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更新日:2025.10.01
目次
「デジタルマーケティングを始めたいけど、広告の種類が多すぎてよく分からない…」
そんな悩みを持つ方は少なくありません。
など、オンライン広告にはさまざまな形式があり、それぞれ特徴や強みが異なります。正しく理解しないまま始めると、「思ったほど成果が出ない」「費用対効果が合わない」といった失敗につながってしまいます。
そこで本記事では、オンライン広告の代表的な8種類をわかりやすく整理し、それぞれの特徴・メリット・デメリット・活用シーンを解説します。
これから広告を始めたい方はもちろん、すでに広告を活用しているけれど改善したい方にも役立つ内容です。
執筆:檜田詩菜(過去のインタビューはこちら)
コクーのマーケティング担当。鹿児島県出身。数年前まで美容コスメ・雑誌・不動産・IT業界の顧客マーケティングを担当。サスペンスLOVE。
オンライン広告の種類を学ぶ前に、まずはその全体像を押さえておきましょう。
なぜ多くの企業がオンライン広告を取り入れているのか、どんな強みと注意点があるのかを理解しておくと、これから紹介する「代表的な8種類」をより深くイメージできるはずです。
オンライン広告とは、インターネット上でユーザーに配信される広告の総称です。検索エンジン、SNS、動画プラットフォーム、Webサイトなど、生活に密着したあらゆる場所で見かけるようになりました。
紙媒体やテレビCMなどのオフライン広告と異なり、クリック数やコンバージョン数などのデータをリアルタイムで計測できるのが最大の強みです。そのため「費用対効果を確認しながら改善できる」という点で、多くの企業が導入を進めています。
少額から始められる:数千円単位のテスト運用も可能。
ターゲティングが精密:年齢・性別・地域・興味関心などを絞って配信できる。
効果測定が容易:クリック率やCVRをもとに改善を繰り返せる。
スピード感:配信設定をすれば即日スタートできる。
競争が激しい:人気のキーワードや媒体では入札単価が高騰しやすい。
運用の知識が必要:設定ミスで費用を浪費してしまうリスクがある。
成果が短期的に偏りやすい:広告を止めると流入がゼロになりやすい。
こうしたメリット・デメリットを理解した上で、次に紹介する 「オンライン広告の代表的な8種類」 を学ぶことで、目的に合わせた最適な選択ができるようになります。
オンライン広告には数多くの手法がありますが、大きく分けると以下の8つがマーケティングの現場で広く使われています。「どの広告が優れているか」ではなく、目的に合わせて選び、組み合わせて活用することが重要です。
ここからは一つずつ詳しく見ていきましょう。
検索エンジンを使ったときに、一番目につきやすいのがリスティング広告です。
ユーザーが入力した検索キーワードに応じて広告が表示されるため、「今すぐ情報を求めている人」に直接アプローチできます。
GoogleやYahoo!などの検索結果に「テキスト広告」として表示される仕組み。
ユーザーが検索したキーワードに連動して広告が出る。
検索意図が明確なユーザーに表示されるため、コンバージョン(購入や資料請求)につながりやすい。
人気キーワードは競合も多く、入札単価が高騰しやすい。
1クリックあたり数十円〜数千円まで幅広い。業界によっては高額になる。
BtoBリード獲得やECサイトの商品購入など、「今すぐ客」を取りたいときに最適。
インターネットを閲覧していると、画面の端や記事の途中に出てくるバナーや動画広告。
これがディスプレイ広告です。
視覚的なインパクトを活かして、潜在層への認知を一気に広げられます。
Webサイトやアプリ上に画像や動画のバナー形式で表示される広告。
GDN(Google Display Network)やYDN(Yahoo! Display Network)などが代表的。
潜在層に広くアプローチでき、ブランドや商品の認知拡大に向いている。
クリック率は低め(0.1〜0.3%が一般的)で、直接的な成果に結びつきにくい。
クリック課金制(CPC)や表示課金制(CPM)で、少額から配信可能。
新商品の告知や、まだ自社を知らないユーザーに存在を知ってもらいたいとき。
普段から利用しているSNSのタイムラインやストーリーに出てくる広告。
ユーザーの日常に自然に溶け込みながら、ターゲットの興味・関心に合わせて配信できるのが大きな強みです。
SNSのフィードやストーリー、タイムラインに表示される広告。テキスト・画像・動画など形式は多様。
ユーザー属性(年齢・性別・地域・興味関心)を細かく設定でき、ターゲティング精度が非常に高い。
アルゴリズム変更や広告疲れにより、効果が安定しないことがある。
CPCは数十円〜数百円程度。小額予算から試せる。
BtoC商材や認知拡大に強い。特にInstagramはビジュアル訴求、LinkedInはBtoBマーケティングに有効。
YouTubeで動画を再生する前に流れる広告を見たことがある人は多いはず。
映像と音声でダイナミックに訴求でき、ブランドイメージを強く残すことができます。
YouTube動画の再生前や途中に流れる動画広告。6秒のバンパー広告から数分の長尺広告まで形式がある。
動画で感情に訴求できるため、ブランドの世界観を伝えやすい。
制作コストが高くなりがち。ユーザーにスキップされやすい。
1再生あたり数円〜数十円。リーチを広げやすい。
商品認知を一気に拡大したいとき、ブランドイメージをストーリー仕立てで届けたいとき。
ブログや比較サイトで「おすすめ!」と紹介されている商品リンクをクリックした経験はありませんか?
それがアフィリエイト広告です。
成果が出たときにだけ費用が発生するため、効率的に導入できます。
アフィリエイターやブログ運営者が商品を紹介し、ユーザーが購入・登録したときのみ広告主が報酬を支払う仕組み。
成果が出た分だけ費用がかかるため、リスクが低い。
広告主のコントロールが難しく、不適切な訴求をされるリスクがある。
報酬単価は数百円〜数万円。商材によって大きく変動。
ECやサブスクサービスなど、購入や会員登録を増やしたい場合。
一度見た商品が、別のサイトやSNSでも何度も表示された経験はありませんか?
それがリターゲティング広告。
検討中のユーザーに再度アプローチできるため、成約率を大きく高めることが可能です。
自社サイトを訪れたことのあるユーザーに対して再配信する広告。ディスプレイ広告やSNS広告で配信できる。
すでに興味を持っているユーザーにアプローチできるため、コンバージョン率が高い。
やりすぎると「しつこい」と思われ、ブランドイメージを損なうリスクがある。
一般的に通常のディスプレイ広告より高い効果が得られる。
ECサイトのカート放棄対策、BtoBリードのナーチャリング。
業界紙や有名メディアに堂々と掲載される広告枠。
それが純広告です。
メディアの信頼感を借りて、自社ブランドの権威づけや信頼性を高められます。
特定メディアの広告枠を直接購入して掲載。記事形式や特集ページ、バナー広告など。
そのメディアのブランド力や信頼感を借りられる。ターゲットが明確な場合、強い訴求が可能。
枠の購入費用が高額になることが多い。効果測定もしにくい。
数十万円〜数百万円と幅広い。大規模なキャンペーンで使われることが多い。
専門メディアでのBtoB案件獲得や、ブランドの信頼感を高めたいとき。
ニュースサイトや記事一覧の中に、コンテンツに溶け込むように表示される広告。
それがネイティブ広告です。
ユーザーが自然に読み進められるため、広告への抵抗感が少なくクリックされやすい傾向があります。
記事やコンテンツに自然に溶け込む形式の広告(例:記事一覧に「おすすめ記事」として表示される広告)。
コンテンツの一部として受け入れられるため、広告色が薄くクリックされやすい。
広告であることが分かりにくく、ユーザーに誤解を与える可能性がある。
クリック単価は数十円〜。配信ネットワークによって変動。
教育系や比較検討フェーズのユーザーに情報を届けたいとき。
オンライン広告は種類が多いため、「どれを使えばいいのか分からない」という悩みを持つ方も多いでしょう。
ここで大切なのは、広告の種類を並べて比較することではなく、自社の目的やリソースに合わせて選ぶことです。
広告を選ぶ際には、以下の3つの観点で整理すると判断しやすくなります。
広告のゴールは大きく「認知拡大」「検討促進」「成果獲得」に分けられます。
ディスプレイ広告、SNS広告、YouTube広告が効果的。
ブランドや商品をまだ知らない層に届けたい場合に最適。
ネイティブ広告や純広告が有効。
専門メディアや記事を通じて、ユーザーに理解を深めてもらう。
リスティング広告、リターゲティング広告、アフィリエイト広告。
意欲の高いユーザーを確実に獲得できる。
広告は種類によって必要な費用感が大きく異なります。
SNS広告やリスティング広告がおすすめ。数千円単位からテスト可能。
ディスプレイ広告やリターゲティング広告で安定的に成果を狙う。
YouTube広告や純広告で一気に認知を広げ、ブランドを浸透させる。
広告は「小さくテスト→成果を見て拡大」という流れが鉄則です。
広告ごとに「どのユーザー層に届きやすいか」も異なります。
SNS広告(Instagram・TikTok)やYouTube広告が相性◎。
リスティング広告(課題キーワード狙い)、LinkedIn広告、業界紙の純広告が効果的。
リターゲティング広告やメール広告で背中を押す。
「自社の見込み客はどこで情報を探しているか?」を想像すると、最適な広告が見えてきます。
オンライン広告にはリスティング広告、ディスプレイ広告、SNS広告、YouTube広告、アフィリエイト広告、リターゲティング広告、純広告、ネイティブ広告といった多くの種類があります。
それぞれ得意とする目的やターゲットが異なり、「どの広告が一番良いか?」ではなく「自社の課題にどの広告が合っているか?」が選択のポイントです。
目的を明確にする | 認知を広げたいのか、見込み顧客を育成したいのか、成果(購入・資料請求)を取りたいのか。 |
目的が曖昧だと広告効果も測定できず、費用が無駄になりがちです。 | |
予算を設定する | 「少額でテストする」のか、「大規模キャンペーンで攻める」のかを決めましょう。 |
予算配分は、テスト → 成果の良いものに集中、という流れが基本です。 | |
ターゲットを具体化する | 「誰に届けたいのか」をユーザー像(ペルソナ)まで落とし込みます。 |
BtoCならSNSや動画、BtoBなら検索や業界紙など、媒体選びも変わります。 | |
広告種類を選び、 組み合わせる |
単体で考えるのではなく、複数を組み合わせることで効果を最大化。 |
例:リスティング広告で「今すぐ客」を取りつつ、SNS広告で「潜在層」にも種まき。 | |
成果を分析し、改善する | 配信後は必ず数値を確認し、クリック率・CVR・CPAなどを分析。 |
PDCAを回しながら、広告の精度を高めていきます。 |
オンライン広告は即効性がある一方で、誤った運用をすればあっという間に予算が消えてしまうリスクもあります。だからこそ、「種類の理解 × 戦略的な選び方 × 継続的な改善」が欠かせません。
短期的な成果を狙うなら → リスティング広告・リターゲティング広告
認知拡大を重視するなら → SNS広告・ディスプレイ広告・YouTube広告
ブランド強化を狙うなら → 純広告・ネイティブ広告
費用効率を重視するなら → アフィリエイト広告
このように、自社のフェーズやゴールに合わせて最適な組み合わせを選び、広告の役割を明確にして運用することが成果を最大化する第一歩です。
デジタルマーケティングの世界は日々進化しています。AIによる広告最適化やCookie規制など、新しい波も押し寄せていますが、まずは今回紹介した「代表的な8種類の広告」を理解しておくことが基礎体力になります。
「自社にとって最適な広告はどれか?」を考えながら、小さく始めて改善を重ねていくことで、着実に成果を積み上げることができるでしょう。
当社では、今抱えていらっしゃる課題をしっかりと把握し、解決のご提案・対応させていただくデジマ女子というサービスがございます。
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