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【企業担当者向け】WEB広告の始め方とは?成果を出すための基礎知識を解説!

作成者: admin_dg|May 17, 2022 12:00:00 AM

デジタル化が進む現代において、企業が顧客と出会う最初の接点は「オンライン」であることがほとんどです。

特にWEB広告は、テレビや新聞といったマス広告に比べて 費用対効果を細かく測定できる 点が大きな強み。
しかし一方で、広告の種類が多く、仕組みや活用法を理解しないまま運用してしまうと

  • 「成果が出ない」
  • 「コストだけ消化してしまった」

という失敗に陥るケースも少なくありません。
本記事では、WEB広告の基本から種類、活用のポイントまでを分かりやすく解説します。

執筆:檜田詩菜(過去のインタビューはこちら

コクーのマーケティング担当。鹿児島県出身。数年前まで美容コスメ・雑誌・不動産・IT業界の顧客マーケティングを担当。サスペンスLOVE。

 

WEB広告とは?

WEB広告とは、インターネット上に掲載される広告全般を指します。

  • Google・Yahoo!などの検索エンジン
  • InstagramやLINEといったSNS
  • ニュースサイト
  • 動画プラットフォーム

など、ユーザーが日常的に利用するオンライン媒体に表示されます。

最大の特徴は、 配信対象を細かく設定でき、効果を数値で可視化できること
これにより、ターゲット顧客にピンポイントでアプローチし、広告費用を効率的に活用できます。

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WEB広告の代表的な種類

WEB広告にはさまざまな種類があり、それぞれ目的やターゲット、配信方法が異なります。
自社の商品・サービスに合わせて適切な広告を選ぶことが、成果を出すための第一歩です。

ここでは代表的な広告タイプを詳しく解説します。

1. リスティング広告(検索連動型広告)

GoogleやYahoo!などの検索エンジンで、ユーザーが入力したキーワードに連動して表示される広告です。

 2. ディスプレイ広告(バナー広告)

Webサイトやアプリの広告枠に表示される、画像や動画形式の広告です。

3. SNS広告(Instagram・Facebook・LINE・Xなど)

SNSプラットフォームに配信される広告。
年齢・性別・居住地・興味関心といった細かな条件でターゲティングできるのが最大の魅力です。

 

4. 動画広告(YouTube・TikTokなど)

短時間でインパクトを与えられ、商品やサービスの理解促進に効果的です。

5. アフィリエイト広告(成果報酬型広告)

ASP(アフィリエイト・サービス・プロバイダー)を通して、ブログやメディアに掲載されることが多いです。

6. 純広告(予約型広告)

大手メディアやポータルサイトなどでよく利用されます。
費用は高めですが、その分インパクトや信頼感が大きいのが特徴です。

7. ネイティブ広告

記事広告やレコメンド枠がこれに当たります。
広告感を薄めつつ、情報提供型でユーザーを引き込めるのが魅力です。

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WEB広告のメリット

EB広告には、従来のテレビCMや新聞広告といったマス広告にはない大きな利点があります。
ここでは企業がWEB広告を活用することで得られるメリットを具体的に解説します。

1. 効果測定がしやすい

WEB広告最大の魅力は、広告の効果を数値で可視化できることです。

  • クリック数
  • 表示回数(インプレッション)
  • コンバージョン数(CV)
  • 獲得単価(CPA)

などをリアルタイムで確認できるため、成果の良し悪しを明確に判断できます。

2. 低予算から始められる

マス広告では数百万円規模の予算が必要なケースもありますが、WEB広告は 1日数百円からでも配信可能 です。

特にスタートアップや中小企業にとって、スモールスタートしながら効果を検証し、成果が出たタイミングで広告費を拡大できるのは大きなメリットです。

3. ターゲティング精度が高い

WEB広告は「誰に配信するか」を細かく設定できます。

地域・年齢・性別といった基本属性だけでなく、

  • 興味関心
  • 検索キーワード
  • 行動履歴

などに基づいてセグメントが可能です。

4. 即効性がある

  • SEO
  • オウンドメディア

による集客は、中長期的な効果が強みですが成果が出るまでに時間がかかります。その点、WEB広告は 配信を開始すれば即日からアクセスを増やせる ため、短期間で成果を求めたい場合に最適です。

5. 柔軟な運用が可能

テレビCMのように一度放映すると修正が難しい広告とは異なり、WEB広告は いつでも停止・修正・差し替えが可能 です。クリック率が低ければクリエイティブを変更し、成果が出ているキャンペーンに予算を集中させるなど、柔軟な最適化が可能です。

6. ターゲットの行動データが蓄積できる

広告配信を通じて得られるデータは、単なる広告の成果指標にとどまりません。
ユーザーの検索行動やサイト内行動を把握することで、マーケティング全体の戦略立案や商品改善にも活かせます。 広告=集客だけでなく、顧客理解のための重要なデータソース にもなるのです。

7. 幅広い目的に対応できる

WEB広告は、認知拡大からリード獲得、購買促進、リピート顧客化まで幅広い目的に応じて活用できます。
広告種類を組み合わせることで、 顧客の購買プロセス全体をカバーできる のが大きな魅力です。

WEB広告のデメリット

WEB広告には多くのメリットがある一方で、注意しないと

  • 「思ったより成果が出ない」
  • 「コストだけ消化してしまった」

といった失敗に陥ることもあります。ここでは、代表的なデメリットを整理して解説します。

1. 運用の知識がないと効果が出にくい

WEB広告は「設定すれば自動で成果が出る」というものではありません。
入札単価の調整、ターゲティングの見直し、クリエイティブ改善など、運用の知識と経験が不可欠 です。

2. 競合が多く、入札単価が高騰する場合がある

検索広告やSNS広告は競合も多数出稿しているため、人気の高いキーワードやターゲット層では クリック単価(CPC)が高騰 しやすい傾向があります。

3. 効果が一時的になりやすい

WEB広告は「配信している間」だけ効果を発揮します。
広告を止めてしまうと アクセス数や問い合わせ数は一気に減少 するため、継続的な集客をしたい場合はSEOやコンテンツマーケティングなど、他の施策との併用が必要です。

4. 広告疲れ・広告離れが起こる

同じユーザーに繰り返し広告を配信すると「見飽きた」と感じられ、クリック率が低下する現象(広告疲れ)が発生します。

さらに、ユーザーの中には「広告をスキップする習慣」が根付いている層も多く、無理に配信しても逆効果になるリスク があります。

5. 運用コスト・工数がかかる

少額から配信できる一方で、日々の運用管理や改善作業に時間と人手が必要 です。
特に複数媒体を運用している場合、効果測定やレポート作成に追われ、本業に支障をきたすケースもあります。

6. 不正クリックや広告詐欺のリスク

クリック数を水増しする「不正クリック」や、実際にはユーザー行動につながらない無価値なアクセスが発生する場合もあります。

広告プラットフォーム側も対策を行っていますが、完全には防げないリスク として認識しておく必要があります。

7. 広告依存体質になりやすい

短期間で成果が出やすいため、WEB広告に頼り切ってしまう企業も多いです。
しかし広告費を削減した途端に成果が落ちてしまう「広告依存体質」になると、長期的な成長が難しくなります。

成果を出すためのポイント|WEB広告運用チェックリスト

WEB広告は「配信すれば成果が出る」というものではなく、正しい設計・運用・改善のサイクル が欠かせません。以下のチェックリストを参考に、自社の広告運用ができているかを確認してみましょう。

1. 目的・目標設定

 KGI(最終目標):売上〇〇万円/月、リード数〇〇件/月を設定しているか
 KPI(中間指標):クリック率(CTR 2%以上)、コンバージョン率(CVR 1〜3%以上)など数値で明確化できているか

2. 配信ターゲット

 ターゲットの年齢・地域・性別などを明確に設定済みか
 配信リストのオーディエンス規模が 1万〜50万件程度 に収まっているか(広すぎず狭すぎず)
 リマーケティングリストのCV率が 新規より20%以上高い ことを確認しているか

3. 広告クリエイティブ

 画像・動画・テキスト広告を 最低3パターン以上 用意し、ABテストを実施しているか
 CTR(クリック率)が 1%未満 のクリエイティブは停止して改善しているか
 動画広告は 冒頭3秒で商品価値が伝わる構成 になっているか

4. ランディングページ(LP)

 LPの読み込み速度は 3秒以内 か(Google PageSpeed Insightsで測定)
 フォームの入力項目は 5項目以内 に収めているか
 広告とLPの文言が一致し、直帰率が 60%以下 になっているか

5. 効果測定と最適化

 主要指標(CTR、CVR、CPA、ROAS)を 週次で確認 しているか
 CPA(1件獲得単価)が 目標利益の30%以内 に収まっているか
 広告費に対する売上(ROAS)が 300%以上 を維持しているか

6. 運用フロー

 週1回の定例で改善施策を振り返り、次回の配信に反映しているか
 広告費のうち 成果の出ているキャンペーンに70%以上を再投資 しているか
 1ヶ月あたりに 最低2回以上 のクリエイティブ更新を行っているか

7. 他施策との連携

 広告経由で獲得したリードをMA(HubSpotなど)で追跡・育成できているか
 SEO流入と広告流入の CVR比較を行い、改善指針に活かしているか
 オフライン施策(展示会・セミナー)と広告のリターゲティングを組み合わせているか

まとめ|WEB広告を正しく理解し、戦略的に活用しよう

WEB広告は、即効性やターゲティングの精度、効果測定のしやすさといった大きなメリットを持つ一方で、知識不足や競合環境によってはコストを消化するだけで終わってしまうリスクもあります。

だからこそ重要なのは、広告の種類ごとの特徴を正しく理解し、自社の目的やターゲットに合った媒体を選定すること。さらに、LPとの整合性やKPIの設定、継続的な改善を組み合わせることで、費用対効果の高い運用が実現できます。

また、WEB広告は単独で完結する施策ではなく、SEOやSNS、メールマーケティングなど他のチャネルと連携して初めて成果が最大化する ものです。短期的な刈り取り施策と、中長期的なブランド育成施策をバランスよく取り入れることが、持続的な成長につながります。

つまり、WEB広告は「ただ出す」ものではなく、戦略的に設計し、改善を積み重ねることで成果を生むマーケティング手法 です。基礎を押さえ、数値を基準にPDCAを回しながら、自社の成長戦略に合わせた運用を進めていきましょう。

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