「Instagramを運用しているけれど、何が正解なのか分からない」
「投稿しても思うようにリーチが伸びない」
企業のマーケティング担当者で、こうした悩みを抱える方は少なくありません。日々変化するInstagramアルゴリズムはブラックボックスのように見えがちで、攻略法が分からず頭を抱える原因にもなります。
でも安心してください。この記事では、小手先のテクニックではなく、Instagramアルゴリズムの本質を押さえたうえで、ビジネス成果につなげるための「7つのポイント」を解説します。
読み終える頃には、アルゴリズムの変動に一喜一憂せず、企業アカウントを戦略的に運用するための指針が手に入ります。アルゴリズムが何を評価し、何を求めているのかが分かれば、潜在顧客へのリーチ、エンゲージメント向上、そして問い合わせや商談といった成果への道筋が見えてきます。
Instagram運用の「なぜ」と「どうすれば良いのか」を一緒に整理していきましょう。
執筆:檜田詩菜(過去のインタビューはこちら)
コクーのマーケティング担当。鹿児島県出身。数年前まで美容コスメ・雑誌・不動産・IT業界の顧客マーケティングを担当。サスペンスLOVE。
Instagramのアルゴリズムは常に変化します。
昨日まで通用した方法が今日は通用しない。
そんな経験があると、不安になるのも自然です。
ただし、アルゴリズムは「攻略すべき敵」ではありません。
Instagramのアルゴリズムは、ユーザー一人ひとりに最適なコンテンツを届け、体験を良くするための仕組みです。言い換えると、ユーザーと良質なコンテンツを結びつける役割を担っています。
この視点に立つと、やるべきことはシンプルになります。
流行や裏ワザを追うよりも、Instagramが大切にしている価値観に沿って、ユーザーに価値を届けること。
これが、結果的にアルゴリズムに評価される、最も持続可能な運用方法です。
本記事では「ユーザーに価値を届ける」というInstagramの思想を軸にアルゴリズムを構成する要素を整理します。
アルゴリズムの見え方が変わり、自信を持って運用できる状態を目指します。
Instagramのアルゴリズムとは、膨大な投稿の中から、ユーザーの興味・関心に合わせて「どのコンテンツを」「どの順番で」表示するかを決めるルールの集合体です。
毎日数えきれないほど投稿がされる中で、アルゴリズムがなければ、ユーザーは本当に見たい投稿に出会いにくくなります。つまりアルゴリズムは、ユーザー体験を高めるために不可欠な存在です。
アルゴリズムを理解するうえで重要なのが、Instagramの公式ミッション「大切な人や大好きなことと、あなたを近づける」 です。
アルゴリズムが頻繁に更新されるのは、このミッションをより良く実現するため。つまり、ユーザーにとって「大切な情報」「大好きな世界観」との出会いを最適化するための改善だと捉えられます。
ユーザーにとって価値のある情報、共感できるストーリー、発見や喜びにつながるコンテンツを届け、「大切なもの」「大好きなこと」に貢献する必要があります。ここが、ビジネス成果につながる運用の出発点です。
Instagramのアルゴリズムが表示順位を決めるときに見る要素をシグナルと呼びます。
シグナルは多岐にわたり、ユーザー体験を最適化するために多角的に分析されます。
代表例は以下です。
企業アカウントで特に意識したいのは、いいね/コメント/シェア/保存といったエンゲージメントです。
なかでも保存とシェアは「価値が高い」行動として評価されやすい傾向があります。
Instagramのアルゴリズムは、実は1種類ではありません。
フィード/ストーリーズ/リール/発見タブなど、機能ごとに目的が違うため重視されるシグナルも変わります。
ここからは、企業アカウントが「ビジネス成果につなげる」ための具体策として、最新のアルゴリズム動向を踏まえた7つのポイントを解説します。
このセクションでは、
を扱います。闇雲な運用から抜け出し、再現性のある成果へつなげるための実践ガイドとして活用してください。
近年のInstagramアルゴリズムで顕著なのが、「おすすめ」機能の強化と「オリジナルコンテンツ」の優遇です。
フォロワーだけでなく、まだフォローしていないユーザーにも、興味関心に合わせて投稿が表示されやすくなっています。背景には「ユーザーに新たな発見と喜びを届けたい」というInstagramの思想があります。
宣伝に留まらず、ユーザーの発見や喜びにつながるコンテンツを提供できれば、アルゴリズムからの評価も上がりやすくなります。
レコメンドは「フォロワー数」より「コンテンツの質」を重視する方向に進んでいます。
たとえば、
などは刺さる層に深く届き、結果的に拡散の起点になり得ます。
Instagramはオリジナルコンテンツを優遇する方針を明確にしています。
無断リポストや転載は評価が下がるリスクがあり、著作権侵害でペナルティにつながる可能性もあります。
Instagramのアルゴリズムは1つではありません。
フィード、ストーリーズ、リール、発見タブなど、機能ごとに目的が違うため、評価されやすいシグナルも異なります。ざっくり整理すると、次のように役割が分かれます。
目的に合わせてコンテンツ戦略を変えると、投稿がアルゴリズムに評価されやすくなり、リーチ拡大やビジネス成果につながります。
フィードとストーリーズは主に「フォローしているアカウント」を中心に届ける機能です。
ここで特に重要なのは親密度です。
企業アカウントは一方通行の発信だけでなく、コミュニケーションを増やす設計が必要です。
たとえば、質問スタンプやアンケートで意見を集めたり、コメントやDMに丁寧に返信したりすると、ユーザーは「大切にされている」と感じやすくなります。結果として、ブランドへの信頼やロイヤリティも育ちます。
リールは短尺動画で「楽しさ」や「発見」を届ける機能です。
アルゴリズムは、まだフォローしていないユーザーにもリールをおすすめしやすいため、企業アカウントにとっては新規獲得のチャンスが大きい領域です。
最後まで見られたり、見返されたり、誰かに送られるリールほど、「価値がある」と判断され、さらにおすすめ表示が増える流れを作れます。
発見タブは、ユーザーの行動履歴や興味関心に基づいて、まだフォローしていないアカウントの投稿をおすすめする機能です。ここではユーザーの関心が最重要です。
企業アカウントが発見タブに載るには、投稿の初速が鍵になります。
Instagram運用で追うべき指標は変化しています。以前は「いいね」や「フォロワー数」が注目されがちでしたが、今は 保存数/シェア数/滞在時間 といった、より深い関与を示す指標が評価されやすい傾向があります。
これはInstagramが、瞬間的な反応よりも「本当に価値がある」「行動につながる」コンテンツを優先表示したいからです。企業アカウントも、ここに合わせて設計を変えると成果につながりやすくなります。
保存は「後で見返したい」「参考にしたい」と感じた証拠です。単なるいいねより強いシグナルになりやすく、保存数が多い投稿は、発見タブやおすすめ表示でリーチが増える可能性があります。
保存を増やすには、ユーザーが手元に残したくなる形が有効です。
DMなどでのシェア(送信)は、外部から見えにくい拡散として「ダークソーシャル」とも呼ばれます。
アルゴリズムは、投稿が送られることを「薦めたいほど価値がある」と判断しやすい傾向があります。
ここでは「いいね」だけでなく、保存・シェア・滞在時間などの深いエンゲージメントを引き出すための作り方を整理します。ポイントは、手法の丸暗記ではなく、「なぜそれがアルゴリズムに好かれるのか」を理解することです。理解していれば、自社の業界・商材に合わせて応用できます。
ユーザーは瞬時にスワイプするため、「面白そう」「役に立ちそう」を先に提示しないと離脱します。
業界に合わせて、自社の専門性を「具体的な問題解決」に落とすと保存されやすくなります。
見た目も、情報が整理されているほど保存されます。
コメントやDMは親密度を上げ、アルゴリズムにポジティブな評価を与えやすい要素です。
投稿は情報を出して終わりではなく、「会話が起きる」設計にします。
良質なコンテンツがあっても、適切なユーザーに届かなければ伸びません。
ここでは「見つけてもらう」ための要素として、ハッシュタグとプロフィールの最適化を扱います。
ハッシュタグは投稿の文脈をアルゴリズムに伝える入口です。
プロフィールは投稿で興味を持ったユーザーが「フォローするか」「さらに深掘りするか」を決める最終関門です。
以前のように大量につけるより、今は「量より質」が重視されます。関連性の高い具体的なハッシュタグに絞るほうが、投稿内容が正しく理解されやすく、適切なユーザーに届きやすくなります。
投稿テーマと一致していることが前提です。
投稿で興味を持ったユーザーはプロフィールを見に来ます。
ここで「誰に」「どんな価値を」提供しているかが一瞬で分かると、フォローにつながりやすくなります。
インサイトでプロフィールアクセスや外部リンククリックも確認し、導線を磨きます。
滞在時間が長いほど「興味を持って見られている」と判断されやすくなります。
滞在時間を伸ばすなら、カルーセル投稿(複数枚) と 動画(特にリール) が有効です。
カルーセルは、1枚目で興味を引き、スワイプさせる構成が重要です。
評価を上げる工夫と同じくらい重要なのが、評価を下げる行動を避けることです。
企業アカウントはブランド信頼も背負うため、規約違反や健全性の低下は大きなリスクになります。
過度な性的表現やヘイトスピーチなども当然NGです。
違反すると、投稿削除や制限、最悪の場合は凍結もあり得ます。
複数担当で運用する場合は、ガイドラインの共通理解を作り、定期的に確認できる体制を整えます。
シャドウバンは、通知がないまま投稿がハッシュタグ検索や発見タブに出にくくなる現象です。
新規リーチが落ち、成長が止まりやすくなります。
確認は、アプリ内「設定とプライバシー」から「アカウントステータス」を見ます。
推奨事項に違反するコンテンツなどの表示があれば要注意です。
疑いがある場合は、問題の可能性がある投稿を見直し、数日投稿を控えるなどの対応を取ります。
フォロワー購入や自動いいね・自動フォローは規約違反リスクが高く、推奨されません。
見かけの数は増えても、エンゲージメントしないフォロワーが増えるため、エンゲージメント率が下がり、結果的にアルゴリズム評価も落ちやすくなります。
企業が目指すべきは、質の高いコンテンツと誠実なコミュニケーションで本質的なファンを増やすことです。
Instagram運用は、投稿するだけでは伸びません。
インサイトを活用し、データに基づいてPDCAを回すことが重要です。
勘や感覚だけの運用から脱却し、再現性のある成果につなげます。
上層部への報告や次施策の予算獲得でも、数値で説明できる状態は強い武器になります。
どの投稿がエンゲージメントや成果に寄与したかを明確にできるからです。
特に注目したい指標は、保存率、ホーム率、プロフィール遷移率です。
いいねやフォロワー数だけでは見えない「真の価値」を捉えられます。
指標を定点観測し、目標値を置くと改善が進みます。
最も効果的なのは「伸びた投稿」と「伸びなかった投稿」の比較です。
ここから成功要因と改善点の仮説を作ります。
「冒頭3秒」「BGM」「テロップ」「情報の種類」を分解します。
「1枚目の訴求」「情報量」「キャプション冒頭」「投稿時間」「ハッシュタグ」などを検証します。
分析→反映→検証を繰り返すことで、アカウント運用全体の質が上がります。
Instagramのアルゴリズムは複雑なので、運用中に疑問が出るのは当然です。
ここでは企業アカウントでよくある質問にQ&Aで答えます。
結論:毎日投稿する必要はありません。頻度より「質」と「一貫性」が重要です。
Instagramアルゴリズムは、投稿回数そのものよりも「ユーザーにとって価値があるか」「継続的に良質なコンテンツを出しているか」を評価します。無理に毎日投稿して内容の質が下がると、エンゲージメントが伸びず、結果的に評価が下がる可能性があります。
企業アカウントの場合、週2〜3回でも問題ありません。ターゲットに刺さる内容を、テーマやトーンをぶらさず継続することの方が、アルゴリズムにもユーザーにも評価されやすくなります。
結論:軽微な修正は問題ありませんが、投稿直後の頻繁な編集は避けたほうが安全です。
Instagramアルゴリズムは、投稿直後のエンゲージメント(初速)を重要なシグナルとして見ています。そのため、投稿後すぐに何度もキャプションやハッシュタグを編集すると、評価のタイミングに影響する可能性があります。
ただし、誤字脱字の修正や補足情報の追加程度であれば、基本的に大きな悪影響はありません。
重要なのは、公開前にキャプションとハッシュタグをしっかり確認し、投稿後の編集を最小限にすることです。
結論:不利ではありません。アルゴリズム上の扱いに差はないと公式に明言されています。
「ビジネスアカウントにするとリーチが下がる」という噂がありますが、Instagramの公式見解では、ビジネスアカウントと個人アカウントでアルゴリズム上の不利・有利はありません。
むしろ企業がInstagramを運用するなら、ビジネスアカウントは必須です。
インサイト分析、広告配信、ショッピング機能など、成果につながる機能が使えるため、戦略的な運用が可能になります。もしリーチが下がっていると感じる場合、原因はアカウント種別ではなく、コンテンツの質、エンゲージメント、フォロワーとの親密度にあるケースがほとんどです。インサイトを確認し、改善ポイントを特定しましょう。
結論:多く付けても効果はありません。関連性の高いハッシュタグに絞るべきです。
現在のInstagramアルゴリズムでは、ハッシュタグの「数」より「内容との関連性」が重視されます。
投稿内容と関係の薄いハッシュタグを大量に付けても、リーチは伸びにくく、評価が下がる可能性もあります。
おすすめは、投稿テーマと強く関連するハッシュタグを厳選すること。
ビッグ・ミドル・スモールキーワードをバランスよく組み合わせることで、適切なユーザーに届きやすくなります。
結論:フォロワー数が少なくても不利ではありません。コンテンツの質次第で伸びます。
現在のInstagramアルゴリズムは、「フォロワー数」よりも「コンテンツの質」と「ユーザーの反応」を重視しています。特にリールや発見タブでは、フォロワーが少ないアカウントでも、保存・シェア・視聴完了率が高ければおすすめ表示されます。
企業アカウントは、フォロワー数を気にしすぎるより、誰に・何を届けるかを明確にしたコンテンツ作りに集中することが重要です。
結論:アルゴリズムを攻略しようとするより、ユーザーに価値を届けることです。
Instagramアルゴリズムは、ユーザー体験を良くするために存在しています。つまり、「ユーザーが喜ぶか」「役に立つか」「また見たいと思うか」が最も重要です。
保存・シェア・滞在時間といった指標は、その結果として付いてきます。
アルゴリズムを意識しすぎるよりも、ユーザー目線で価値あるコンテンツを継続することが、最も確実なアルゴリズム対策です。
Instagramアルゴリズムは変化します。
だからこそ、変更に一喜一憂するのではなく、Instagramのミッション「大切な人や大好きなことと、あなたを近づける」を理解することが重要です。
企業アカウントが成果を出すには、ユーザーに価値のあるコンテンツを提供し続けることが土台になります。
その上で、以下の7つのポイントを運用に組み込みます。
データに基づいた運用を継続し、コンテンツの質を高め、ユーザーとのエンゲージメントを深めること。
これが、Instagramアルゴリズムを味方につけ、リーチ拡大とビジネス成果を両立するための「答え」です。
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