TikTok(ティックトック)広告は、10〜20代の若年層にむけ、トップレベルの訴求力を誇るマーケティング手法です。今回は、TikTok広告について種類や費用などを初心者の方にも分かりやすく解説します。
最後にTikTok広告をバズりやすくするテクニックもご紹介しますので、ぜひ最後までご覧ください。
TikTok広告とは、動画SNS「TikTok」に掲載する広告のことです。
広告もエンタメとして楽しむ風土があるうえ、「TikTok売れ」という言葉通り、新規顧客獲得や認知拡大に絶大な効果があります。
また他の広告媒体と異なり、UGC(ユーザー生成コンテンツ)による拡散や、ユーザー参加型広告など、インパクトのある施策を展開できることも特徴です。
TikTokユーザーは10〜20代の若年層が中心です。ユーザーの60%が女性であり、特に高校生のようなZ世代の割合が高くなっています。
また、平均ユーザー年齢は34歳と上昇傾向で、2018年時点で日本ユーザー数は950万人に達しました。
このことから、TikTok広告は若い世代の女性をメインターゲットとしつつ、他の幅広い世代にリーチできる媒体であることがわかります。
TikTok広告は、予約型広告4種類と運用型広告1種類の、合計5種類から選択できます。
TopViewと起動画面広告は、TikTokアプリ起動時に全画面表示される1日2社限定の広告枠です。
TopViewは
から選択できます。同一アカウントに1日最大5回の表示制限があり、自動でフィード移行するなど、ユーザーにストレスが少ない設計です。
広告掲載費
約500万円
課金方式はインプレッション型なので1,000回表示ごとに770円ほど掲載費が発生します。
1日広告を打てば470万以上のリーチ・800万以上のインプレッションが期待できるため、認知拡大に絶大な効果を発揮します。そのため、新製品や新サービスを広く告知したい場合や、広告予算に余裕のある場合に利用するのがよいでしょう。
ハッシュタグチャレンジ(#Challenge)は、TikTokの視聴者参加型広告です。
企業とTikTok公式が設定したチャレンジに、ユーザーが指定#(ハッシュタグ)をつけて動画投稿を行います。日本ロレアル株式会社の「#落ちないリップチャレンジ」動画の総再生回数は1,000万回を超え、成功事例としても有名です。
ハッシュタグチャレンジは、広告の種類や期間に応じて広告費用が変動します。
広告掲載費
ベーシックハッシュタグチャレンジ 約1,000万円
※2日間のおすすめ表示のみです。
スタンダードハッシュタグチャレンジ 約1,500万円
※6日間のおすすめ広告表示に加え、1日だけバナー広告がトップ表示されます。
ハッシュタグチャレンジプラス 約1,700万円
※5日間のおすすめ広告表示に加え、2日間バナー広告がトップ表示されます。
バトルハッシュタグチャレンジ 約2,000万円
※3日間、2つのハッシュタグがバナーとおすすめに表示されます。
ハッシュタグチャレンジは広告感がないことが特徴です。インフルエンサーを起用すればバズ/トレンド化する可能性も高く、拡散やファン獲得、ブランディングなどにも高い効果が見込めます。
ただし、かなり予算が必要な企画なので、大企業向けのTikTok広告といえるでしょう。
ブランドエフェクトとは、企業が開発した3DやARなどを使ったエフェクトやフィルターを公開し、ユーザー体験を促す広告です。
ユーザーが楽しみながらブランドのサービスや世界観を体験できるため、ブランディングや新規顧客獲得に効果的です。
広告掲載費
約380万円
ただし、どれもモーションキャプチャなど高度な技術が必要なので、企画内容によって必要経費は異なります。また、このブランドエフェクトは、ハッシュタグチャレンジと相性が良いことも特徴です。
相乗効果でエンゲージメント率が181%に向上した記録もあるため、やや高額にはなりますが他の広告施策と組み合わせてみてもよいでしょう。
インフィード広告は、TikTokのおすすめに掲載される広告です。基本的に15秒から最大60秒で、一般投稿と同様に「いいね」や「コメント」がつくためシェアにも期待できます。
一般の投稿に溶け込んで表示されるため自然に認知拡大でき、ターゲティングできるため訴求力が高いことも特徴です。
インフィード広告は期間契約型で、最短1日から配信できます。
広告掲載費
TopView(おすすめの最初に表示される純広告)
約625万円〜
OneDayMax(おすすめの4番目に表示される純広告)
約300万円〜
Brand Premium(おすすめの80番目以内に表示される純広告)
約42万円〜
OneDayMax Plus(同一ユーザーに最大4回配信できる純広告)
約440万円〜
Brand Auction(オークション形式の運用型広告)
最低出稿金額:月額42万円〜
インフィード広告はおすすめに自社広告を表示できるため、高い広告効果を期待できます。
低予算でスタートしたい場合は、競争率は高いですがBrand Auctionから参加してみましょう。
TikTokの運用型広告は、Googleのリスティング広告と同じオークション形式です。
TikTok For BusinessやBuzzVideoなどのプラットフォームを使い、広告予算やクリエイティブを変更しながら運用します。
TikTokの運用型広告は、出稿側で自由に予算を決められます。課金方式は以下の3種類です。
運用型広告は基本的に社内で予算やターゲティング、クリエイティブを細かく調整する必要があります。
TikTok広告はうまく活用できれば拡散効果が高いため、専門知識を持つ広告運用担当者がいない企業は外注を検討してもよいでしょう。
TikTok広告で成果を出しやすくするテクニックを2つご紹介します。
基本的にユーザーは広告を嫌います。そのため、まずは広告感を極力おさえ、ユーザーが楽しめる動画を制作することを意識しましょう。
一般投稿に自然に紛れるような広告が理想です。
TikTokの通常投稿のほとんどは9〜15秒ほどの動画です。広告は最大60秒の動画を投稿できますが、長尺動画はスキップされてしまいます。
ユーザーに嫌悪感を抱かれないよう、できるだけ15秒以内で、短時間でインパクトの残るクリエイティブを制作することを心がけましょう。
TikTok広告では、キャッチーなBGMを使ったリズミカルな動画が好まれます。どんなに魅力的な発信をしても、音楽が野暮ったければ印象には残りません。
ノリのよい話題の楽曲や流行の歌を使用したり、覚えやすいダンス、オリジナルソングなどを取り入れるのもおすすめです。
まずはTikTokユーザーが楽しく視聴できる動画を作成し、自然な拡散を目指しましょう。
TikTok広告がトレンドに乗れば、ユーザー間で一気に拡散され期待以上の成果を出すこともできます。
今回は、TikTok広告について種類や費用などを中心に記事にしました。ぜひ、自社サービスのPRにTik tok広告をご検討ください。