幅広い年代に利用されているコミュニケーションアプリLINEは、今や生活を支えるインフラとして定着しています。そのLINEが提供するサービスの1つに「LINE広告」があります。
今回はそんなLINE広告について、アカウント開設から広告配信までの流れをご説明します。
LINE広告とは、月間約8,900万人(人口の約70%)が利用するコミュニケーションアプリLINEのなかで、広告を配信するための運用型広告プラットフォームです。
LINEアプリでの配信はもちろんのこと、LINE NEWSをはじめとする各種ファミリーサービス、ライフスタイル系アプリやマンガアプリなど、多くのジャンルのメディアを網羅する「LINE広告ネットワーク」に広告配信が可能です。
幅広い年代層に利用されており、他のSNSではリーチできなかったユーザー層にアプローチできるほか、豊富なターゲティング機能により費用対効果の高い広告配信が見込めます。
広告配信後の効果測定ができることで、測定結果をもとに運用改善が可能です。
LINE広告を始めるには、各種アカウントの作成が必要です。必要な手順を1つずつ確認していきましょう。
まず、LINEビジネスIDの発行をしましょう。
LINEビジネスIDを取得することで、広告マネージャーという広告管理画面にログインできるようになります。
ID発行は、LINE for Business公式ページ『LINE Business ID』のページにて、【メールアドレスで登録】をクリックし、広告アカウントで利用するメールアドレスを登録します。
その後登録したメールアドレス宛にURLが送られてきます。
その際、利用規約を確認し、次の画面に遷移すると管理画面へのログインが完了します。
これでLINEビジネスIDの作成は完了です。
次に広告アカウントの開設をします。なお、広告アカウントは広告配信を管理するアカウントのことをさします。
LINEビジネスIDを取得後、管理画面へログインします。
次に【新しいアカウントを作成】をクリックし、請求書情報を入力します。
なお、広告アカウントは商材ごとに作成する必要があることを覚えておきましょう。
ここでアカウント開設の注意点をお伝えします。
アカウント開設時には審査が行われるのですが、「広告主情報」と「商材情報」に不備が多く、審査が通らない場合が多いのが実態です。登録する商材用の正式名やURLを一字だけ間違えた場合でも審査は通りません。
LINE for Business公式ページ『アカウント審査通過のポイント』を確認して、準備をしておきましょう。
さて、次に作成したクリエイティブ(画像や動画)をアップロードします。
クリエイティブの審査が行われるため、LINE for Business公式ページ『広告&クリエイティブ審査の基本ルール』を参考に、クリエイティブのチェックを行いましょう。
また、フォーマットでも最初に目に入るのは画像です。
視認性が高く、印象に残りやすいクリエイティブをできるだけ多く用意し、最適なクリエイティブを検証しましょう。
LINE広告で配信した広告の効果をトラッキングするために必要なのが「LINE Tag」です。
広告配信の結果、WEBサイトに流入した
を知ることができます。
LINE Tagには以下3種類のコードがあります。目的に応じてこれらを任意のページに設置することで、広告効果をトラッキングできます。
ベースコード | ユーザー行動を計測するコード。広告アカウントごとにWEBサイト内の全てのページに設置する必要がある。取得したデータをもとにリターゲティング用に、オーディエンスリストを作成できる |
コンバージョンコード | コンバージョンを計測するコード。サンクスページに設置されることが多い |
カスタムイベントコード | 広告主が自由にユーザーをラベリングできるコード。イベントベースでの効果測定やオーディエンスの作成が可能 |
さて、次に広告配信の設定を行います。必要となる項目を確認していきましょう。
まず、
を設定します。
キャンペーンの目的は
など、さまざまです。目的ごとにキャンペーンを作成することで掲載期間や予算を管理しやすくなります。
予算は月単位と全期間の2つのパターンを選択でき、必要があれば設定をします。
次に広告グループの作成をします。
広告グループでは
を設定します。
ターゲット設定では
など、ユーザー属性を設定でき、詳細ターゲティングを利用すれば興味関心・行動など、より詳細なターゲット設定が可能です。
トラッキング情報をもとに作成したオーディエンスリストや、既存顧客のメールアドレス・電話番号、LINE公式アカウントの友だちなどから作成したリストを利用することもできます。
ターゲティングと入札内容に合わせて2~3つの広告グループを作成することをおすすめします。
最後に、広告で使用するテキストや画像、URLなど、クリエイティブ設定をします。
伝えたいメッセージと、それを届けたいオーディエンスを明確にし、ほかのコンテンツに埋もれないインパクトのあるクリエイティブを選択しましょう。
また、ユーザーにささるタイトルを設定し、ランディングページと広告に一貫性を持たせることも大切です。
パフォーマンスの低い広告では、なかなか配信されず思うように効果を得られない可能性があります。配信効果を高めるためには、ユーザーの興味関心を引き、行動を促すような広告を作成することが重要です。
また、LINE広告では出稿できない業種やサービス・禁止事項などが定められているため、「LINE広告審査ガイドライン」に沿った広告配信を行いましょう。
審査の詳細は、LINE for Business公式ページ『LINE広告審査ガイドライン』をご確認ください。
さて、配信設定が完了したら、いよいよ配信なのですが、広告アカウント審査、クリエイティブ審査と同様に、広告審査も行われます。
期間はおよそ10営業日です。
配信日が指定されている場合は、余裕をもって準備をすすめましょう。
ここでのポイントは配信内容に誤りがないか、を確認することです。作業の際は、配信担当のほかに、配信内容を確認する体制をつくることをおすすめします。
今回はLINE広告のアカウント開設から広告配信までの流れをご説明しました。
既に広告運用をされている方はもちろん、これから広告運用を検討されている方も、LINE広告の圧倒的なリーチ力と、豊富な配信メニュー・精度の高いターゲティングで自社の商品・サービスに合った運用方法を見つけ、ユーザーとつながる機会を増やしてみてはいかがでしょうか。
本日ご紹介したLINE広告ですが、設定から運用者のアサインと難しい場合があるかもしれません。
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