更新日:2024.09.09
目次
確度の高いユーザーにアプローチでき、自由度の高いリスティング広告。
初めてリスティング広告の運用を検討している方の中には、「リスティング広告を始めてみたいけど、どれくらいの効果が得られるのかわからない」というお悩みをお持ちの方も多いのではないでしょうか。
この記事では、広告の効果を予測する「広告のシミュレーション」について、シミュレーションの作成方法や作成におけるポイントなどをご紹介します。
広告のシミュレーションを作成する目的には、
主にこの2つが挙げられます。
広告のコンバージョンについて、こちら記事もご覧ください。
シミュレーションを作成する際に必要となる主な指標は、下記の8つです。
広告の予算が決まっている場合は、その範囲内で最大どれくらいのコンバージョン数が見込めるのか、シミュレーションを作成します。
どちらも広告の表示回数に関する指標です。
広告の認知度を知るために活用され、商品やサービスの認知拡大を目的とした運用で重視される指標です。
広告がクリックされた回数です。
が運用の目的の場合、重視される指標です。
広告の表示回数に対し、クリックされた回数の割合を示す指標です。
広告文の訴求内容がユーザーの要望に近く魅力的であれば、クリックされる回数が多くなり、CTRも高くなります。
広告1クリックあたりの広告費のことです。
クリック数が減ればクリック単価は高くなるため、クリック単価が低いほど広告の費用対効果が高いということになります。
など、あらかじめ設定された目標を満たす行動を起こした数です。
コンバージョンの目標数が事前に決まっていれば、どの程度の予算が必要になるのかシミュレーションの作成ができます。
広告をクリックしたユーザーのうち、コンバージョンに至ったユーザーの割合を示す指標です。
コンバージョンを「1」獲得するのにかかった費用を示します。
CPAが高騰している場合、広告に問題があると想定できるため、改善が必要になります。広告の費用対効果にあたるため、重要な指標となります。
リスティング広告でよく使用される指標についてはこちらの記事もご覧ください。
広告シミュレーションを作成する手順について、解説します。
などのコンバージョン獲得なのか、目的によって見るべき指標が変わってきます。
を決めます。
広告を受け取ってほしいユーザーに確実に届き、かつ広告の目標を達成するために、ターゲティングは重要なポイントとなります。
代表的なターゲティングは以下の通りです。
リスティング広告の場合は、競合の少ないキーワード選びがポイントです。
シミュレーションの段階でターゲティングを絞りすぎてしまうと、目標達成が困難になってしまうため、大枠だけ決めておくと良いでしょう。
広告予算やターゲティングが決まったら、どの媒体で広告を配信するのかを決定します。
Web広告の主な媒体には、次のようなものが挙げられます。
リスティング広告、ディスプレイ広告 | Yahoo!、Google |
SNS広告 | Twitter、Facebook(Instagram)、LINE、TikTok |
媒体ごとの特徴やユーザー層の違いなどを把握し、適した媒体を選びましょう。
Google広告についてはこちらの記事もご覧ください。
といった、広告シミュレーションにおける指標を決定します。
シミュレーションを行う上で、下記の3つの指標については計算ができないため、実際の数値を入力する必要があります。
これら3つの指標は、媒体やターゲットの設定に大きく影響されます。
そこで、推定値を算出するのに有効なツールが、「キーワードプランナー」です。
「キーワードプランナー」とは、Google広告(エキスパートモード)で利用できる無料のツールです。
商品やサービスに関する新しいキーワードを見つけたり、キーワードの検索数やキーワードをターゲティングする費用の見積りを、確認することができます。
参照 | Google『キーワードプランナーを使う』
決められた予算の範囲内で、最大どれほどのコンバージョン数を獲得できるのかを推定します。
下記画像のように、
を準備しておきます。
費用の欄に、それぞれの配信媒体における広告予算を入力します。
出稿したいキーワードについて、
を確認します。
Googleキーワードプランナーを使用し、予測されたCTRとCPCを入力します。CVRはキーワードプランナーで測ることができないため、過去の運用実績から引用するか、0.8%〜1.5%ほどでシミュレーションを行います。
Google、Yahooともに全て表を埋めれば完成です。
目標となるコンバージョン数を達成するために、どの程度の費用が必要になるのかを推定します。
予算が決めてある場合と同様に、こちらもフォーマットを使用しましょう。
計算で費用を算出し、表を全て埋めたら完成です。
運用結果とシミュレーションを比較し、各指標について、運用結果がシミュレーションの数値を大きく下回っているものがないか確認します。
下回っている指標があれば、一つずつ選んでPDCAを回していきます。
特に以下の3つの指標は重要となるため、優先してチェックしましょう。
例えば、コンバージョン数がシミュレーションを下回っていたとすると、次のような原因が挙げられます。
原因を分析し、早めに適切な対策をとることが必要です。
広告シミュレーションは、新たに広告配信を計画するたびに行うことが理想です。
そのため、数値分析に必要な情報をまとめたフォーマットを作成し、テンプレート化しておくと良いでしょう。
ただし、シミュレーションで算出される数値はあくまで推測です。シミュレーションと実際の運用を繰り返すことが、精度の高いリスティング広告の運用につながるでしょう。
リスティング広告のシミュレーションについて、シミュレーションの作成手順やポイントをご紹介しました。
運用前に広告シミュレーションを行うことで、広告運用の成果を見込めることができます。
また、実際に運用を開始した時に乖離が発生した場合、その乖離に気付いていち早く対策を打つことができます。
広告シミュレーションは、代理店へ依頼することも可能です。
弊社のデジマ女子では、広告シミュレーションからリスティング広告の運用まで、広告全体の最適化をサポートいたします。