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Google広告とは?広告運用で失敗しないために知っておきたいこと

2022.12.14

Google広告とは?広告運用で失敗しないために知っておきたいこと

目次

  • 「Google広告を始めてみようと思っているので、メリットや広告の種類をもっと詳しく知りたい」
  • 「Google広告を始めてみたが、広告の選択は適切か、設定が合っているのか不安」

Google広告での運用を始めるにあたり、このような疑問や不安をお持ちの方は多いのではないでしょうか。

Google広告といっても様々な広告の種類があり、各広告の特徴を理解し、目的に合った最適な広告を判断することが、広告運用で成果を出すためにも重要となります。

 そこで本記事では、Google広告の概要や種類、広告出稿の流れを解説していきます。ぜひ最後までご確認ください。

Google広告とは?

Google広告は、Google社が提供しているWEB広告サービスです。広告にはいくつか種類があり、出稿の目的によって掲載場所や形態が異なります。

Google広告を利用するにあたり、メリットとデメリットを抑えておきましょう。

Google広告のメリット

Google広告の利用には、次のようなメリットがあります。

自由に広告費の予算設定ができるため、低価格から運用ができる

Google広告は自由に予算設定が可能なため、自社の予算に応じた広告配信が可能です。少ない金額から運用ができるため、初めてデジタル広告を運用するという企業にも向いています。

  • Google広告の広告費は、ユーザーが広告をクリックすることで発生する「クリック課金」
  • 動画の視聴により発生する「動画視聴課金」

などの成果課金の仕組みとなっているため、無駄のない広告配信が可能となります。

広告のデータを分析し、可視化できる。

Google広告では、広告出稿後、インプレッション数やクリック数など、広告に関するデータを抽出し可視化することができます。蓄積されたデータをもとに、効果があった部分や低かった部分を分析し、改善しながら運用が可能になります。

広告のデータ計測についてはこちらの記事もご覧ください。

ユーザーの属性に合わせてターゲティングし、広告を出稿できる

Google広告は、

  • 配信する地域
  • デバイス
  • 年齢
  • 性別

など、ユーザーの属性に合わせてターゲティングができます。

自社の商品やサービスのターゲットとなるユーザーに効果的に広告を配信することができれば、費用対効果や成果の向上が期待できます。

Google広告のデメリット

Google広告を利用するメリットについて解説しましたが、次のようなデメリットもあります。

業界や業種によって競合が多い

Google広告は少額から始めることができ、参入のハードルが低いため、多くの企業が利用しています。

そのため競合が多く、人気のキーワードは競争率が高く広告費が高騰するため、自社の広告を上位表示することが難しくなります。

 ブランドによっては広告配信によるイメージダウンのリスクがある

例えば、

  • 不適切なサイト
  • Youtubeの不適切なチャンネル

に広告が配信されてしまった場合です。

このようなことが起こらないように、広告が配信されているサイトをしっかりと確認しておくことが重要です。

ノウハウが必要になる

リスティング広告のようにキーワード検索と連動する広告では、キーワード選定がとても重要になります。設定したキーワードごとに入札するため、入札金額によって広告の表示順位が変わります。

検索されやすい人気の高いキーワードは、広告費用が高くなるうえに、競合他社がすでに出稿している場合があります。

そのため、

  • キーワードの選定
  • 入札金額のバランス

などを考えるうえでは、知識や経験が必要になってきます。

Google広告の種類

Google広告には複数の広告の種類があります。
ここでは、主な8種類の広告手法について、それぞれの特徴を解説していきます。

リスティング(検索連動型)広告

特徴

ユーザーが検索したキーワードに応じて、検索結果画面にテキストで表示される広告です。

ユーザーが気になる商品やサービスに関するキーワードで検索した際に、関連する広告が検索画面上部に表示されます。その商品やサービスを利用する確率が高いユーザーへのアプローチが可能になります。

ただし、画像や動画などのビジュアル要素を組み込むことができず、テキストのみの広告となるので、ブランディング目的には向いていません。

活用法

確度の高いユーザーにアプローチができるため、

  • 商品の販売促進
  • 問い合わせ
  • 資料請求

などのコンバージョン獲得を目的とした広告運用に適しています。

ディスプレイ広告(GDN

特徴

Googleが提携している、

  • Youtube
  • Gmail

といったサイトやアプリ内の広告枠に表示される広告です。

ターゲティング設定が豊富で、Google検索以外の場所でもリーチを拡大できるため、幅広い層のユーザーに広告を表示することができます。

画像や動画などのビジュアル要素を活用できるので、視覚的な広告効果を与えやすく、商品やサービスの認知度を向上させることが可能です。

活用法

クリック単価が比較的安く、画像や動画を活用したビジュアルでの訴求が可能なため、

  • 認知拡大
  • ブランディング

に向いています。

アプリキャンペーン

特徴

アプリページにユーザーを誘導し、スマートフォンやパソコンのアプリのインストール獲得を目的とした広告です。

  • Google検索
  • Google play
  • Youtube

などの提携サイトに広告が配信されます。

表示場所が豊富なため、膨大なオーディエンスにリーチすることが可能です。広告の出稿準備が簡単かつ、自動運用のため広告の運用に手間がかからないというメリットがあります。

活用法

Googleのサービスを利用している幅広いユーザーにリーチできるため、

  • 認知拡大
  • インストール数の増加

を目的とした広告運用に向いています。

ショッピング広告

特徴

Googleの検索結果画面に、

  • 商品名
  • 商品画像
  • 価格

などの商品情報を表示する広告です。

商品を検索したユーザーにその商品に関連したショッピング広告が表示されるため、購買意欲の高いユーザーにアプローチすることができます。

ただし、広告の出稿キーワードを決めることができないため、予算に余裕があれば、リスティング広告と併用して運用するのがおすすめです。

活用法

購買意欲が非常に高いユーザーにアプローチでき、購入に直結しやすいため、商品の販売促進を目的とした広告運用に向いています。

動画広告

特徴

Googleが運営するYoutubeに、商品やサービスに関する動画広告を出稿します。

Youtubeは利用率が極めて高いため、多くのユーザーにアプローチすることが可能です。映像や音声といったビジュアルで訴求ができ、ユーザーの印象に残る広告を配信できます。

活用法

動画広告は印象に残りやすいため、

  • 商品やサービスの認知拡大
  • ブランディング
  • ユーザーの購買意欲を高める目的

にも効果的です。

スマートアシストキャンペーン

特徴

設定が簡単で、Googleの機械学習により運用が自動で行われます。

また、入札額を設定した予算内で調整してくれるため、広告予算を抑えることができます。広告運用初心者の方やリスティング広告の出稿が初めてという場合におすすめのキャンペーンです。

活用法

  • 運用に時間をかけられない方
  • 運用会社への費用を省きたい方

におすすめです。

ファインドキャンペーン

特徴

  • Gmailのプロモーションタブ
  • ソーシャルタブ
  • Youtubeのホームフィード

に配信できる広告です。

1つのキャンペーンで、Googleを利用する多くのユーザーにリーチが可能です。また、Googleの機械学習により、ユーザーが関心を示しやすい関連性の高い広告を表示できます。

活用法

Googleサービスのコンテンツを利用している潜在顧客や見込み客に、幅広くアプローチすることが可能です。

  • 認知向上
  • 顧客獲得

まで、幅広い目的に利用できます。

ローカルキャンペーン

特徴

店舗の近くにいるユーザーが、

  • 特定のキーワード
  • 地名とサービス名を組み合わせたワード

を検索した時に、店舗情報が表示される広告です。

実際に店舗に足を運んでもらえる可能性の高いユーザーにアプローチができます。

活用法

実店舗を持っている場合は、

  • 来店数
  • 問い合わせ数

の向上が見込めます。競合よりも上位表示されるため、来店につながりやすいというメリットもあります。

Google広告で設定できる広告表示オプション

広告表示オプションとは、リスティング広告の見出しと説明文とは別に、

  • 電話番号
  • サイトリンク

など、商品やサービスについての補足情報を掲載できる機能です。

広告表示オプションには、複数の種類があります。ここでは、10種類の広告表示オプションについて、1つずつご紹介していきます。

住所表示オプション

  • 住所
  • 距離

など、店舗に関する情報を広告に表示するオプションです。ユーザーに店舗への来店を促すのに有効です。

アフィリエイト住所表示オプション

ユーザーが欲しい商品を探していた場合、その商品を販売している最寄りの店舗を広告に表示し、ユーザーに知らせることができるオプションです。

電話番号表示オプション

広告に電話番号を表示します。

これにより、広告を見たユーザーからの問い合わせ促進し、広告のクリック率を上げることも期待できます。

サイトリンク表示オプション

広告の下に、そのサイトの各ページのURLを設定したテキストリンクを表示できるオプションです。

広告文に入りきらなかった情報をサイトリンクで補足し、リンク先にコンバージョントラッキングを設定することで、広告の最適化に活用できます。

コールアウト表示オプション

広告の下に、

  • 商品やサービスの詳しい情報
  • アピール

などをテキストで表示できます。表示する期間をカスタマイズすることが可能です。

構造化スニペットオプション

定型のヘッダーが13種類用意されており、選択したヘッダーの内容に沿ったリストを表示します。

商品やサービスの補足情報を、テキストで訴求することができます。

画像表示オプション

Googleの検索結果で表示された広告の横に、任意の画像を表示できるオプションです。

表示する画像は、正方形や長方形が利用可能です。テキスト広告と関連性の高い画像を表示することで、ユーザーに視覚的なアプローチをすることができます。

価格表示オプション

広告文の下に、

  • 商品の価格
  • 短い説明文

を表示できるオプションです。

商品名にリンク先を設定することで、該当商品のページへユーザーを直接誘導できます。

プロモーション表示オプション

年中行事に合わせたプロモーションを選択し、その期間のセールやプロモーション情報を表示できます。

「○%オフ」など、商品やサービスをより良い条件で購入・利用したいと考えているユーザーに効果的です。

アプリリンク表示オプション

パソコンやスマートフォンアプリのアプリサイトへのリンクを表示します。

AndroidiOSどちらにも対応しており、App storeGoogle playといったオプションを作成した場合は、ユーザーに応じてリンクが表示されます。

Google広告のターゲティングとは

Google広告にはターゲティング機能があり、設定することで指定したユーザーやコンテンツに対して広告を配信することが可能になります。
Google広告のターゲティング機能は、大きく3つの種類に分けられます。

オーディエンスターゲティング

オーディエンスターゲティングでは、ユーザー属性や行動に基づいて、広告の配信設定を行います。

Google広告で配信できるオーディエンスには、主に次のような種類があります。

ユーザー属性

  • ユーザーの性別
  • 年齢
  • 住んでいる地域
  • 子供や配偶者の有無

などのユーザー情報に基づいて、広告を配信します。

アフィニティカテゴリ

ライフスタイルや趣味、習慣(アフィニティ)からユーザーをターゲティングします。

例えば、

  • 「スポーツ、フィットネス」
  • 「フード、ダイニング」
  • 「美容、健康」

など、現在利用できるアフィニティカテゴリは12種類ほどあり、そこからさらに細かく分類されたカテゴリを選択できます。

 ライフイベント

  • 大学卒業
  • 引っ越し
  • 結婚

など、人生の中で大きな節目を迎えたり、イベントを計画しているユーザーへターゲティングを行います。

購買意向の強いユーザー層

  • 類似した商品やサービスを積極的に調べているユーザーや
  • 前向きに購入や利用を検討しているユーザー

をターゲティングし、広告を配信します。

 カスタムセグメント

広告で扱う商品やサービスに関連性の高い

  • WEBサイト
  • キーワード
  • アプリ

を指定し、ターゲティングを行います。

 リマーケティング

  • 過去に自社のWEBサイトやアプリにアクセスしたことがあるユーザー
  • すでに購入経験のあるユーザー

へ広告を配信することができます。

リマーケティング(リターゲティング)広告についてはこちらの記事もご覧ください。

 類似ユーザー

既存のリマーケティングリストのユーザーに類似したユーザーに向けて、広告を配信します。

例えば、「過去に自社の商品を購入したことがあるユーザー」の類似ユーザーに広告を配信すれば、興味関心や購買意向の高いユーザーへアプローチができます。

コンテンツターゲティング

コンテンツターゲティングは、広告をどこに表示するかを設定するターゲティングです。
種類は、主に次の3つです。

トピック ターゲット

Google広告に用意されているカテゴリの中から、特定のトピックを選択することで、その特定のトピックに関するページに広告を配信できます。広告の配信ボリュームに期待ができるため、ブランドの認知を拡大したいという場合に適しています。

トピックには、現在下記の26種類が用意されています。
  • アート、エンターテインメント
  • インターネット、通信
  • コンピュータ、電化製品
  • オンラインコミュニティ
  • ゲーム
  • スポーツ
  • ニュース
  • ショッピング
  • ビジネス、産業
  • ペット、動物
  • フード、ドリンク
  • 健康
  • 仕事、教育
  • 金融
  • 趣味、レジャー
  • 旅行
  • 自動車
  • 人々、社会
  • 科学
  • 資料
  • 書籍、文学
  • 住居、庭
  • 世界の国々
  • 不動産
  • 美容、フィットネス
  • 法律、行政

上記からトピックを選択すると、サブトピックも選択することができます。

例えば、「美容、フィットネス」を選択した場合、サブトピックとして「ダイエット」、「マッサージ」など、細かく設定することができるため、よりターゲットを絞ることが可能です。
種類が豊富なため、商品やサービスに合わせて、トピックを選択してみてください。

 プレースメント

広告を配信したい特定のWEBサイトやページを指定し、広告を配信できます。

WEBサイトを指定しておくことで、次に同じユーザーがWEBサイトを訪れた時に、広告が表示されます。配信先を指定することで、意図しない場所での広告配信を防ぎ、ブランドイメージを守ることにも繋がります。

 コンテンツキーワード

商品やサービスに関連する特定のキーワードを指定し、そのキーワードに関連するWEBサイトや動画などのコンテンツを閲覧しているユーザーに向けて広告を配信します。

関連性の高いページの広告を掲載できるため、費用対効果も期待できます。

その他のターゲティング

オーディエンスターゲティング、コンテンツターゲティングについてご紹介しましたが、この他にも、

  • 地域
  • デバイス
  • 曜日や時間帯

といったターゲティングの設定も可能です。

 地域

配信する地域を設定できます。ローカルビジネスや実店舗を持っている場合に便利です。

 デバイス

パソコン、スマートフォン、タブレットなど、指定のデバイスを持つユーザーに広告を配信できます。

 曜日や時間帯

広告を配信する曜日や時間帯を、15分刻みで設定することができます。

Google広告出稿までの流れ

Google広告に出稿するまでの、基本的な流れをご紹介していきます。

 Google広告アカウントの作成

Google広告を利用するには、「Google広告アカウント」の作成が必要です。Googleアカウントを持っていない場合は、まずはGoogleアカウントを作成してください。

1.Google広告ページにアクセスし、「今すぐ開始」をクリックします。

google広告画面の今すぐ開始ボタン

参照 |Google広告 https://ads.google.com/intl/ja_jp/home/

 2.会社名を入力するページの下に、「エキスパートモードに切り替える」という表示があります。

エキスパートモードに切り替える

切り替えを行わずに「スマートモード」のままでも簡易版のGoogle広告が利用できますが、すべての機能を使うことができません。エキスパートモードに切り替えることで、すべての機能を使えるようになります。

アカウントの作成方法に関しては、下記のGoogle広告ヘルプサイトをご参考ください。

参照 |Googleアカウントを作成する:ご登録方法
https://support.google.com/google-ads/answer/6366720?hl=ja

コンバージョンポイントの設定

次に、コンバージョンポイントを設定します。

広告を運用していくなかで、目標に対するその広告の成果を測定するために、この設定を行います。ブランディングなど、認知拡大のみを目的としている広告運用の場合は、特に設定する必要はありません。

 キャンペーンの作成

Google広告画面左側のメニューで キャンペーンを選択し「新しいキャンペーンを作成」をクリックします。

新しいキャンペーンの作成

そのキャンペーンで達成したい目標を選択する画面に切り替わるので、適当な項目を選択します。

キャンペーンの目的設定

キャンペーン名に名前を付け、広告を配信する地域や期間、広告費用の予算設定などを行っていきます。 

広告グループの作成

続いて広告グループを作成していきます。

ここでは、

  • 広告グループ名の設定
  • 単価
  • キーワードの設定

を行います。

単価について、

  • 「自動入札」
  • 「手動入札」

の2つの方法がありますが、基本的には「自動入札」で行います。

 入稿

テキスト広告の各項目を入力し広告を作成したら、入稿します。

ターゲティングやキーワードの選定

作成した広告グループに対し、年齢や性別、地域などのターゲティングの設定を行います。

また、リスティング広告を運用する場合は、ここでキーワードの設定を行います。

審査

入稿が完了して「完了」を押すと、広告の審査が始まります。

ここでは、

  • 画像
  • 動画
  • 説明文

などのテキストに問題がないか、違反していないかなどを審査します。

問題があった場合は審査落ちとなり、再入稿する必要があります。

 配信

審査を問題なく通過すれば「承認済み」となり、広告の配信を開始することができます。

WEB広告を始めたいと思っている方へ

Google広告は低予算から始めることができ、利用できる広告の種類も豊富です。初めてGoogle広告を利用して広告運用を始める方にとっては、複雑で難しく感じる方もいるかもしれません。ですが、理解を深めていくことで、適切な広告を適切なタイミングで配信することができるようになれば、自社の魅力をもっと多くのユーザーへ届けることに繋がるでしょう。

 Google広告を利用するにあたり、まだ不安をお持ちの方、運用に自信がないという方には、弊社のデジマ女子がサポートいたしますので、いつでもご相談ください。

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