LINE友だち追加広告は、広告を見た人が実際に「友だち追加」したときだけ費用が発生する成果報酬型の仕組みです。だから、“魅力的な広告デザイン”がクリック率や追加率を左右します。
デザインに自信がない人でも、Canvaを使えばテンプレートをベースにカスタマイズできるため、コストを抑えつつ質の高い広告を作れます。
このコラムでは、2025年最新のLINE広告仕様も交えつつ、Canvaでおしゃれな友だち追加広告を作る手順・コツを初心者にも分かりやすく解説します。
執筆:檜田詩菜(過去のインタビューはこちら)
コクーのマーケティング担当。鹿児島県出身。数年前まで美容コスメ・雑誌・不動産・IT業界の顧客マーケティングを担当。サスペンスLOVE。
2025年のLINE広告は、これまで以上に成果重視・デザイン重視の傾向が強まっています。
「友だち追加」を成果指標とするCPF型広告は、低コストで確実に見込み顧客を増やせる手段として、多くの企業や店舗が導入しています。ただし、配信面の多様化やアルゴリズムの変化により、以前と同じやり方では効果が出にくくなっているのも事実です。
2025年版の最新仕様や運用のポイントを整理し、効果的な広告設計の基礎を分かりやすく紹介します。
LINEの友だち追加広告(CPF:Cost Per Friends)は、ユーザーが実際に「友だち追加」をしたときにだけ費用が発生する成果報酬型の広告です。
クリックや表示ではなく、友だちが増えた分だけ支払う仕組みのため、費用対効果を把握しやすく、初めてのSNS広告としても人気です。
ただし、配信するターゲットやクリエイティブ品質によっては単価が大きく変わります。
デザインと訴求の最適化が成果のカギを握ります。
※画像はLINE株式会社の公式サイトより引用しています。引用部分の著作権はLINE株式会社に帰属します。本記事で使用している画像は、サービス紹介・解説を目的とした引用であり、営利を目的とした二次利用・改変等は行っておりません。(引用元URL:https://admanager.line.biz/pages/campaign-lp4)
2025年現在、LINE広告は次のような配信面に対応しています。
これらは自動配置でまとめて配信することも可能ですが、目的別に面を絞るとCPA改善につながるケースもあります。特に「VOOM」は動画広告との親和性が高く、短尺動画+友だち追加ボタンの組み合わせで高い効果を出す企業が増えています。
2025年は、LINEのプライバシー保護強化により、広告配信に利用できるデータが一部制限されています。
とはいえ、以下のようなセグメント設定は依然として可能です。
また、類似ユーザー配信(Lookalike配信)の精度が向上しており、既存顧客に似た属性の新規ユーザーを効率よく獲得できるようになっています。
特に静止画では余白とコントラストの取り方が成果を左右します。
LINE広告マネージャー上で確認できる主な指標は以下の通りです。
これらを定期的に比較し、配信面別・クリエイティブ別の結果を分析することが重要です。
Canvaで複数パターンの広告を作り、A/Bテストを実施することで、デザイン面の最適化も進めやすくなります。
※画像はCanva公式サイトより引用しています。引用部分の著作権はCanva Pty Ltd.に帰属します。本記事では、サービス紹介・解説を目的として公式サイトの画像を引用しており、営利目的での二次利用や改変等は行っておりません。(引用元URL:https://www.canva.com/)
Canvaは、デザイン経験がない人でも直感的に操作できるオンラインツールです。
ブラウザやアプリ上で完結し、ドラッグ&ドロップだけで画像・文字・アイコンを配置できるため、デザイナーに依頼せずに広告素材をスピーディーに作成できます。
特にLINE友だち追加広告のように、短期間で複数パターンを作成・検証する広告運用において、Canvaのテンプレート機能は非常に便利です。
Canvaを使う主なメリットは以下の通りです。
Canvaの公式テンプレートの中には、「友だち追加」「LINE公式アカウント」などをテーマにした広告デザインも多く公開されています。テキストや配色を変えるだけで、自社アカウント向けの広告にアレンジできます。
Canvaを最大限に活かすには、作業前の「下準備」が大切です。
以下の4ステップを押さえておくと、制作がスムーズになります。
■ ロゴデータ(PNG推奨)
■ ブランドカラー(HEXコードで登録)
■ 使用フォント(Canvaで近いフォントを選定)
「何を伝えたいのか」「どんな行動を促したいのか」を整理します。
使用したいものは、事前に集めておきましょう。
■ 写真
■ アイコン
■ イラストなど
LINE広告の推奨サイズは以下の通りです。
これらのサイズをCanvaのカスタムサイズ設定で指定しておくと、書き出し時にトラブルが減ります。
■ テンプレートをそのまま使わず、ブランドらしさを加える
ロゴやブランドカラーを反映させて「自社感」を出す。
■ 文字は少なく、視覚的訴求を重視
「キャンペーン中」や「今すぐ友だち追加」など短く強い言葉を。
■ 複数パターンを作ってテストする
色・背景・キャッチコピーを変えてA/Bテストに活用。
Canvaを使えば、デザイン初心者でもLINE友だち追加広告を短時間で作成できます。
この章では、実際の作成手順とデザインのコツをステップごとに紹介します。
※本記事内の画像はCanvaの操作画面を引用したものです。画像および画面デザインの著作権はCanva Pty Ltd.に帰属します。本記事では、機能紹介・操作手順の解説を目的として、必要最小限の範囲で引用しています。営利目的での二次利用や改変等は行っておりません。
まずはCanvaにログインし、検索バーで「LINE広告」「友だち追加」「SNSバナー」などのキーワードを入力してみましょう。CanvaにはLINE向けのバナーサイズに適したテンプレートが多数用意されています。
気に入ったテンプレートを選んだら、「サイズ(1080×1080pxなど)」がLINE広告の推奨比率に合っているかを確認します。
広告で最も目を引くのは、キャッチコピーとボタンの文言です。
LINE広告では短い言葉で行動を促すコピーが効果的です。
Canva上でテキストボックスを追加し、見出し・本文・ボタン風テキストを配置します。
フォントサイズは大きく、余白をしっかり取るのがコツです。
テンプレートの背景を、自社ブランドに合ったカラーや写真に変更します。
ブランドカラーをすでに設定している場合は、「ブランドキット」から自動で反映できます。
また、アイコンや矢印を使って視線誘導を作ると、ボタンへのクリック率が高まります。
LINE友だち追加広告らしさを出すために、LINEボタンやQRコードを入れるのもおすすめです。
Canvaの素材検索で「LINE」「QRコード」と入力すると、無料で使えるアイコン素材が見つかります。
LINE公式のロゴやボタンを使用する際は、改変せずに正しい比率・色で使用してください。
出典を明記する場合は、以下のように記載します。
※本記事内の画像はCanvaの操作画面を引用したものです。画像および画面デザインの著作権はCanva Pty Ltd.に帰属します。本記事では、機能紹介・操作手順の解説を目的として、必要最小限の範囲で引用しています。営利目的での二次利用や改変等は行っておりません。
デザインが完成したら、右上の「共有」→「ダウンロード」をクリック。
形式はPNGまたはJPGを選択し、画質を高めに設定しましょう。
■ サイズは1080×1080pxまたは1200×628pxになっているか
■ 文字が小さすぎないか、読みにくくないか
■ ブランドカラーやフォントが統一されているか
■ 友だち追加の導線(ボタンやQRコード)が明確か
Canvaではデザインの複製が簡単にできます。
1つ完成したら、色やキャッチコピーを変えたバリエーションを2〜3パターン作っておきましょう。
広告運用時に複数クリエイティブを出すことで、どの要素が効果を高めているのか分析できるようになります。
Canvaで魅力的なデザインを作ったら、次に重要なのは運用の改善サイクルをどう回すかです。
LINE友だち追加広告は「作って終わり」ではなく、データを見ながら継続的に改善していくことが成果を最大化するポイントです。
ここでは、日々の運用改善と、長期的な運用設計の両面から解説します。
デザインは1つだけで判断せず、複数パターンを同時に出して検証しましょう。
Canvaならデザインの複製がワンクリックでできるため、背景色やコピー、写真だけ変えたバージョンをすぐに用意できます。
■ キャッチコピー(例:「今すぐ登録」 vs 「限定クーポン配布中」)
■ メインカラー(例:グリーン系 vs オレンジ系)
■ 写真・イラストの有無
■ CTAボタンの文言や位置
配信範囲が広すぎると、広告単価(CPF)が上がりやすくなります。
LINE広告では、年齢・性別・地域・興味関心・オーディエンスデータを掛け合わせて、理想顧客に近い層を狙うことが重要です。
特に2025年はプライバシー強化によりデータ精度に差が出やすいため、既存の友だちやサイト訪問者データを活用した配信が有効です。
LINE広告には複数の配信面(トークリスト・VOOM・LINE NEWSなど)があり、面によって成果が異なります。
■ トークリストで反応が低い ▶ 文字を減らし、視認性を高める
■ VOOM(動画面)で離脱が多い ▶ 冒頭3秒でインパクトを出す
■ LINE NEWS面でクリックが多い ▶ リッチメニューなど連携導線を追加
配信面ごとのデータを定期的にチェックし、「どこで成果が出ているか」を見極める運用を意識しましょう。
同じ広告を出し続けると、ユーザーに飽きられて効果が落ちていきます。
最低でも2〜4週間ごとに新しいデザインへ入れ替え、季節やキャンペーンに合わせたテーマ変更を行いましょう。
Canvaのテンプレート機能を使えば、背景や文字色を変えるだけで「新鮮な印象」にできます。
感覚ではなく、数字で成果を追うのが運用成功の第一歩です。
友だち追加広告で追うべきKPIは次の3つが基本です。
広告運用は一度きりの分析ではなく、週次・月次で繰り返すことが大切です。
■ 週次レビュー:主要指標(CTR/CPF/友だち数)の確認
■ 隔週更新:成果の低いデザインを差し替え
■ 月次報告:結果共有・次月施策の検討
この流れをチーム単位で習慣化すると、属人化せずに継続的な改善が行えます。
LINE広告マネージャーのデータをスプレッドシートやBIツールで共有し、
チーム全員が「今どんな広告が成果を出しているのか」を把握できる状態を作りましょう。
Canvaのチーム共有機能を使えば、成果の高いデザインをテンプレートとして保存・再利用できます。
※画像はLステップ公式サイトより引用しています。画像および画面デザインの著作権は株式会社マネクル(Lステップ運営会社)に帰属します。本記事では、サービス紹介および機能解説を目的として、必要最小限の範囲で引用しています。営利目的での二次利用や改変等は行っておりません。
参考:Lステップはこちら
広告で友だちを増やした後は、その先のコミュニケーション設計が重要です。
LINE公式アカウントのメッセージ配信機能や、LステップなどのCRM連携ツールを使えば、追加後の行動まで追うことができます。
■ 友だち追加 → 自動でウェルカムメッセージ配信
■ 回答内容に応じてクーポンや案内を自動送信
■ タグ付けで興味別にセグメント配信
継続運用の中で成果が出たクリエイティブは、そのまま終わらせずCanvaテンプレートとして社内資産化しましょう。毎回ゼロから考えず、成功例をベースに改良することで制作コストを抑えながら成果を安定させられます。
■ 高成果バナーを「月別フォルダ」で保存
■ コピー・色味・構成などをメモで残す
■ 定例ミーティングで共有・改善案を議論
2025年のLINE広告は、デザインの質と改善スピードが成果を大きく左右します。
Canvaを使えば、デザイン経験がなくてもプロ品質の広告を短時間で作成でき、テストや修正も簡単に行えます。
今回ご紹介した内容を整理すると、成功の流れは次の4ステップです。
Canvaは、単なるデザインツールではなく、「作って→試して→改善して→成果を伸ばす」までを支える実践的なマーケティングツールです。
継続的に改善を重ねれば、あなたのLINE広告は一度きりの施策から成果を生む仕組み”へと進化します。
これから始める方も、すでに運用中の方も、まずはCanvaで1枚デザインを作ってみましょう。
小さな一歩が、次の大きな成果につながります。
当社では、今抱えていらっしゃる課題をしっかりと把握し、解決のご提案・対応させていただくデジマ女子というサービスがございます。
もし、計測設計や広告データの整理に不安があるなら、コクーの デジマ女子 が伴走します。
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「数字を読めるようになりたい」
「広告効果を正しく評価したい」
そんな課題に寄り添い、チームの中に“データで動ける力”を育てます。