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【最新版】ゼロクリック検索とは?SEOが効かない時代の3つのポイント!

更新日:2025.09.10

【最新版】ゼロクリック検索とは?SEOが効かない時代の3つのポイント!

目次

検索エンジンを活用して集客を考える企業にとって、「ゼロクリック検索」という言葉はここ数年でよく耳にするようになりました。「検索結果でクリックされない」という現象は、SEOに大きな影響を与えています。

今回は、ゼロクリック検索とは何か、そして企業のマーケティング担当者が今押さえておくべき3つのポイントを解説します。

ナーシー

執筆:ナーシー(過去のインタビューはこちら

コクーのマーケティング担当。鹿児島県出身。数年前まで美容コスメ・雑誌・不動産・IT業界の顧客マーケティングを担当。好きな豆腐は木綿。

失敗の背景にある SEOの思い込みと誤解

失敗の背景にある SEOの思い込みと誤解

この資料では、「SEOに取り組んでいるが成果が出ない」「順位が下がった理由がわからない」といった企業の悩みに対し、失敗の背景にある“思い込み”や“誤解”を紐解き、成果を上げるために必要な対策・考え方を解説しています。

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ゼロクリック検索とは?

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ゼロクリック検索とは
ユーザーが検索したときに、検索結果ページ上で疑問が解決してしまい、リンクをクリックせずに完結してしまう検索行動のことを指します。

たとえば「大阪の天気」と検索すると、Googleの検索画面に天気予報が表示され、わざわざ天気予報サイトにアクセスする必要がない、というのが典型的な例です。

最近では、検索エンジン上に

  • 「強調スニペット」
  • 「ナレッジパネル」
  • 「Googleマップ」
  • 「動画プレビュー」

などが表示されることで、ユーザーはクリックせずに必要な情報を得られるケースが増えています。
つまり、せっかく上位表示を取っても「アクセスにつながらない」事態が増えているのです。

ポイント1:検索意図をより深く理解する

ゼロクリック検索が増えた背景には、「ユーザーの検索意図に即時に応える検索エンジンの進化」があります。

単純な定義や数値であれば検索結果に直接表示されるため、従来のような「情報提供だけの記事」は流入を得にくくなりました。これからは、ユーザーが「さらに深く知りたい」「具体的な事例を見たい」と思うようなコンテンツを作ることが重要です。

たとえば「SEOとは?」と検索すれば概要はすぐ出ますが、「自社でどう活かすべきか」という具体的な疑問は解決されません。そこで、自社の知見やノウハウを絡めたコンテンツが必要になります。

ポイント2:検索結果画面そのものを味方につける

ゼロクリック検索を「脅威」と捉えるだけでなく、「露出の場」として活かす視点も大切です。

たとえば、強調スニペットに自社コンテンツが表示されれば、クリックされなくても認知拡大やブランド信頼の獲得につながります。また、Googleマップやナレッジパネルへの情報登録を充実させることで、検索ユーザーに正確な情報を届けられます。

つまり「検索結果の中でどう見せるか」を考えることが、これからのSEO対策に欠かせません。
検索流入の絶対数だけでなく「表示そのものがブランディングの一部」と考える発想が重要です。

ポイント3:SEOだけに依存しない集客導線をつくる

ゼロクリック検索が増えている以上、「SEOだけで集客を完結させる」発想はリスクが高くなります。
検索エンジン以外のタッチポイントをどう設計するかが、成果に直結するのです。

たとえば…

✔ SNSでの情報発信
✔ メルマガやLINEでのリピーター育成
✔ ウェビナーやダウンロード資料でのリード獲得
✔ 広告との組み合わせによる補完

 こうしたチャネルを組み合わせ、「SEO=入口」「その後の導線=成果」という全体設計を描くことで、ゼロクリック時代でも安定した成果を実現できます。

「SEOが効きにくい=無駄」ということではない

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ここまで紹介した3つのポイントは、ゼロクリック時代に対応するための基本的な考え方です。
ただし、これらを実行するうえで「短期的な成果」と「長期的な成果」の両方を意識することが大切です。

短期的な視点
広告やSNSで一時的に流入を増やし、必要な成果を確保する。

長期的な視点
検索意図に寄り添った記事や、自社ならではの事例を積み上げ、ブランドとして「見つけてもらえる」存在になる。

両輪で動くことで、ゼロクリック検索に左右されない安定した集客基盤がつくれます。
検索に表示される時点で「信頼性があるサイト」と認識されるため、直接のクリックがなくてもブランドの信用づくりには大きな意味があります。

具体的な事例:BtoB企業の取り組み

あるBtoBソフトウェア会社では、これまで

  • 「サービス名+料金」
  • 「サービス名+導入方法」

といった記事を中心にSEO対策をしていました。
しかしゼロクリック検索の影響で、記事が上位表示されても流入数が伸びにくい状況に直面しました。

そこで戦略を変更し、次の3点に取り組みました。

  1. 事例コンテンツの強化
    実際の導入企業の課題・改善プロセス・成果を具体的に紹介し、検索結果だけではわからない深い情報を提供。

  2. SEO+ホワイトペーパーの組み合わせ
    記事の最後に「さらに詳しい事例はこちら」としてダウンロード資料へ誘導し、流入をリード獲得につなげた。

  3. SNSとの連動
    記事公開後にSNSで要点をわかりやすく発信し、検索以外のチャネルでも流入を確保。

結果として、「記事単体での流入」こそ減ったものの、ホワイトペーパーのダウンロード数は以前の1.8倍に増加また、営業現場から「事例があるので提案がスムーズになった」という声もあがりました。

ゼロクリック検索の時代でも、工夫次第で成果は出せます。
「検索流入が減った…」と落ち込むのではなく、「どんな情報ならユーザーがもっと深く知りたくなるか」を常に考えることが成功のカギです。

 

まとめ:ゼロクリック時代は『深い情報』と『多チャネル導線』が勝負どころ

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ゼロクリック検索の拡大は、従来型のSEO戦略に大きな変化をもたらしています。
しかし「クリックされない=無意味」ではなく、「検索結果に表示される=信頼と認知の獲得」と捉えることができます。

✔ 検索意図を深く理解し、より具体的で実務に役立つ情報を発信する
✔ 検索結果画面そのものをブランド認知の場として活かす
✔ SEOに依存せず、SNSや広告、資料DLなど複数チャネルを組み合わせる

これらを実践することで、ゼロクリック検索時代においても成果を伸ばしていくことが可能です。

「SEOが効かない」と感じるときこそ、マーケティング全体を見直すチャンス。
短期・長期の両面で戦略を設計し、企業の成長につなげていきましょう。

 

ナーシーからのコメント
ゼロクリック検索は『壁』ではなく『新しい入口』です。
クリックが減っても、表示された瞬間にブランドは見られています。
「どうすれば一歩先へ進んでもらえるか」を意識すると、施策の方向性が自然と見えてきますよ。

 

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