Instagramが、実はビジネス向きのSNSであることをご存知でしょうか。
近年若年層のコミュニケーションツールがLINEからInstagramにシフトし始めたこともあり、多くの企業がInstagram広告の出稿をスタートしています。
そこで今回は、10〜20代をターゲットとする企業へ向けて、Instagramがなぜビジネスにおすすめなのかを詳しく解説します。
若者がInstagramを使う理由から、Instagramの人気の秘密、Instagram広告のメリット・デメリットまで要点を絞ってご紹介しますので、参考になさってください。
LINEは現在でも主要なコミュニケーションツールであることは間違いありません。しかし、なぜ若者のLINE離れが進んでいるのでしょうか。
ここでは、なぜ10〜20代がInstagramのDMを好むようになったのか、主な理由を3つご紹介します。
Instagramで連絡先を交換する最大のメリットは、初対面でも投稿を見れば「どんな人なのか」をなんとなく把握できることです。
Instagramは写真・動画を共有するSNSなので、相手のアカウントから趣味や価値観、日常生活を感じ取ることができます。
一方、LINEはテキストコミュニケーションがメインです。相手のことを知るには何度も会話しなければならず、どこまで自己開示するか手探りなままでは会話にストレスがかかることは否めません。
現在10〜20代にとってLINEは、家族や友人など親しい人と連絡を取るための、ひと昔前の「電話」のような存在です。そのため多くの若者は、よく知らない人とLINEを交換することに抵抗を感じるようになっています。
その点、Instagramはよりライトなコミュニケーションツールです。24時間で消えるストーリーズなどを通じて手軽にメッセージを送信できることも、拒否感なく若者がDMを受け入れる要因になっています。
LINEには既読の表示機能があることも手伝って「早く返信しなければ」「未読スルーと思われるのでは」といった返信へのプレッシャーを感じる若者も少なくありません。
一方、Instagramは「返信しなければ」という義務感はLINEほど強くありません。
むしろInstagramのDMはLINEとほぼ変わらない使用感なのにグループラインやスタンプの管理が必要ないため、手間が省けると感じる人も多いようです。
Instagramは2023年には国内ユーザー数3,300万人を突破し、利用率3位のSNSになるなど利用者は増加し続けています。
なぜInstagramが人気なのか、その主な要因を3つ見ていきましょう。
Instagramでは、ユーザー名や#(ハッシュタグ)、スポットなどをキーワード検索できる機能があります。
飲み会のお店を位置情報ごとリンクを送ったり、気になる商品の購入用ページや観光スポット予約サイトにもスムーズに遷移できるため、検索後の行動にも迷いません。
また、Instagramの他の人の投稿をみることで具体的な口コミや実物写真をチェックできるため、Google検索よりリアルな情報を収集できることも人気の秘密です。Instagramでは投稿写真に商品購入ページのURLを貼り付けることができます。ユーザーが投稿を見て「この服ほしい!」と思ったらすぐ購入できるため、とても便利です。
また、Instagramのショッピング機能はユーザーだけでなくBtoC企業にもメリットがあります。導線がはっきりしているため、ユーザーの購買意欲が高いまま購入ページに誘導できるなど売上向上につなげやすいことが特徴です。
Instagramを運営しているのはFacebookの母体であるMeta(メタ)社です。そのため、集客のための広告機能や、アクセス解析などのマーケティング機能、細かなターゲティング機能など、思った以上にマーケティング機能が充実しています。
Instagramへの企業参入が増加するとインフルエンサーや有名人も増加するため、新規ユーザーを呼び込む要因のひとつとなっています。
ここではもう一歩Instagramのビジネス機能に踏み込んで、広告掲載について深堀りしてみましょう。
Instagram広告では、タイムラインやストーリーズで写真・動画広告を掲載できます。ここでは、このInstagram広告のメリットを3つ見ていきましょう。
Instagram広告の料金体系はセルサーブ型です。広告出稿の自由度が高いことが特徴で、配信期間や予算などを柔軟に調整できます。
予算を抑えて1日約100円から広告配信ができるのは、他メディアにはない魅力です。ただし、データ分析を行いInstagram広告の最適化を図るにはまとまった予算が必要になります。
実際に成果を出すためには、月5〜10万ほどの広告費を見積もっておきましょう。
InstagramとFacebookは運営会社が同じなので、Facebookのターゲティング機能とほぼ同じものを利用できます。
Facebookは実名性で他SNSよりプロフィールの情報量が多いため、ターゲティングの精度が高いことで有名です。
ピンポイントで狙ったターゲットに広告を表示できれば、低予算でコンバージョン率を上げることができます。費用対効果を最大化しやすいことは、Instagram広告の大きなメリットです。
Instagram広告は一般ユーザーの投稿に混じってタイムラインに表示されます。そのためユーザーに嫌悪感を抱かれにくいことが特徴です。
また、Instagram内で購入まで完了できることもあり、自社製品のPRや集客など、ユーザーに直接訴求するBtoCやECで高い効果を発揮します。
インフルエンサーを起用したり、企業アカウントを育ててブランディングにつなげるなど、さまざまな施策を展開しやすいこともメリットです。
次に、Instagram広告のデメリットを3つ確認しておきましょう。
Instagramはあくまでも一般ユーザー向けのSNSなので、企業向けのBtoB広告はリーチしにくい傾向があります。
BtoBの場合は、ターゲット企業の公式Instagramをフォローする、情報発信に努めるなど、認知拡大につながる施策を行うのがよいでしょう。
Instagramにはシェア機能がなく、Twitterのように拡散されてバズるということは難しいツールです。
そのため企業の公式アカウントにフォロワーが少ない状態だと、いくら情報発信・広告配信をしてもなかなかユーザーに届かない可能性があります。
商材やサービスによっては他に相性の良いSNSがあるかもしれないので「本当にInstagram広告が最適なのか」はよく検討するようにしましょう。
Instagramは1日1億以上の投稿が行われており、広告がユーザーの目に止まらなければスルーされてしまう可能性が高いです。
ユーザーニーズを満たすことはもちろん、他の投稿に埋もれないビジュアルやクオリティの高い広告を作成するようにしましょう。
なお、質の高い広告を制作し続けるのは手間も予算もかかるため、もし自社のみでは難しいと感じた場合、プロの代理店に外注するのもおすすめです。
Instagramは、10〜20代をターゲットとするビジネスと親和性の高いSNSです。
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