公式ホームページからダウンロードできます。
3つ以上のソフトを利用する場合は、コンプリートプランがおすすめです。
7日間の無料体験期間があるので、気になったアプリや利用を検討しているアプリを試したうえで、自分に合った最適なプランはどれか、判断してみるのも良いでしょう。
Adobe CCの概要やソフトの特徴についてご紹介しましたが、いかがでしたでしょうか。これらのソフトを使いこなすほど、あなたのつくる力を引き出し、クリエイティブの幅がどんどん広がっていくでしょう。
よりクオリティの高い作品づくりや業務の生産性向上のために、Adobe CCの利用をぜひご検討ください。
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