Google広告を運用するうえで欠かせないのが「入札戦略」です。
どの戦略を選ぶかによって、
など成果は大きく変わります。
しかし、いざ設定画面を見ると「クリック数の最大化」「目標CPA」「目標ROAS」など選択肢が多く、初心者は「どれを選べばいいの?」と迷ってしまうのが正直なところ。
本記事では、Google広告の入札戦略の基本から、代表的な種類、それぞれのメリット・デメリット、さらに初心者が失敗しないための選び方まで徹底解説します。
これから広告運用を始める方も、戦略の見直しを検討している方も、ぜひ参考にしてください。
執筆:檜田詩菜(過去のインタビューはこちら)
コクーのマーケティング担当。鹿児島県出身。数年前まで美容コスメ・雑誌・不動産・IT業界の顧客マーケティングを担当。サスペンスLOVE。
Google広告の「入札戦略」とは、広告の配信オークションで「どのくらいの費用をかけて成果を取りにいくか」を決める仕組みのことです。Google広告はオークション形式で配信されるため、適切な入札戦略を選ばないと、予算が無駄に消化されたり、逆に露出が足りず成果が出なかったりします。
入札戦略は大きく分けると「自動入札」と「手動入札」の2種類があります。
初心者におすすめなのは、自動入札の中でも
などシンプルな戦略。まずは成果データを一定数ためることが重要で、そこから目標CPA(コンバージョン単価)や目標ROASといった精度の高い戦略にステップアップしていく流れが理想です。
Google広告には複数の入札戦略が用意されており、それぞれ目的や状況に応じて使い分ける必要があります。
ここでは代表的な6種類を解説します。
「できるだけ多くのユーザーにサイトを訪問してほしい」という目的で利用する戦略。
Googleが自動的に入札額を調整し、予算内で最大限のクリック数を獲得します。
予算内で最も多くのコンバージョン(購入・問い合わせなど)を獲得できるように入札を最適化する戦略。
設定した「1件あたりの獲得単価(CPA)」を目標に、入札を自動で調整。
「広告費1円あたりいくらの売上を上げたいか」を設定し、そのROASを達成するように入札を最適化。
広告が検索結果にどれだけ表示されるか(シェア)を基準に入札を最適化。
運用者が自分でクリック単価を設定する方式。細かい調整が可能だが、工数がかかる。
Google広告にはさまざまな入札戦略がありますが、初心者が最初から高度な戦略を選ぶと
などのリスクがあります。ここでは、初めて広告を運用する人が取り組みやすい入札戦略を紹介します。
おすすめは
などシンプルな自動入札戦略です。これらはGoogleのAIがリアルタイムに調整してくれるため、運用の工数を減らしながら成果を出しやすいのが特徴です。
自動入札は設定してすぐに成果が出るわけではなく、通常2〜4週間程度の「学習期間」が必要です。
学習期間中はデータが安定せず「成果が悪化したかも?」と感じることもありますが、慌てて戦略を変えるのはNG。十分なデータがたまるまでは様子を見るのがポイントです。
クリック数の最大化
→ データをためてからコンバージョン最適化へ移行
コンバージョン数の最大化/目標CPAを設定
入札戦略は「なんとなく」で決めてしまうと、広告費がムダになったり成果につながらなかったりします。
大事なのは、広告の目的や自社の状況に合わせて戦略を選ぶことです。ここでは選び方のポイントを整理します。
入札戦略は、目的によって最適解が変わります。
| 認知拡大が目的 | クリック数の最大化、インプレッションシェア目標 |
| リード獲得が目的 | コンバージョン数の最大化、目標CPA |
| 売上拡大が目的 | 目標ROAS |
Googleの自動入札はデータを学習して精度を高めます。
そのため、一定以上のCVデータがあるかどうかが重要です。
| 十分なCVデータがある場合 | 目標CPA・目標ROASが有効 |
| まだCVデータが少ない場合 | クリック数の最大化から始めて、データをためる |
リソースや経験が足りないのに複雑な戦略を選ぶと分析や改善が追いつかず逆効果になることもあります。
| 運用担当者が広告初心者 | 自動入札を活用してAIに任せる |
| 運用担当者に知見がある | 手動CPCや目標CPAなど、細かく調整して最適化 |
これらによって成果は変わるため、最低でも月1回は入札戦略を振り返ることが大切です。
Google広告の入札戦略は便利ですが、初心者が陥りやすい失敗もあります。
ここでは代表的な例と注意点をまとめます。
「目標CPA」や「目標ROAS」は強力な戦略ですが、十分なデータがない状態で設定すると精度が安定せず、費用だけが消化されてしまうことがあります。
自動入札には「学習期間」があるため、数日で成果を判断するのはNG。頻繁に戦略を変えると、AIが学習し直しになり、成果が安定するのが遅れてしまいます。
広告の目的と入札戦略が一致していないと、期待する成果は得られません。
「売上を増やしたいのにクリック数の最大化を使う」
→ トラフィックは増えても売上には直結しないケースが多いです。
「一度設定すればOK」と思って放置してしまうと、市場環境や競合状況の変化に対応できず、成果が下がってしまいます。
Google広告の入札戦略は、広告の成果を左右する非常に重要な要素です。自動入札・手動入札それぞれにメリットとデメリットがあり、どの戦略を選ぶかは 広告の目的・データ量・運用リソース によって変わります。
入札戦略を正しく選び、継続的に改善していけば、限られた予算でも大きな成果を得ることができます。
「自社の目的に合った戦略を選ぶ」ことこそが、広告運用成功のカギです。
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