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現役広告プランナーが解説!「広告レポート」の作り方のコツをご紹介【無料テンプレート付き】

更新日:2024.12.26

現役広告プランナーが解説!「広告レポート」の作り方のコツをご紹介【無料テンプレート付き】

目次

こんにちは!
コクー株式会社デジタルマーケティング事業本部です。

この記事では、広告運用に欠かせない「広告レポート」について、広告業界歴6年目の現役プランナーが『初心者にも分かりやすく』解説いたします!

~こんな人におすすめ~
・初めての広告運用で、どんなレポートを作成すればよいか分からない
・社内にナレッジが少なく、テンプレートが不足している
・今のレポートに自信がなく、改善したいけど方法が分からない

そんな広告レポートにまつわるお悩みを解決できるコツ・ポイントを公開しています!
読了後、すぐに実践していただけますので、ぜひ最後までお読みください。

▼まずは、下記よりダウンロードください

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広告レポートテンプレート

広告レポート作成に必要なテンプレート(Excel形式)をダウンロードできます。

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広告レポートの役割と必要性

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そもそも、広告レポートの役割ってどんなものか・どういった必要性があるのかを理解できていますか?
ここでは改めて広告レポートの役割・必要性について整理してみましょう。

①配信成果の可視化

広告キャンペーンのパフォーマンスを数値で示し、どの程度効果があったかを明確にします。これにより、関係者が運用状況を理解しやすくなります。

②配信結果に対する要因を深堀するため

単に「クリック数が●●件、CVが●●件でした」と事実だけを並べるだけでは、広告レポートとしての価値は低くなります。それだけではクライアントから「どうしてそうなったの?」と聞かれ、それに対して打ち返しを考えるといった無駄なコミュニケーションコストが増えてしまいます。
なぜその数値になったのか、どの要素が結果に大きな影響を与えたのかを分析・考察を付け加えることで、広告レポートの質が向上し、スムーズなコミュニケーションの構築にも繋がります。

③打ち手を考えてPDCAサイクルの基盤とするため

要因の特定ができたら、次に今後の打ち手について考えます。
どこの指標が課題を抱えているのかを明確にしロジックツリーを活用して、どの段階で改善していくべきかを考えます。
さらに施策実施後にはその効果を検証し、次のアクションを検討することで、PDCAサイクルを回す基盤となります。ここまで落とし込むことで、広告レポートが実用性と価値を持つものになるでしょう。

広告レポートの集計期間と構成

広告レポートの役割と必要性について整理ができたところで、続いて基本的な広告レポートの集計期間と内容構成についてご紹介いたします。

広告レポートの集計期間について

広告レポートを作成する際、「どの期間を対象にすればいいんだろう?」と迷ったことはありませんか?
週次や月次レポート、それぞれの役割は異なります。クライアントが何を求めるかによって必要なレポートは変わりますので、事前ヒアリングをしっかり行いましょう。

週次レポート

週次レポートは、主に前週との比較に焦点を当てます。
一般的に広告施策の効果が表れるまでに約1週間ほどかかるとされているため、主に直近の施策がどのような数値に影響したかを確認する目的で利用します。より現場目線での細かなことを報告することに向いています。

月次レポート

月次レポートは、前月や前年との比較を軸に作成します。
前月比をもとに数値の変化を分析・報告するだけでなく、1か月間の傾向を把握することで商材やサービスの特徴を明らかにする際にも役立ちます。
(例:商材が月初に売れやすい傾向がある場合、その影響が広告成果にも反映されているかを確認するなど。)

また、クライアントの現場担当者が上層部へ報告する際にも活用されることが考えられるため、結果は簡潔かつ分かりやすくまとめることが重要です。

広告レポートの構成について

集計期間を定めたら、次にどのような内容を記載すべきかを決めていきます。
これまで様々な広告レポートを見て・作成してきた中で、最もよく使われていて情報が揃っていると考える構成は以下の通りです。

  • 運用結果
  • 変化(事実)
  • 分析・考察
  • 今後の改善策(提案)

順を追って説明していきます。

運用結果

基本的には一般的に必要とされる基本指標数値を記載します。また、基本指標に加え配信媒体や配信目的に応じて指標のカスタマイズも必要となります。
動画広告であれば視聴数に関する指標、SNSならいいね・シェアなどのエンゲージメントに関する指標など、必要に応じて追加しましょう。
各指標については以下も参考にしてみてください。

基本指標 費用、インプレッション数、CPM、クリック数、CTR、CPC、コンバージョン数、CVR、CPA
ディスプレイ広告の指標 リーチ数、フリークエンシー…など
動画広告の指標 視聴数、視聴完了数、視聴完了率、視聴単価…など
SNS広告の指標 エンゲージメント数、エンゲージメント率、エンゲージメント単価…など

変化

主にクライアントが求める事実を記載します。KPIや注目すべき指標について事前にヒアリングを行い、クライアントの視点に合わせた内容にすることが重要です。

  • 単月配信
    比較対象がない場合は、KPIの達成状況とその影響を与えた指標を分析し記載します。
  • 継続配信
    前月比(または前週比)での変化を記載。
    特に前月成果の悪かった箇所がどのように変化しているかはクライアントが注目するポイントなので必ず記載しましょう。

注意点として、主観的な表現(例:「やや増加」「少し減少」)はよく使いがちかと思いますがなるべく避けるようにしましょう。差分を記載する際には、具体的な数値を使い、「●%の増加」や「●ポイントの減少」といった表現にすることで、曖昧さを避け、より質の高いレポートを作成できます。

考察

変化の要因を分析し、クライアントの疑問に答える形で記載します。
影響要因が複数ある場合は、影響度合いの大きい順に優先順位をつけ、徐々に小さい粒度の物に向けて説明することを心掛けてください。
例えば、検索キャンペーンであれば、キャンペーン→広告グループ→広告文→キーワードといった形で確認していくようにしましょう。

変化に対する施策やその意図、結果は具体的に記載しましょう。
どのような目的で施策を行い、それが実行前に意図した結果につながったのか、そうでない場合どのようなことが原因で意図通りにならなかったのかも掘り下げて記載しましょう。

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考察部分に関しては広告運用担当者のスキルや経験が最も反映される場面だと考えます。もちろん経験によって質が左右されることは往々にしてあるかとは思いますが、上記のような点を抑えることで読み手に対し納得感を与えることができます。
矛盾が生じる内容になっていないか、ロジックがしっかりと通っているかを意識することを心がけましょう。

今後の改善策

最後に、課題解決に向けた具体的な改善策を記載します。
どの課題を優先的に解決するのか、またその解決に向けたスケジュールを明確に示しましょう。
単に改善策の数を沢山見せるのではなく、それが課題のクリティカルな解決に繋がるか、ロジックが通っているのかが重要視されます。
さらに、第三者の視点で見たときに納得できる内容になっているかを意識することで、報告を受ける側に安心感や信頼感を与えることができます。

広告レポートの書き方の例

前章で紹介した内容を反映させた、実際のレポートやコメントの例をご紹介します。

実際の広告レポート

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単月サマリーのレポート例となりますが、上部に全体数値、その下に媒体別の粒度で各指標を掲載し、中部には数値に合ったグラフを自動挿入することで、ビジュアライズでも分かりやすく見せています。
その下にテキストでのコメント欄を設け、先ほどの項目を分かりやすく端的にまとめて記載をしています。

クライアントや案件のご要望に応じ、見せるセグメントや内容も柔軟に変えていく必要があります。
当社のレポートテンプレートには、他にも以下のようなフォーマットも兼ね備えています。

  • 月別推移
  • 単月サマリー
  • キャンペーン別レポート
  • 日別レポート
  • 曜日・デバイス・性別
  • 検索キーワード

1つのファイルで完結できる便利な仕様に作成しておりますので、ぜひダウンロードしてご活用ください。

コメント作成ポイント

最も頭を悩ますコメント部分についても、記載の順番や意識したいポイントを押さえることでスムーズに作成ができます。

意識したいポイント

客観的事実を述べる:主観的な意見や想像ではなく、データに基づいた事実を述べましょう。

簡潔にまとめる:長文ではなく、簡潔に要点を押さえましょう。

要因をもとにアクションプランに繋げる:考察結果に基づいた具体的なアクションプランを提案しましょう。

当社作成の広告レポートテンプレートには、ダウンロード者限定の特別付録として、実際の広告運用コメント例を掲載しています。
より詳しい表現のコツやポイントを反映させたものになっていますので、ぜひダウンロードしてご参考いただければと思います。

▼特別付録の内容をチラ見せ!

  • 運用結果
    例)12月の運用結果は、〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇いたしました。
    →金額の表記は、〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇表記を揃えるようにしましょう。
    KPIの達成状況を明記することで、達成したかどうかが一目で分かりやすくなります。

  • 変化
    例)前月と比較し、〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇しました。
    →ディスプレイ広告については、前月は〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇場合がありますが、クライアントがどこに注目しているのかによって見せ方は柔軟に変更しましょう。
    →変動の表記には、以下のような言葉を使うことが一般的です。同じ表現を繰り返すとテキストの見栄えが悪くなるため、適宜使い分けて読みやすい文章を心掛けましょう。
    例)〇〇〇〇、〇〇〇〇、〇〇〇〇

※実際のサンプルはテンプレートで!

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広告レポートテンプレート

広告レポート作成に必要なテンプレート(Excel形式)をダウンロードできます。

資料ダウンロード

広告レポート作成の際に押さえておくべきポイント

レポート作成において、特に分析や考察部分や書き方でお悩みの方が多いと思いますが、重要なポイントを押さえることで質の高いものに仕上げることができます。ここでは、効率的かつ効果的に分析・考察を行うためのコツを紹介します。

①セグメント・粒度別で見る

キャンペーン別、セグメント別、時間帯別、クリエイティブ別など、多角的な切り口で分析します。

すべての観点を網羅することは理想ですが、報告では端的に要点をまとめることが重要ですので重要な項目から優先的に分析を進めましょう。
また、季節性や市場のトレンドの変化など広告に影響する要因がないかもあわせて確認するようにしましょう。

②変化(結果)は大きいものからドリルダウンしていく

何がどのように変化したのかを可視化した後、その変動に影響を与える要因を深掘りして分析します。
例えば、コンバージョン数が減少した場合、インプレッション数やクリック数、CTRやCVRなど、影響を与えた指標を多角的に確認しましょう。

③最後は必ず対策で締めくくる

成果が悪いと報告しづらい…というのは全広告運用者が経験することかと思います。
しかし、事実とその要因をしっかりと記載し今後どのように改善するかを示すことで、クライアントに信頼感を与える報告ができます。
「ピークエンドの法則」を意識し、ネガティブな内容はなるべく先に述べ、ポジティブな方向で締めくくるよう心掛けましょう。

④レポート整形にかかる工数を削減

広告レポートを一度でも作った経験のある方はお分かりのように、分析や考察を行うための運用結果やデータ比較をレポートにまとめるだけでも膨大な作業量がかかります。
さらに複数の案件を担当されている方でしたら、その数だけ作業量が増えていくばかりで肝心な分析・考察に時間がかけられないというお悩みも抱えてらっしゃるのではないでしょうか。
当社が提供する広告レポートテンプレートを活用すれば、必要な部分だけを選んで使用でき、工数を大幅に削減することも可能です。

広告レポートに関するよくある悩みと解決策

ここでは広告レポート作成の際にありがちなお悩みと解決策をお伝えしますので、お役立ていただけますと幸いです。

分析・考察に自信が持てない

自分の考察をもとに実施した施策で、思ったような成果を得られなかったり、比較対象と比べて変化が特に無いと思う場合に、抽象的な考察でごまかしてしまう。

💡 解決策
客観的な目線からもう一度数値を洗い出してみましょう。特に週次レポートやショートタームでの数値を比較するとあまり変化が見られない場合もあります。ただ無理に考察を書き連ねる必要はなく、それが事実であることを伝えることも大事です。
特に運用担当者は運用結果の数字を普段から見過ぎているがあまり、視野が狭くなりがちで核心に至らないケースもあります。自分がユーザーの立場に立って広告を見てみたり、前章でも述べたとおり季節性や市場のトレンドの変化など広告に影響する要因がある可能性も考えられます。
普段からこのポイントを深堀してみようといったチェック項目をつくっておくのもいいかもしれません。

情報量が多すぎて要点が絞りきれない

考察した結果、言いたいことがありすぎてコメントがいつも長ったらしくなってしまう。
削ればいいポイントもいまいち自分では分からない。

💡 解決策
前段でもご紹介しましたが、コメントは簡潔にまとめることがポイントです。
数値が何件・何%なのかは、グラフや表で見せるようにし、コメントの中で数値に関することを細かく書いている場合は削るようにしましょう。
レポートの全体を適切にビジュアライズ化することで、テキストに書き起こさなくても伝わる構成を心がけてみましょう。

広告レポートフォーマットのデザインがイマイチ

新しく広告レポートテンプレートを作った際、デザインの経験・知見もないしイマイチなものができあがってしまう。

💡 解決策
まずは最低限体裁が整っているかをチェックしましょう。
文字サイズやフォントが不揃いになっていませんか?また、セル内の中央寄せ・端寄せが揃っているかも確認しましょう。
広告レポートはオールカラーで作成されることが多いと思いますが、表のセルやグラフのカラーリングがあまりに不自然だと見にくいレポートになってしまいます。
クライアントカラーをパターン化して上手く活用したり、媒体のカラーリングなども差し込み違和感のない配色を選ぶと良いでしょう。

当社が作成した広告レポートでは、ビジュアライズの観点でも品質の高いものに仕上げています。
数値を入力するだけで、自動的にグラフも作成されるような仕様のため、デザイン整備に費やす時間も短縮されますのでぜひご活用ください。

まとめ

いかがでしたでしょうか?
今回は広告レポートの作成について、押さえておくべきポイントやコツについてご紹介させていただきました。
本記事でご説明したことがすべてではなく、様々な考え方やポイントが多く存在しています。

コクー株式会社では、「デジマ女子」による広告プランニング・運用支援サービスを提供しております。
自社のリソースが不足している、KPIや広告の内容が適切か不安、などお悩みでしたら、ぜひお気軽にお問い合わせください。

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