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更新日:2025.03.13
目次
メルマガの効果を上げるためには、メール配信ツールの選定は重要です。なぜなら、「配信性能」と「できる機能」が効果に大きく影響するためです。
配信性能が低いと、正しく相手にメールが届かない機会損失が発生します。機能が少ないと、改善ができなかったり、複合的な施策ができません。
そこで本記事では、メール配信ツールの選び方を解説します。
《記事の監修》ユミルリンク株式会社 福島 竜司
過去に介護・美容の資格情報メディアにて事業統括責任者としてBtoC・BtoB共にメールマーケティング含めた、マーケティング全般の業務に携わる。 ユミルリンクではマーケターとして、メールマーケティングを中心に、メッセージングマーケティングの研究を行い、多くの記事の執筆・編集を行う。
メール配信ツールとは、大量のメールを一括で配信できるツールです。「メール配信システム」や「メルマガ配信ツール」と呼ばれることもあります。
業務やプライベートの連絡手段として一般的なメールソフトは、主に1対1でのやりとりを目的としています。1日の配信上限が設定されているほか、宛先設定による誤配信が起こりやすいため、大量配信には適していません。
そのため、営利目的など複数の相手にメールを送る用途としては「メール配信ツール」もしくは「MAツール」などメール配信機能が入っているツールを利用することが一般的です。
メール配信ツールは、企業のマーケティングや顧客コミュニケーションに欠かせない存在です。効率的に情報を届けるだけでなく、運用の負担を軽減し、より効果的なメール配信を実現するためのさまざまな工夫がされています。ここでは、メール配信ツールが持つ特徴について詳しくご紹介します。
メール送信は、データの受け渡しで、さまざまなサーバーやシステムを経由します。容量の大きなメールや送信数が多い場合、配信遅延が発生することがあります。しかし、メール配信ツールを利用すれば、提供企業のノウハウや技術により、大量のメールでも低遅延で配信できます。
また、大量のメールを適切な対策をせずに送信すると、受信側のサーバーによって無差別に悪質なメールを送る「スパムメール」と判断され、受信者に正しく届かない可能性があります。一方、メール配信ツールでは、高い確率でメールを正しく届けるための工夫が施されています。
メルマガは週1回など定期的に、かつ長期にわたって配信されることが一般的です。そのため、改善を積み重ねて効果を高めることが大切です。
メール配信ツールの多くは、開封やクリックの有無・率など効果の集計を行うことや、A/Bテスト機能により「リンクのボタンは緑と赤どちらが良いのか」などの検証を行うことができます。
PDCAを回しやすいため、効率的に改善を行うことができ、費用対効果の高いメルマガ・メールマーケティングの施策が実行可能になります。提供企業によってはRFM分析などの高度な分析やヒートマップなどグラフィカルに効果検証できるものもあります。
販促用途でメールを送る場合、一斉に送る「メルマガ」だけではありません。
性別・居住地・年齢・嗜好など、メルマガ購読者の特定の属性に合致した人のみに配信する「セグメント配信」や、メールをクリックした人に対してのみ送る「シナリオメール」など、さまざまなメールマーケティングの手法があります。
メール配信ツールには提供企業ごとに違いはあるものの、多様な施策を実施できる機能が備わっています。
メール配信ツールを選ぶ上で、ぜひ確認していただきたい7つのポイントがあります。1つずつ解説していきます。
メール配信ツールを選ぶ際に最初に考えるべきポイントは、「メール配信の目的」です。
例えば、BtoC用途で数十万通以上の大規模なメルマガを配信する場合は、スパムメール対策やセキュリティ対策が重要になります。そのため、高い配信性能や強固なセキュリティ機能を備えたツールが適しています。
一方、BtoBでは、1人の見込み顧客に対して多角的にアプローチし、商談につなげることが求められます。そのため、メールマーケティングの機能が充実しているツールを選ぶと良いでしょう。
一般的に考えられる目的は以下の通りです。
メール配信ツールによって1時間に配信可能な通数は、数万通から数百万以上など大きく異なります。
求める配信性能を満たしていない場合、送信ボタンを押してから実際に相手に届くまでに数時間かかることがあります。その結果、深夜や早朝など意図しないタイミングで届いてしまうことや、キャンペーン終了後に届いてしまうことがあります。
配信性能が高いサービスは、サービスサイトに「1000万通/時」など実績が書かれている場合があります。
問い合わせ前にチェックしておくとよいでしょう。不明な場合は商談の時に確認してみましょう。
メール配信ツールを検討する時「メルマガを配信出来ればよい」と考える方は多いでしょう。しかし、メール配信ツールの乗り換えは、送信先アドレスのデータ移行などがあり、一定の手間がかかります。
そのため、メルマガ以外のツールも事前に確認したうえで選定することをオススメします。
当記事の下部で詳しく解説していますが、特にA/Bテストやステップメール・シナリオメールの有無や、Webトラッキングやファイル添付の有無などがあります。これらはサービスに実装されている範囲が大きく異なりますので、注意しましょう。
メルマガなどメール配信は、送るたびにメールを作成し配信設定する必要があります。
また、個人情報の流出につながる可能性がある誤配信は、絶対に避けなければなりません。
無料トライアルなどを通じて実際に操作しやすいか確認しましょう。「操作性」は使う人の好みなどにも影響するため、現場レベル・管理者レベルなど複数で確認することをオススメします。
特にメールの作成に当たってはHTMLエディターと呼ばれる専門知識不要でデザイン性の高いメールを作る機能がありますが、使い勝手が大きく異なります。実際にメール作成から送信作業まで一通り行ってみましょう。
メール配信ツールには、多くの送信先アドレス情報や、それに付随する名前などの個人情報が含まれているケースが一般的です。メール配信ツールの提供企業による情報流出リスクだけでなく、利用者側での不正ログインによる流出リスクもゼロではありません。
そのため、提供企業のセキュリティ体制がどのようになっているかを確認することが重要です。例えば、ISMS(情報セキュリティマネジメントシステム)の認証を取得しているか、ログイン時の2要素認証が備わっているかなど、セキュリティ対策の有無をチェックしましょう。
また、製品サイトで確認できるポイントとして、公官庁や金融機関などの導入実績があるかどうかも参考になります。これらの機関は高いセキュリティレベルを求められるため、導入時に厳しくチェックしている可能性が高く、参考になります。
メール配信ツールにおいて、サポートに確認すべきポイントは、ツールの使用方法だけではありません。エラーメールによるトラブルやスパムメールとして認定されてしまった場合など、送信状況によって必要なサポート内容は変わります。
特にエラーメールに関するトラブルは、専門知識が求められるケースも多く、すぐに解決できないこともあります。そのため、サポートの対応時間や、メール・電話などの問い合わせ方法、さらにはどの程度の内容までサポートしてもらえるのかを事前に確認しておくことが重要です。
メール配信ツールは、主に2つの料金タイプがあります。
10万通に送る場合でも、月に1回しか送らないケースでは送信従量課金のほうが安価に済むケースがあります。毎日メルマガを送るなど、1人に対して何度も配信するケースではアドレス件数型の料金テーブルが良いでしょう。
送信数やアドレス件数が増える分、差が大きくなるため今後の計画を踏まえて検討しましょう。
また、サービスによってほとんどの機能が標準装備されているものから、オプション費用が多くかさむ場合があります。使用したい機能を全て利用した場合の価格を踏まえて選定しましょう。
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メール配信ツールには、単にメールを送るだけでなく、効率的かつ効果的な配信を実現するためのさまざまな機能が搭載されています。これらの機能を活用することで、作業の手間を削減しつつ、ターゲットに合わせた適切なメール配信が可能になります。
ここでは、代表的な機能について詳しく解説します。
メールには、テキストのみで構成されたテキストメールと、Webサイトのように画像の配置や文字色を変更するなどデザイン性を高められるHTMLメールの2種類があります。現在のメルマガでは、HTMLメールが主流です。
一方、HTMLメールを作成するには、本来専門知識が必要です。多くのメール配信ツールには、専門知識が不要でマウス操作だけで作成できるHTMLエディター機能が備わっています。
これにより短時間で高いクオリティのメールを作成することができます。
メールの冒頭に「〇〇様へ」など、一斉送信のメルマガでも受信者ごとに異なる情報を記載したメールを送る「属性情報差し込み機能」があります。名前だけでなく、会員番号や1人1人のポイント数を記載することもできます。
受信者ごとに少しでも内容を変えることで、メルマガの課題である『広告色』を抑える効果があります。
顧客属性を絞った「セグメント配信」、予め決めたルールに沿って配信する「ステップメール」「シナリオメール」、そしてフォームに訪れた人などを対象とする「トリガーメール」などの機能があります。
メール件名を変えた2つのパターンでどちらが効果高いか検証ができるA/Bテスト機能があります。
メール配信ツールのA/Bテスト機能の特徴として、配信する宛先のうち30%など一部だけに対してA/Bテストを行い、効果が良かったほうのメールで、残りの70%の宛先に対して送ることができます。
メルマガは1回送ると同じ内容はすぐに送ることができません。そのため、A/Bテストの内容によっては、検証結果を次に活かすことができないため、上記のような仕組みが備わっています。
メール配信には主に「到達」「開封」「クリック」「コンバージョン」「配信停止」の指標があり、数と率を取得することができます。
効果測定を行うことにより、仮説検証と効果改善ができるため、非常に重要な機能です。
ただし、開封率が取得できるのは計測用の画像を設置できるHTMLメールのみです。コンバージョンの計測は、オプション費用が掛かる場合が多いですが、グーグルアナリティクスなどで代用することもできます。
スパムメール扱いをされないためには、未達となった宛先に対しての対策が必要です。特に既に存在しないアドレスに対してメールを送ると、ランダムで闇雲に送っていると判断され、スパム認定を受ける可能性があります。
エラー解析機能では、どのような理由で未達になったのかを解析できます。主にアドレスが何らかの理由で存在していない・間違っていることやメールサーバーダウンなどがあります。
メール配信ツールでは、API連携が可能です。主にメールアドレスの登録がAPI連携により自動化されます。
BtoCなど毎週多くのメールアドレスの追加が必要な場合、手動で行っていると登録ミスが起きるリスクもあり、非常に手間がかかります。
API連携して安全に効率的に行うことができます。
特定電子メール法により、メルマガを送る場合には事前に購読の許可を得ることや、購読を停止したい場合に解除できる仕組みの用意が必要です。
初めてメール配信ツールを使用してメルマガを送りたい時に、事前に購読許可を得ていたか確認しましょう。不用意に購入したリストに対して配信すると違反扱いになり、罰則を受ける可能性もあります。
企業になりすましたメールで個人情報を搾取するなどの「なりすましメール」が問題になっています。
送信しているメルマガを元にしたなりすましメールが広まると、顧客の信頼を損ねてしまうことや、本来見てほしいメールも警戒されて無視されてしまう可能性があります。
なりすまし対策としては、SPF・DKIM・DMARCと呼ばれるドメイン認証があります。高度な内容なので当記事での説明は省きますが、これらの対応が必要です。
メール配信ツールを導入時にサービス提供企業に確認しましょう。
販促用途や大量のメールを送るツールとして、メール配信ツールのほかにMAツールがあります。大きな違いは、メールマーケティング以外の施策が可能かどうかです。
MAツールでは、顧客の見込み度をスコアで可視化する「スコアリング機能」や、Webサイトの表示をカスタマイズするなど、メール以外の施策も可能です。その分、価格や使用難易度もあがります。
予算に余裕があるケースや細かい戦略まで落とし込めるリソース、知見がある場合には、MAツールは非常に高い効果を生むでしょう。一方、メール配信しか利用していないというケースにおいては、コストを抑えやすいメール配信ツールが適しています。
メルマガから始めるという場合には、メール配信ツールを導入し、機能に物足りなさを感じてからMAツールに乗り換えるということもオススメします。
メール配信ツールは、メールを送るだけのツールではなく、性能や機能に大きな違いがあります。そのため、選定の際は比較ポイントをしっかり押さえて検討することが重要です。
特に「メルマガだけ送れたら十分」と安易に選んでしまうと、導入後に機能不足や運用上の課題に直面する可能性があります。
本記事を参考に、最適なツール選びに役立ててください。
《関連サービス》
Cuenote支援支援サービス
https://digima.cocoo.co.jp/alliance-service/cuenote
《関連記事》
Cuenoteブログ「メール配信システム比較!」
https://www.cuenote.jp/library/marketing/mail-system-merit.html
メールマーケティングとは?
https://www.cuenote.jp/library/marketing/mailmarketing2021.html
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