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広告運用者必見!ChatGPTを活用できるシーンと押さえておくべきポイントとは?

更新日:2024.08.05

広告運用者必見!ChatGPTを活用できるシーンと押さえておくべきポイントとは?

目次

ChatGPTの登場により、デジタル広告運用の現場に変革が起こっています。

例えば広告バナーを作成する場合、ChatGPTにプロンプト(指示文)を入力すれば、ほんの数秒で複数の広告コピー・デザインを出力してくれます。

マーケティング担当者や広告運用者が頭を捻る時代は、終わりを迎えつつあるのかもしれません。

そこで今回は、AI活用に悩むデジタル広告運用担当者に向けて、広告運用にChatGPTをどう利用するか、シーンごとに丁寧にご紹介します。

後半では複数のAIを組み合わせた動画・バナー生成についても解説しますので、新たな広告運用の時代に乗り遅れないようぜひご確認ください。

ChatGPTとは?

ChatGPTは、OpenAI社が開発した自然言語処理を得意とするチャット型AIです。

ユーザーが入力したプロンプト(指示)に応じて、自然な質疑応答や文章作成・要約、画像生成などで幅広いタスクをサポートしてくれます。

例えば広告運用の業務では、短時間でキャッチコピーを作成できるほか、アイデア出しの自動化、効果的なマーケティングリサーチなどが可能です。

ChatGPTは特に広告業界の仕事と親和性が高く、業界最大手のサイバーエージェントが30名超のディレクター職を削減し自社開発AIに置き換えたことも大きな話題になりました。

電通や博報堂など大手広告代理店も生成AI導入に踏み切っており、これからの広告運用はAIの活用が前提になると考えてもよいでしょう。

ChatGPTを広告運用で活用できるシーン

広告運用でChatGPTをどのように活用できるか「文章作成」「動画作成のアイデア出し」「分析・リサーチ」の3つに分けて具体的にみていきましょう。

文章作成

文章作成などの言語処理は、ChatGPTの得意分野です。

魅力的なキャッチコピーや、購買意欲を高める商品説明、キャンペーン告知用のメルマガ本文などさまざまな文章を任せることができます。

ChatGPTでキャッチコピーを作成する場合、以下のように商品の特徴やターゲットをプロンプトに盛り込むとよいでしょう。

プロンプト例

商品に最適なキャッチコピーを5個考えてください。

商品名:せなかイス
特徴:背骨に優しい、背中が痛くなりにくい
ターゲット:ビジネスパーソン、オフィスチェアを探している
ターゲットへのメッセージ:仕事で腰痛に悩まされなくなる

ChatGPTの回答

「背骨を守る、心地よさをもたらす。せなかイスで、快適なビジネスライフを。」
「仕事のパフォーマンス向上、せなかイスが支えます。背中痛からの解放。」
「腰痛対策はせなかイスから。背骨に優しく、長時間座っても快適。」
「オフィスチェア新時代。せなかイスで、背中の痛みを忘れて仕事に没頭。」
「背中の痛みにサヨナラ。せなかイスで、ストレスフリーな仕事環境を。」

これらのキャッチコピーは、商品の特徴やターゲットに対するメッセージを踏まえた上で、魅力を伝えるよう心がけました。

そのほかにも、使ってほしい語句や数字を指定したり、韻を踏む・リズム良くなど具体的な指示をするのもおすすめです。

動画作成時のアイデア出し

ChatGPTに動画作成機能はありませんが、案出しに役立てることができます。

具体的に、アイデア出しや台本作成の方法についてみていきましょう。

ChatGPTに動画の案をいくつか提案してもらう場合、具体的に何を考えてほしいのか「出力フォーマット」をしっかりと指示しておくことが大切です。

ここでは、動画のタイトルやターゲット、内容についてアイデアを出してもらいます。

プロンプト例

以下の条件に従って30秒の動画広告を作成します。
アイディアを3つ考え、表形式で出力してください。

#動画広告概要
・ビジネスパーソンに向けた腰痛対策の椅子「せなかイス」の広告です

#条件
・思わずクリックされる魅力的な[タイトル]にしてください
・タイトルごとに[ターゲットの人物像]を3つ考えてください
・タイトルごとに動画広告の内容を150字程度で簡単にまとめてください
・タイトルごとに作成すべき[理由]を3つ書いてください

#出力フォーマット
|番号|タイトル|人物像|内容|理由|

ChatGPTの回答

以下は、「せなかイス」の30秒動画広告アイディアの表です。

1.
タイトル
「腰痛知らずの秘密」せなかイスで変わる仕事効率
人物像
  • 多忙なビジネスマン
  • 長時間デスクワークのOL
  • 自宅でリモートワークするフリーランサー
内容
ビジネスマンが腰痛で悩んでいるシーンから始まり、せなかイスを使用し始めたことで仕事の効率が上がり、余暇を楽しむシーンで締めくくる。
理由
  • 腰痛に悩む多くのビジネスパーソンが共感しやすい
  • 仕事の効率アップという明確なメリットを提示
  • 実際に使用後の生活の変化を示すことで説得力が増す
2.
タイトル
「朝から晩まで快適」あなたのデスクワークを支える椅子
人物像
  • スタートアップ企業のCEO
  • クリエイティブな職業に就くデザイナー
  • 長時間勤務のコールセンタースタッフ
内容
朝の出勤時から夜遅くまでデスクワークに従事する人々の日常を描き、せなかイスがいかに彼らの日々を支えているかを紹介。
理由
  • 長時間労働が当たり前の人々への共感を誘う
  • 快適さが持続することの重要性を強調
  • 具体的な職業を挙げることでターゲットにリーチしやすい
3.
タイトル
「今日から腰痛とお別れ」仕事も私生活も充実させる椅子
人物像
  • 健康を意識する中年のビジネスパーソン
  • 趣味に生きる若手社員
  • 家庭と仕事の両立を目指すワーキングマザー
内容
腰痛で仕事とプライベートに影響が出ている人がせなかイスを使うことで、仕事の生産性が向上し、趣味や家族との時間も増えた変化を描く。
理由
  • 腰痛が仕事だけでなく私生活にも影響することを示し共感を呼ぶ
  • 生活全体の質の向上をアピール、多様なライフスタイルを持つ人々へのアピール

これらのアイディアは、ビジネスパーソンに向けて「せなかイス」の魅力を効果的に伝えることを目指しています。 ​

台本作成

作りたい動画広告が決まったら、ChatGPTにそのまま台本作成をお願いしましょう。

プロンプト例

上記の表1のアイデアを使い、動画広告の台本を考えてください。

ChatGPTの回答

動画広告台本
「腰痛知らずの秘密」せなかイスで変わる仕事効率
オープニングショット
  • 画面は、オフィスの中。多忙なビジネスマンがデスクに向かっている。
    「長時間のデスクワーク、続けていますか?腰痛に悩まされていませんか?」

  • ターゲット人物像の紹介
    ナレーションと共に、多忙なビジネスマン、長時間デスクワークのOL、自宅でリモートワークするフリーランサーが、それぞれせなかイスを使用している様子を映す。「どんなに忙しい日々も、『せなかイス』があれば、腰痛知らず。仕事の効率も自然とアップします。」
せなかイスの特徴紹介
画面にせなかイスのアップショット。
その特徴が簡潔にアニメーションやテキストで紹介される。
「背骨に優しい設計で、長時間座っても快適。」
効果実感シーン
それぞれの人物が明るく笑顔で仕事をしている様子を映し出す。リラックスしている様子も強調。
エンディングショット
画面には「せなかイス」が中心にあり、周りには満足そうなビジネスパーソンたちがいる。
「『せなかイス』で、あなたも今日から腰痛知らずの効率的なビジネスライフを。」
エンドカード
せなかイスのロゴと共に、「詳細はウェブサイトへ」というテキストが表示される。

この台本は、視聴者が共感しやすい問題から入り、「せなかイス」の提供する解決策とその効果を具体的に示しています。各シーンは視聴者の注意を引きつけ、商品への興味を高めるように設計されています。

さらに「エンディングショットをもう少し長く」「ナレーションを会話形式にして」
などの指示を追加し、理想の広告に近づけていきましょう。

分析・リサーチ

ChatGPTを使えば、広告運用に欠かせないリサーチやペルソナ設計、ABテストなどを効率的に実施できます。

マーケティングリサーチ

ChatGPTに「プロのマーケター」や「見込み顧客」などの役割を指示すれば、会話形式のリアルなバーチャルインタビューを実施することができます。

また、ChatGPTは3C分析やSWOT分析などのフレームワークとも相性が良いため、広告のテーマやターゲットの深堀りにも応用可能です。

プロンプト例

腰痛に効く椅子を販売するビジネスを考えています。市場について3C分析を行ってください。

Chat GPTの回答

腰痛に効く椅子を販売するビジネスにおける3C分析を以下に示します。
1.企業(Company)
強み(Strengths)
  • 特定の健康問題(腰痛)に特化した椅子の開発・販売。
  • 腰痛を軽減するための専門的知識や技術を保有。
  • 高い品質や快適さを提供する製品設計。
弱み(Weaknesses)
  • 市場における認知度やブランド力の不足。
  • 大手家具メーカーや健康関連商品メーカーとの競争。
  • 高機能性製品によるコスト増加とそれに伴う高価格設定。
2.顧客(Customer)
ニーズと期待
  • ビジネスパーソンやリモートワークをする人々を中心に、長時間座ることで生じる腰痛からの解放。
  • 家庭用やオフィス用など、多様な使用環境に適応するデザイン。
  • コストパフォーマンスの高い製品を求める声。
3.競合(Competitor)
主要競合
  • 既存のオフィス家具メーカー、特にエルゴノミクスに特化した椅子を提供する企業。
  • 新興のスタートアップ企業や、健康・ウェルネス市場に参入する企業。
  • 低価格帯の家具を提供する大量販売店やオンラインストア。

 競合の戦略

  • 技術革新や新素材の使用による製品の差別化。
  • 健康やウェルネスをコンセプトにしたマーケティング戦略。
  • 価格競争による市場シェアの拡大。
4.結論
この3C分析から、腰痛に効く椅子のビジネスは、高まる健康意識とエルゴノミクス家具への需要を
背景に、市場で成功する機会があることがわかります。
ただし、競争は激しく、製品の差別化、顧客ニーズへの応答、適切な価格設定が成功の鍵となります。
市場における自社の位置づけを明確にし、顧客と競合への深い理解に基づいた戦略を立案することが重要です。

このとき大切なのは、ChatGPTに回答させるだけでなく「顧客ニーズを細分化して」「差別化のためのアイデアは?」など深堀りをすることです。

ChatGPTはあくまでアイデアを出してくれるチャットボットなので、最終的な施策に落とし込むまで対話を続けるようにしましょう。

ABテストなど、広告の品質評価

ABテストのような定量的評価を行う場合でも、ChatGPTを使えばスタイルの異なる広告コピーを短時間で複数自動生成することが可能です。

多くのバリエーションを一気にテストすることができるため、低コストで効率の良い広告運用を実現し、スピーディーにPDCAを回すことができるようになります。

ペルソナ設定

ChatGPTに依頼すれば、大まかなペルソナを短時間で生成してくれます。

プロンプト例

「腰痛」「オフィスチェア」というキーワードで検索するユーザーのペルソナを考えてください。
ペルソナには「名前・年齢・性別・職業・興味関心・休日の過ごし方・悩み・年収」などを含めて回答してください。

Chat GPTの回答

ペルソナ概要
名前
佐藤健太(さとうけんた)
年齢
35歳
性別
男性
職業
IT企業のシステムエンジニア
興味関心
最新のテクノロジー、健康管理(特に腰痛予防)、アウトドア活動
休日の過ごし方
家族と過ごす時間を大切にしており、近場の公園で子どもと遊んだり、時にはキャンプに出かけたりしています。また、自分の時間では、最新のガジェットに関する情報収集や、健康に関する本を読むことも。
悩み
長時間のデスクワークが原因で発生する腰痛に悩まされており、これが原因で週末のアウトドア活動にも影響が出始めている。また、腰痛が睡眠の質にも影響しており、日中の集中力低下が心配。
年収
約600万円
ペルソナ詳細解説
  • 佐藤健太さんは、腰痛を解消し、仕事の効率を上げるために「腰痛」「オフィスチェア」に関する
  • 情報を積極的に検索しています。
  • 健太さんは、腰痛が日常生活に与える影響を最小限に抑えたいと考えており、具体的には作業環境の改善に焦点を当てています。
  • 彼は、エルゴノミクス(人間工学)に基づいたオフィスチェアに特に関心があり、長時間座っていても快適で、腰への負担が少ない製品を求めています。
  • 健太さんは、自分の健康だけでなく、家族との時間も非常に大切にしています。
    そのため、休日は可能な限り家族と過ごし、アウトドア活動を通じてストレス解消を図っています。しかし、腰痛の問題がこれらの活動にも影響を及ぼしており、この状況を改善するための解決策を積極的に探しています。
  • 彼の年収は600万円と安定しており、質の高いオフィスチェアに投資することも可能ですが、価格だけでなく、実際に腰痛の軽減に効果があるかどうか、そして長期的な使用に耐える耐久性があるかどうかも重要な判断基準です。
  • 家庭用としても使用できるようなスタイリッシュなデザインを好む傾向にあります。

SEO対策

ChatGPTは広告運用だけでなく、WebコンテンツのSEO対策にも活用可能です。

具体的なキーワードを指定すれば、関連語句の選定や構成づくり、見出し調整、タイトルのリライトなど、SEOに強い文章作成を手助けしてくれます。

ただし、ChatGPTは万能ではないため、間違ったことを回答したり、他者の文章をそのまま引用してしまう可能性も否定できません。最後は必ず事実確認をして手直しするようにしましょう。

複数のAIを連携させて動画やバナーを生成

ChatGPTだけでも強力なツールですが、複数のAIツールを組み合わせると更に効率よく広告運用を行うことができます。

ここでは複数の生成AIを活用して、動画生成をする方法とバナー広告を作成する方法をみていきましょう。

動画広告の生成方法

動画広告の生成には、ChatGPT、Midjourney、PikaLabsの3つのAIを利用します。

1.ChatGPTで動画広告に必要な台本を作成します。

2.画像生成AIを利用して必要なシーンの画像を出力しましょう。クオリティの高い画像が生成できるMidjourneyのほか、無料で使えるAdobeFireflyもおすすめのAIです。

3.PikaLabsに生成した画像をアップし、プロンプトを入力すれば動かすことができます。
4.すべてのシーンの動画を作成したら、Capcutで編集しひとつの動画にしましょう。

バナー広告の生成方法

バナー広告の作成には、ChatGPT、DALLE3、AdobeFireflyなどのAを組み合わせます。

1.ChatGPTで、広告コンセプトに合うキャッチコピーを生成します。

2.DALLE3かAdobeFireflyでバナー画像を生成しましょう。このとき、画像サイズや色調、テイストなどを細かく指示することが大切です。

3.キャッチコピーとバナー画像が決まったら、Canvaで画像と文字を合成し仕上げます。

Canvaの豊富なテンプレートを活用し、バナーが魅力的になるよう調整しましょう。

参考:LINE友だち追加広告を作るならCanva!豊富なテンプレートを使っておしゃれなデザインを無料で作成!

まとめ

広告運用にChatGPTを活用すれば、プロンプトを打ち込むだけで、誰でも簡単にキャッチコピーやバナー作成を行うことができます。

また、生成AIに指示するための「プロンプト作成」も手伝ってくれるため、ChatGPTのコツさえ掴めば他のAIツールを使いこなすことも夢ではありません。

当社では、今抱えていらっしゃる課題をしっかりと把握し、解決のご提案・対応させていただくデジマ女子というDX人材の派遣サービスがございます。

 

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ぜひ、お気軽にお問い合わせください。

ChatGPT

<目次>
  • ChatGPT-4について押さえておくべきこと
  • ChatGPT-4を広告運用に活用するには
  • 広告運用に活用した「実際のプロンプト」
  • ChatGPT-4を使うことで得られるメリット
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