デジタルマーケティングは、単なる集客手法の集合ではなく、顧客行動やデータをもとに価値を設計し、継続的に成果を高めていくための重要な戦略領域です。
2026年は、AI活用の本格化、Cookieレス前提のデータ設計、AI検索や自動化技術の進展などにより、マーケティングの考え方そのものが大きくアップデートされています。
こうした環境の変化に伴い、マーケティング施策やツールは高度化する一方で、専門用語や概念を正しく理解しているかどうかが、成果を左右する要因になっています。用語の理解が曖昧なままでは、社内外とのコミュニケーションにズレが生じたり、データ活用や改善施策の可能性を十分に活かせなかったりする恐れがあります。
本記事では、初心者から実務担当者まで幅広く役立つデジタルマーケティング用語を厳選して整理しました。
SEOや広告、SNS、データ活用といった基礎的な概念から、AI・プライバシー・データ基盤といった2026年以降を見据えた最新トレンドまで、実務に直結する用語を中心に解説しています。
変化のスピードが速い時代だからこそ、用語を単なる知識として覚えるのではなく、施策や戦略と結びつけて理解し、マーケティング全体をアップデートしていくことが重要です。
本記事が、日々のマーケティング業務を見直すきっかけになれば幸いです。
執筆:檜田詩菜(過去のインタビューはこちら)
コクーのマーケティング担当。鹿児島県出身。数年前まで美容コスメ・雑誌・不動産・IT業界の顧客マーケティングを担当。サスペンスLOVE。
デジタルマーケティングはWebマーケティングを内包しています。
まずは、デジタルマーケティングとは何か、理解しておきましょう。
デジタルマーケティング
オンラインで得られるデータを利用するマーケティングのこと
例としては、
などが挙げられます。
Webマーケティング
Web広告やWebサイトを中心に、Web上で展開するマーケティングのこと
本記事では、マーケティング、デジタルマーケティングの用語を紹介していきます。
| 用語 | 説明 |
|---|---|
| インプレッション | 広告がユーザーの画面に表示された回数。 |
| クリック | 広告がユーザーにクリックされた回数。 |
| CTR | 表示回数に対するクリックの割合。 |
| CV | 広告経由で発生した成果(購入・申込・DLなど)。 |
| CVR | クリック数に対する成果の割合。 |
| CPA | 成果1件あたりにかかった広告費用。 |
| CPC | クリック1回あたりの広告費用。 |
| CPM | 広告が1000回表示されるごとの費用。 |
| ROAS | 広告費に対する売上の割合。 |
| ROI | 投資に対する利益率。 |
| リーチ | 広告を見たユニークユーザー数。 |
| フリークエンシー | 1人のユーザーが広告を見た平均回数。 |
| インプレッションシェア | 表示機会全体の中で自社広告が表示された割合。 |
| 品質スコア | 広告・キーワード・LPの関連性や品質評価。 |
| 入札単価 | 広告配信時に設定する上限金額。 |
| 広告ランク | 入札単価や品質スコアから決まる掲載順位。 |
| キーワード | 検索広告で広告表示の起点となる語句。 |
| マッチタイプ | キーワードと検索語句の一致条件。 |
| 除外キーワード | 広告を表示させないためのキーワード。 |
| リスティング広告 | 検索結果に連動して表示される広告。 |
| ディスプレイ広告 | Webサイトやアプリに表示される広告。 |
| 動画広告 | YouTubeなどで配信される動画形式の広告。 |
| インフィード広告 | SNSや記事一覧に溶け込む形式の広告。 |
| ネイティブ広告 | コンテンツと同じ形式で表示される広告手法。 |
| リターゲティング広告 | 過去に接触したユーザーへ再配信する広告。 |
| 類似オーディエンス | 既存顧客に近い行動特性を持つユーザー群。 |
| オーディエンス | 属性・興味関心などで分類されたユーザー群。 |
| コンバージョンタグ | 成果を計測するためのタグ。 |
| タグマネージャー | 計測タグを一元管理するツール。 |
| ファーストパーティデータ | 自社で直接取得した顧客・行動データ。 |
| Cookieレス | Cookieに依存しない広告計測・配信の考え方。 |
| コンバージョンモデリング | 欠損データをAIで補完する計測手法。 |
| アトリビューション | 成果に至るまでの接点を評価する考え方。 |
| AI自動入札 | AIが成果最大化を目的に入札を自動調整する仕組み。 |
| P-MAX | GoogleのAIが配信面を横断して最適化するキャンペーン。 |
| クリエイティブ | 広告で使用する画像・動画・テキスト素材。 |
| 動的広告 | データをもとに自動生成される広告。 |
| 広告疲れ | 同一広告の接触増加による効果低下。 |
| インクリメンタリティ | 広告による純増効果を測る考え方。 |
| AIO | AI検索や生成回答に引用されやすくする最適化。 |
| AI Overview | 検索結果に表示されるAI生成の要約回答。 |
| ゼロクリック検索 | 検索結果内で完結する検索行動。 |
| 構造化データ | AIや検索エンジンが理解しやすいデータ形式。 |
| E-E-A-T | 経験・専門性・権威性・信頼性を重視する評価軸。 |
| ブランド検索 | 企業名・サービス名を含む検索。 |
| 指名キーワード | ブランド名や商品名を含む検索語句。 |
| 検索意図 | ユーザーが検索時に持つ目的や背景。 |
| GEO | 生成AI検索エンジン向けの最適化手法。 |
| LLMO | 大規模言語モデルに理解されやすくする最適化。 |
| エンティティ | AIや検索エンジンが識別する概念・対象。 |
| セマンティック検索 | 文脈や意味を理解する検索手法。 |
| AI引用 | AI検索・生成回答内で情報源として参照されること。 |
デジタルマーケティングの世界は広く、専門用語も多様です。しかし、その多くは“難解な言葉”ではなく、日々の業務を進めるための 共通言語 に過ぎません。まずは、マーケティング担当者・Web担当者として押さえておきたい 検索、SNS、コンテンツ、集客の基礎用語 を理解することがスタートラインとなります。
ここでは、どの職種でも共通して使われる“必須ワード”を整理していきます。
| 用語 | 説明 |
|---|---|
| デジタルマーケティング | WebやSNS、広告、データを活用したマーケティング全般。 |
| SEO | 検索エンジンで自然検索結果の上位表示を目指す施策。 |
| SEM | 検索エンジンを活用した集客施策の総称(SEO+広告)。 |
| リスティング広告 | 検索キーワードに連動して表示される広告。 |
| オーガニック検索 | 広告ではない自然検索からの流入。 |
| 検索クエリ | ユーザーが検索窓に入力した語句。 |
| 検索意図 | ユーザーが検索時に求めている目的や背景。 |
| SERPs | 検索結果ページ(Search Engine Results Pages)。 |
| コンテンツマーケティング | 価値ある情報発信によって見込み顧客を育成する手法。 |
| SNSマーケティング | SNSを活用して認知・集客・関係構築を行う施策。 |
| オウンドメディア | 自社で運営する情報発信メディア。 |
| LP(ランディングページ) | 広告や検索流入後に最初に表示されるページ。 |
| CTA | 行動を促すためのボタンや文言。 |
| UX | ユーザー体験全体の質。 |
| UI | 画面デザインや操作性など見た目の設計。 |
| CV | Web上で達成した成果(申込・購入など)。 |
| CVR | 訪問者のうち成果に至った割合。 |
| アクセス解析 | サイト訪問データを分析すること。 |
| PV | ページが閲覧された回数。 |
| UU | サイトを訪問したユニークユーザー数。 |
| 直帰率 | 1ページだけ見て離脱した割合。 |
| 滞在時間 | ユーザーがサイトに滞在した時間。 |
| ファネル | 認知から成果までの顧客行動の流れ。 |
| ターゲット | 想定している顧客層。 |
| ペルソナ | 具体化した理想的な顧客像。 |
マーケ施策の成果は、感覚や勘ではなく、 行動データと改善プロセス によって生まれます。
「成果(CV)をどのように計測し、どこを改善すると効果が高まるのか?」
その答えを導くためには、 仕組み(MA・CRM)+分析指標(CVR・ROI)+改善手法(CRO・A/Bテスト) を理解することが欠かせません。
ここからは、結果が変わる“実務で差がつく用語”を押さえていきましょう。
| 用語 | 説明 |
|---|---|
| CV(コンバージョン) | Web上で達成した成果(購入、申込、資料DLなど)。 |
| CVR | 訪問やクリックに対して成果が発生した割合。 |
| CPA | 成果1件あたりにかかった広告・施策コスト。 |
| ROAS | 広告費に対して得られた売上の割合。 |
| KPI | 成果達成のために設定する重要指標。 |
| KGI | 最終的なゴールとなる指標(売上、契約数など)。 |
| ファネル分析 | 認知から成果までの各段階を数値で分析する手法。 |
| ボトルネック | 成果を阻害している工程や要因。 |
| A/Bテスト | 複数パターンを比較して効果検証する手法。 |
| LPO | ランディングページの改善施策。 |
| EFO | 入力フォームを最適化して離脱を防ぐ施策。 |
| ヒートマップ | ユーザー行動を可視化する分析手法。 |
| 離脱率 | 特定ページでユーザーが離れた割合。 |
| セグメント | ユーザーを条件別に分類したグループ。 |
| コホート分析 | 同じ条件のユーザー群を時系列で分析する手法。 |
| リテンション | ユーザーの継続利用・再訪率。 |
| LTV | 顧客が生涯で生み出す価値。 |
| CAC | 顧客獲得にかかったコスト。 |
| アトリビューション | 成果に至るまでの接点を評価する考え方。 |
| マルチタッチ分析 | 複数の接点を横断して成果を評価する手法。 |
| データドリブン | データを根拠に意思決定・改善を行う考え方。 |
| MA | 見込み顧客の育成・管理を自動化するツール。 |
| CRM | 顧客情報や接点を一元管理する仕組み。 |
| CDP | 複数データを統合し顧客単位で管理する基盤。 |
| BI | データを可視化し分析するツール・仕組み。 |
| ダッシュボード | 指標を一覧で把握するための画面。 |
| データクレンジング | データの欠損・重複を整える作業。 |
| コンバージョンパス | 成果に至るまでのユーザー行動経路。 |
2026年のマーケティングは、AI活用・Cookieレス・データ基盤の整備 が避けて通れないテーマです。
「AIの進化」「プライバシー規制」「データ活用の高度化」によって、広告やSEOの常識が大きく変わりつつあります。最新トレンドと新しい概念を理解することは、今後の戦略立案や提案の質を大きく左右します。
ここでは、2026年以降のマーケティングに必須となる “今アップデートすべき用語” を紹介します。
| 用語 | 説明 |
|---|---|
| AI自動入札 | AIが成果最大化を目的に入札単価を自動で調整する仕組み。 |
| AIクリエイティブ最適化 | 画像・動画・テキストをAIが分析し、成果の高い組み合わせを自動生成・配信する仕組み。 |
| P-MAX | GoogleのAIが配信面・入札・クリエイティブを横断して最適化する広告キャンペーン。 |
| コンバージョンモデリング | Cookie欠損を補完するため、AIが成果を推定する計測手法。 |
| Cookieレス | サードパーティCookieに依存しない広告配信・計測の考え方。 |
| ファーストパーティデータ | 自社が直接取得した顧客・行動データ。 |
| データクリーンルーム | 個人情報を直接共有せず、安全にデータ分析を行う環境。 |
| Consent Management | データ利用に関するユーザー同意を管理する仕組み。 |
| Privacy Sandbox | Googleが推進するプライバシー保護型広告技術群。 |
| サーバーサイド計測 | ブラウザではなくサーバー経由で行う計測手法。 |
| インクリメンタリティ | 広告が実際に成果の“純増”を生んだかを測る考え方。 |
| ホールドアウトテスト | 広告を配信しない群と比較して効果を検証する手法。 |
| アテンション指標 | クリックだけでなく、注目度や視認性を測る新しい評価軸。 |
| Predictive Analytics | 過去データから将来成果を予測する分析手法。 |
| データ統合基盤 | 広告・CRM・Webなど複数データを統合する仕組み。 |
| CDP活用 | 顧客データを統合・分析し、施策に活かす運用。 |
| AIO | AI検索や生成回答に情報が引用されやすくなるための最適化。 |
| AI Overview | 検索結果に表示されるAI生成の要約回答。 |
| ゼロクリック検索 | 検索結果内で完結し、Webサイト訪問が発生しない検索行動。 |
| GEO | 生成AI検索エンジン向けの最適化手法。 |
| LLMO | 大規模言語モデルに理解・参照されやすくする最適化。 |
| エンティティ | AIや検索エンジンが識別する人・企業・概念などの単位。 |
| 構造化データ | AIや検索エンジンが内容を正しく理解するためのデータ形式。 |
| セマンティック検索 | キーワードではなく文脈や意味を理解する検索手法。 |
| AI引用 | AI検索や生成回答内で情報源として参照されること。 |
| ファクトベースコンテンツ | 数値・実績・一次情報を重視したAI評価されやすいコンテンツ。 |
マーケティングの本質は、時代が変わっても「顧客を理解し、適切な価値を届けること」にあります。
ただし、その手段は AIによる最適化、データを軸にした判断、プライバシーを尊重した配信設計 へと進化し続けています。用語の理解は単なる知識ではなく、変化に適応し、新しいマーケ戦略を描くための 武器 です。
2026年、その武器を磨きながら“成果につながるマーケティング”を実践していきましょう。
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