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Google キャンペーンマネージャー360 とは?分析から活用まで解説!

2022.08.17

Google キャンペーンマネージャー360 とは?分析から活用まで解説!

目次

広告キャンペーンをWEBで行う利点は何でしょう。

テレビやラジオ、新聞といったマス広告と違って少ない予算から始められること、ユーザーの年齢や性別、趣味・嗜好といった細かなデータを用いたターゲティングが行えることなどがあります。

これらももちろんWEB広告の大きな魅力ですが、もう一つ忘れてはならないのが広告の表示回数やクリック数、コンバージョン数といった数値データの取集が容易であることです。
また、そのデータをもとに広告施策の改善を図ることができるという点です。

 広告効果を計測するツールは様々あり、またそれぞれのツールごとの特徴も多様ですが、今回はGoogle社が提供するキャンペーンマネージャー360の活用法をご紹介いたします。

キャンペーンマネージャー360Campaign manager360)とは

Google社が提供するマーケティングツールの総称 “ Google Marketing Platform”の1つです。

Google社以外が運営する媒体であっても直接入稿することなく、キャンペーンマネージャー360を通じた一元管理が可能です。

Display&Video360などGoogleが提供する広告だけでなく、SNSやDSPなどの媒体についても全て統一の指標で計測、効果検証することができます。

広告の管理機能と配信機能を併せ持つアドサーバであり、配信した広告の効果を分析する計測システムでもあります。

キャンペーンマネージャー360による分析

ここではキャンペーンマネージャー360による分析について解説していきます。

コンバージョン(CV)分析の特徴

大きな特徴の1つに重複コンバージョンの排除があります。

複数の媒体へ広告を出稿している場合、それぞれの媒体で計測したコンバージョン数の合計が実際のコンバージョン数より多くなっていて不思議に感じたことはありませんか。

これは同一ユーザーが複数の媒体広告へ接触することで、出稿している媒体ごとにコンバージョンが計測されてしまうことが原因です。

キャンペーンマネージャー360ではコンバージョンの重複を排除し、複数の媒体・デバイスを横断した計測が可能です。

 SNS広告、ディスプレイ広告、リスティング広告のクリックを経てコンバージョンに至ったユーザーを例に媒体による計測と、キャンペーンマネージャー360による計測のコンバージョン数の違いについてご説明いたします。

ad-campaignmanager360_01

媒体によるコンバージョン計測

SNS広告、ディスプレイ広告、リスティング広告の各媒体での広告クリック毎にそれぞれコンバージョンを計測します。
そのため、3件のコンバージョンが計測されてしまいます。

キャンペーンマネージャー360によるコンバージョン計測

キャンペーンマネージャー360によるコンバージョン計測では、SNS、ディスプレイ、リスティングの各広告を統合してコンバージョンを計測できます。
デスクトップやモバイル、タブレットといった異なる端末によるコンバージョンにも対応しており、コンバージョン前の最後に接触した広告の判定が可能です。

「リスティング広告のクリックによるCV1件のみを計測」

このようにキャンペーンマネージャー360ではコンバージョンが重複して計測されることを避け、ユニークなコンバージョンを計測できます。

これにより正確なコンバージョン数の把握が可能になりますが、これだけでは各媒体に正しい評価を下すには十分と言えません。
この「コンバージョン計測」はクリックを起点に行われるため、ディスプレイ広告などと比べてクリックに繋がりにくい動画広告ではコンバージョン数やCPAといった数値が良くない結果になることもあるからです。

そこで役に立つのが「アトリビューション分析」です。
動画広告をはじめ、直接クリックには繋がらずともユーザーの意識変容に貢献した広告を正しく評価して広告効果を最大化しましょう。

アトリビューション分析とは

キャンペーンマネージャー360は、Google社の提供するGoogleアナリティクス360との連携で更なる力を発揮します。(※Googleアナリティクス360については後述)
その一つが「アトリビューション分析」です。

アトリビューション分析では、広告のクリックだけではなくビュー(閲覧)を起点に計測を行います。

動画広告を起点とするビュースルー計測の例

リスティング広告(検索広告)やリターゲティング広告でコンバージョンに至ったユーザーが動画広告にも接触したかどうかを判定します。

ad-campaignmanager360_02

また、ユーザーがコンバージョンに至るまでにどのような広告に接触してきたかという経路の分析もすることができます。

これによりユーザーの態度変容の過程を可視化し、コンバージョンに間接的に寄与した広告を評価することが可能になります。
アトリビューション分析によりコンバージョン分析だけでは評価が難しかったコンバージョンへの貢献度という軸で各広告を評価できるようになるほか、貢献度の高い広告がどのようなものか把握し次回の広告制作に活かすことが可能になります。

ここまでコンバージョンを目標とする計測についてお話をしてきましたが、キャンペーンによってはコンバージョンではなくユーザーへのリーチを最大化することを目的として運用されることもあるでしょう。
そんな時には重複リーチ分析を行って、効果的なメディアの選定に役立てましょう。

重複リーチ分析とは

キャンペーンマネージャー360では計測した全媒体の総リーチ数を算出し、それをもとに各媒体間におけるユーザーの重複を計測できます。

ad-campaignmanager360_03

ユーザーが態度変容しコンバージョンに至るまでには、さまざまな媒体の広告に接触することがほとんどです。
そのためユーザーのリーチ経路を把握し効果的な媒体に適切に予算を配分する必要がありますが、日々進化し複雑化するデジタル広告の世界において効果的な媒体の組み合わせとその予算配分を正確に行うのは至難の業です。 

重複リーチ分析によって重複の多い媒体を洗い出すことができれば、媒体間のリーチ価値を正しく評価し、限られたキャンペーン予算内でリーチを最大化させるメディアの組み合わせを見つけ出すことが可能です。

Googleアナリティクス360との連携

「アトリビューション分析」でも述べた通り、キャンペーンマネージャー360は同じくGoogle社が提供する“Google アナリティクス360”との連携が可能です。

Googleアナリティクス360とは、アクセス解析ツールで、サイト利用者の訪問状況、流入経路、行動パターンなどのデータを計測できます。

両者の連携により、より詳細な分析を行い、その分析結果をリターゲティングなどのキャンペーン施策に活用することがきます。

Googleアナリティクス360との連携でできること

  • クリックに繋がらなかったビュー(閲覧)の広告効果を可視化
  • リスティング広告やバナー広告でコンバージョンに至ったユーザーがどのような広告に接触し、どのような行動を取ったかを把握
  • 「サイト訪問までのユーザー行動パターン×ユーザー属性」など、細かくカスタマイズしたユーザーリストの定義を作成
  • 「サイト滞在時間×サイト内コンテンツ閲覧数」など、指標を掛け合わせた成果の分析
  • 「WEB広告キャンペーンのオンラインデータ×CRMなどのオフラインデータ」など、掛け合わせたデータによる購買サイクルやユーザー接点の効果分析
このように個別の媒体計測では難しい“キャンペーン全体を通じた現状の把握”を可能にします。
予算配分の最適化や、より良いクリエイティブ・媒体の組み合わせについてのPDCAサイクルを回すことを助けてくれるのがキャンペーンマネージャー360による媒体を横断する分析レポートの数々です。

キャンペーンの現状を把握し、目標に合わせてデータの分析を行いより良い成果を目指しましょう。

Googleキャンペーンマネージャー360を活用していくには

Googleキャンペーンマネージャー360を活用することで、より正しい分析や課題の解決をスムーズに行うことができます。

しかし、運用するキャンペーンの広告効果を最大化するためにはどのような分析をすればいいのかわからない、正確な指標の計測・分析のためにはどのようなツールを用いればいいのか分からないなど広告施策改善サイクルを回し続けるのは難しいと感じていませんか。

専門知識がなければ難しい、ツール選びから、運用、キャンペーン最適化のための課題発見やその解決を「デジマ女子」がお手伝いいたします。
ご支援内容や予算に応じて、最適なプランをご提案いたします。
常駐(派遣)、スポット派遣、受託など、柔軟に対応可能ですので、お気軽にご相談ください。

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