2021年6月17日にInstagramの動画投稿機能「リール(Reels)」(以下、リール)での広告表示スタートが発表されました。
リール自体が2020年8月5日にローンチされたばかりの新機能ですが、リールでの広告配信にはどのような特徴やメリットがあるのでしょうか。
今回は、リールの機能からストーリーズ広告との違いまで徹底解説していきます。
リールとは、最大60秒の短尺動画を、縦向きフルスクリーンでInstagram内に投稿できる機能です。
2020年11月からは、Instagramアプリのタブの中央にリール専用アイコンも設置されています。
クリエイティブツールも充実しており、下記のような動画編集が可能です。
動画の長さは、15秒、30秒、60秒の3パターンから選択でき、誰でも簡単にクリエイティブな動画を作成することができます。
作成した動画は、次のように投稿(シェア)方法を選択することが可能です。
プロフィール画面のリール専用タブに投稿が表示されます。
公開アカウントの場合は、プロフィール画面に加えて、リール画面(※1)や検索タブ(※2)にも投稿が表示される可能性があります。
ここでは、様々な公開アカウントが投稿したリール動画が、ランダムに再生されるようになっています。
また、「フィードにもシェア」にチェックを入れると、リール投稿に加えてフィード(タイムライン)に表示させることも可能です。
(※1)リール画面:ホーム画面中央のリールアイコンをタップすると表示される画面
(※2)検索タブ:リールアイコンの横にある虫眼鏡マークのアイコンをタップすると表示される画面
15秒の動画であれば、ストーリーズとして投稿することが可能です。
この場合は通常のストーリーズ投稿として扱われるので、プロフィール画面やリール画面には表示されません。
厳密には最大60秒の動画まで投稿できますが、その場合は動画が15秒単位で分割されます。
リール広告とストーリーズ広告は、どちらも縦長フルスクリーンの動画広告です。(ストーリーズ広告は静止画も含みます)
リール広告は、リール画面で投稿動画の間に表示され、ストーリーズ広告は、ストーリーズ投稿の間に表示されます。
広告の表示場所以外に違いはないように感じますが、それぞれの機能の特徴を知ることで、リール広告とストーリーズ広告の違いやメリットを理解することができます。
まずは、「リール」と「ストーリーズ」の特徴の違いを比較してみましょう。
キャプションに説明文を入力する際、注意したいのはURLの貼り付けです。
ただURLを貼り付けてもテキストになってしまいリンクとして機能しないため、キャプションから直接リンク先に遷移させることができません。
なお、キャプションの他ハッシュタグをつけることも可能です。
また、リール動画を閲覧しても基本的に足跡はつきませんが、「いいね」やコメントをされた場合は、アカウント情報が表示されます。
ストーリーズ投稿は基本的に24時間で消えますが、「ハイライト」に追加された投稿は、プロフィール画面上で永久表示されます。
なお、リールのようにキャプションを追加することはできませんが、ストーリーズの場合は動画内に文字を表示させることが可能です。(リールは動画内の文字表示が不可)
また、ストーリーズで投稿にリンク貼り付けをする際の条件は次のとおりです。
条件① Instagramの認証バッジ(※3)を取得していること
条件② 1万人以上のフォロワーを所有しているアカウントであること
(※3)認証バッジとは、アカウント名の横に表示されている青いチェックマークを指します。
有名人や企業、ブランドのアカウントが本物であることをInstagramが認証すると、その証明として付与されます。
「リール」と「ストーリーズ」の特徴の違いを踏まえ、広告配信した際のメリットを比較してみましょう。
ストリーズ広告が15秒動画であるのに対し、リール広告であれば最大60秒の動画を広告として配信可能です。
尺が長くなるとクリエイティブの幅が広がるので、リール広告の大きなメリットと言えます。
リール専用アイコン・フィード・検索タブ・プロフィール画面など、リール画面へアクセスできる導線が豊富なので、様々な入り口からユーザーの流入が期待できます。
自動的に広告への導線も豊富であることから、リール広告のメリットと言えます。
ストーリーズの場合、ユーザーは「誰の投稿か」で閲覧するのに対し、リール画面を閲覧しているユーザーは、ランダム再生のため「誰の投稿か」を重視していません。
つまり、「アカウント」ではなく「動画」に注目しています。
このことから広告動画を投稿の間に溶け込ませやすく、魅力的な動画を作成することができれば、広告を視聴してもらえるチャンスを作りやすいこともリール広告のメリットです。
ストーリーズ広告を配信する最大のメリットは、圧倒的な利用者数です。
Instagramユーザーが最も利用している機能はストーリーズであり、20代〜30代女性においてはフィードよりも利用頻度が高いと言われています。
利用者数が多ければ広告が表示される機会も多く、広告配信をするにも魅力的な機能であると言えます。
条件付きではありますが、投稿内にURLリンクを貼り付けられるという点は、広告配信において大きなメリットです。
URLリンクを貼り付けることで、ユーザーをダイレクトに企業HPや商品紹介ページなどに遷移させることが可能です。
ストーリーズは、Instagramの中で唯一、投稿を閲覧した際に足跡がつく機能です。
これはマーケティングの視点で考えると、広告閲覧者のデータを収集することができるので大きなメリットです。
閲覧者のアカウント情報を確認することで、自社サービスに関心のあるユーザー属性を把握でき、広告配信のターゲティング等に役立てることが可能です。
今回はリールとストーリーズの特徴やその違いについてご紹介しました。
広告配信をする際は、機能の特徴や違いを理解した上で選定することが重要です。
動画広告の方向性や広告を配信することで得たいメリットを明確化し、自社サービスにとってベストな方法を選択しましょう。
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