更新日:2024.05.29
目次
そのWEBサイト、本当に必要ですか? WEBサイト制作の業務担当になり、何から手をつければいいか混乱するかもしれません。 とにかく必要だからと、闇雲にWEBサイトを作って効果を得られるでしょうか。
WEBサイトの開設や運営、リニューアルの際、大切なのはコンセプトの設計ではないでしょうか。 目的や達成したい目標のブレがないよう、しっかり組み立て価値あるWEBサイトの制作をしていきましょう。
WEB制作担当になった方なら「コンセプト」という言葉をご存知でしょう。
例えば
ビジネスシーンでよく使う言葉ですが、その意味は抽象的で曖昧なようにも感じます。
辞書には下記のようにあります。
コンセプトの意味 コンセプト(英:concept)とは、「概念」や「観念」のこと。conceive(心に抱く)の名詞形である。コンセプトを日本語として用いる場合には、全体を通して一貫した基本的構想という意味で使うことが多い。すなわち、コンセプトは単なる「目的」ではなく、終始一貫してブレることのない基本的な方向性を意味する。コンセプトは、物事に取り組む際の姿勢・方針・思想を表す。
引用:weblio辞書「コンセプトとは」
ビジネスシーンでは会社や商品、企画などの「考え方や構想、一貫した方向性」を表す意味合いを持つと言えるのではないでしょうか。
「コンセプト」と「テーマ」は似たような言葉で、意味を混同して考えてしまうことが多いかもしれません。
辞書には下記のようにあります。
行動や創作などの基調となる考え。主題。また、論文の題目、楽曲の主旋律など。
テーマは主題という主な内容を示す言葉であり、主に芸術作品に対して使われる言葉です。
ビジネスで使う場合には、「デザインの方向性、演出の方針」など、概念やもののあり方である「コンセプト」とは大きく異なることを覚えておく必要があると思います。
コンセプトの設計は、誰に何をなどWEBサイトの目的を明確にすることから始まります。
分析的なアプローチから課題点や問題点を抽出する手法と、商品やサービスの情報などの目的からのアプローチがあります。
新規立ち上げの場合は競合サイトの分析、リニューアルの際は自社サイトの分析が考えられます。
環境分析・ユーザー視点からの分析・シナリオ分析などさまざまな視点から課題抽出をすることにより、有効な改善や差別化を行うことが可能でしょう。
自社のサービスや製品を内外のさまざまな視点から分析することで、方向性を考えるために活用する分析手法のひとつです。Customer(市場・顧客)、Competitor(競合)、Company(自社)の3C分析が代表的と言えるでしょう。
Customer(市場・顧客)
景気や人口の変化、流行の移り変わりなど社会の変化、顧客のニーズや価値観などの環境の変化によってどのように変わるかを調べる分析方法があります。
キーワードやペルソナ像を定めてから行う検索分析や、アンケート調査などの方法があげられます。
Competitor(競合)
自社のサービスや製品の、競合各社の特徴や現状、推移、ポジションなどとの比較を分析する手法です。
新規参入企業や、類似または代替となるサービスや商品を展開する企業など、特に注意すべき競合企業を分析します。
調査方法の例としては、インターネットでキーワード検索を実行し競合を確認し、基本のデータや強み、特徴をリスト化し分析します。また、競合企業のメルマガなどに登録してみて、どのような広告やキャンペーンを展開しているかリサーチすることでデータを集めることもできるでしょう。
Company(自社)
自社のサービスや商品などの特徴、ポジションを改めて詳細に分析する手法です。
分析しておきたい項目の例
ターゲットとなるユーザー視線で想像し、見やすさや伝わりやすさを考え最適なアプローチ方法を見つける分析手法です。
自社のセグメンテーションを定め、セッション数、ページビュー数、直帰率、離脱率などを分析し、操作性(ユーザービリティ)とアクセスのしやすさ(アクセシビリティ)を改善していくことでユーザーのニーズに応えるための施策を考えられることもできるでしょう。
ターゲットとなるユーザーがどのような段階を経てサービスを利用するか分析する手法です。
成果を上げるためには「ユーザーをゴールまで導く」ユーザーシナリオの構築が重要です。どのような情報をどのように見せるのか、ユーザーの心理と行動をを想定したシナリオを考えましょう。
社会動向やマーケット動向、過去から現在までの相場を分析し、これからの動向を予測する手法です。
季節性や、いつ・誰に・何を・なぜ発信するか、顧客のニーズをキャッチした施策を考えることもできるでしょう。
Googleアナリティクスや解析ツールを活用し、データを元に着想を得る施策方法です。
Webサイトの現状を知ることから始める必要があり、数字は忖度なく自社の現状を教えてくれる指標となるでしょう。また、経験や勘に頼るのでなく、データを元に客観的に判断していくことも必要となってくるでしょう。
マーケティング指標の例
など、事業や提供するサービスなどを具体化することで、目的を明確にしていきます。
WEBサイトの例 | 目的 |
企業コーポレートサイト | 事業内容や理念など企業の情報提供 |
ブランドサイト | ブランドイメージの向上 |
ECサイト | 商品やサービスの認知度向上=売上促進 |
お問い合わせや資料請求サイト | リードの獲得 |
リクルートサイト | 人材採用 |
こうしたアプローチを重ねることで、さまざまな課題や問題、強み、提供したいもの「何が必要で何が必要でないか」 が見えてくると思います。
さまざまな分析を経て、必要なものと必要でないものが見えてくるはずです。削ぎ落とされたものの中から、「誰に」「何を」伝えたいのか、それがコンセプトになるのではないでしょうか。
また、一度決めたコンセプトは、簡単には変更しない方が良いとされています。後から変更が必要にならないよう、慎重に検討を重ね、コンセプト設計をしていきましょう。
WEBサイトだけでなく何かを作るとき、そこには必ず『何をしたいから』という目的と『課題』が存在しているはずです。
その課題を解決するために機能するWEBサイトを制作することが、担当者に求められていると思います。 また、サイトを立ち上げた後は分析と改善を繰り返し、サイト改善の継続が重要です。
WEB制作・運用の経験と知識が豊富な「デジマ女子」が、マーケティングからクリエイティブ制作までトータル支援します。
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