広告プランニング・運用代行サービス
成果を出すコツ
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動画・リール中心に設計する
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ターゲットの「興味関心」軸でセグメントを細かく設定
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コンバージョン地点(購入・問い合わせ)を明確に設定する
更新日:2025.10.17

目次
SNS広告は今、企業のデジタル集客の中心になっています。
ただ、「InstagramとTikTok、どっちが合ってるの?」「BtoBならLinkedIn?」と迷う方も多いですよね。
2025年は、SNSごとにユーザー層もアルゴリズムも大きく進化しています。
この記事では、代表的な6種類のSNS広告を比較しながら、媒体ごとの特徴と成果を出すポイントをやさしく解説します。

執筆:檜田詩菜(過去のインタビューはこちら)
コクーのマーケティング担当。鹿児島県出身。数年前まで美容コスメ・雑誌・不動産・IT業界の顧客マーケティングを担当。サスペンスLOVE。
SNS広告といっても、媒体ごとに特徴も得意分野もさまざまです。
同じ予算でも、配信先を変えるだけで成果が大きく変わることもあります。
ここでは、2025年10月時点で主要となっている6つのSNS広告を一覧で比較しました。
ユーザー層・目的・費用感などを整理して、自社に合った媒体選びの参考にしてみてください。

SNS広告は、それぞれの媒体で得意分野もユーザー層もまったく違うのが特徴です。
たとえば、Instagramは「世界観を伝える」のが得意ですが、LINEは「行動を促す」のが得意。
同じ広告でも、誰に・何を・どう届けるかを意識して使い分けることが大切です。
ここでは6つの主要SNS広告について、ターゲット・特徴・メリット・デメリットの観点から整理していきます。

美しいビジュアルでブランドの世界観を伝えたいときに最適。
Instagramは若年層・感性訴求に、Facebookは社会人層・情報訴求に強みがあります。
一つの管理画面でまとめて運用できるのもメリットです。
Instagram:20〜40代の女性、感度の高い生活者層
Facebook:30〜50代のビジネス層・管理職層
Meta社が提供する広告で、同一の管理画面から両方の媒体を運用可能
興味関心・行動履歴などによる精密なターゲティングができる
画像・動画・カルーセルなどフォーマットが豊富
成果を出すコツ
動画・リール中心に設計する
ターゲットの「興味関心」軸でセグメントを細かく設定
コンバージョン地点(購入・問い合わせ)を明確に設定する

「じっくり見せて理解してもらう」ことに最も適したSNS。
2025年はショート動画の視聴が増え、広告も短尺重視の傾向です。
説明力が必要な商品・サービスのPRに向いています。
幅広い年齢層(10〜60代までカバー)
“商品を理解してから買いたい”ユーザー層
動画を通してストーリーで訴求できる
Google広告と連携し、検索行動と動画視聴を掛け合わせた分析が可能
6秒・15秒・長尺など多様なフォーマット
成果を出すコツ
冒頭5秒で印象を残す構成にする
長尺動画+6秒バンパー広告を組み合わせる
動画終了後の導線(LPやチャンネル登録)を明確に

“見て楽しい”広告が成果につながるプラットフォーム。
トレンドやBGM、テンポの良い構成がカギです。
最近ではBtoB企業でも、採用やブランディング目的での活用が増えています。
10〜30代中心、Z世代・若年層ユーザー
エンタメ・美容・ファッションなどトレンドに敏感な層
レコメンド機能が強く、フォロワー数に関係なく拡散が狙える
UGC(ユーザー投稿)風の広告が自然に受け入れられやすい
成果を出すコツ
序盤2秒で目を引く映像を入れる
UGC風(自然な投稿風)に仕上げる
トレンド音源やハッシュタグを活用する

リアルタイムに情報を拡散できるSNS。
キャンペーンの初動やイベント周知など、「今話題にしたい」時に最適です。
テキスト+画像や動画で短く伝えるのがポイント。
20〜40代、トレンドや速報性に敏感な層
キャンペーン・イベント情報をキャッチするユーザー
拡散力・リアルタイム性が非常に高い
テキスト+画像・動画のシンプル構成
他媒体より即効性がある反応を得やすい
成果を出すコツ
投稿と広告を組み合わせて拡散を狙う
トレンドワードやハッシュタグを意識する
シンプルで感情に刺さるコピーにする

国内ユーザーが最も多いSNS。
1対1のつながりを活かした販促・CRMに強く、リピート促進や予約誘導に向いています。
LINE公式アカウントとの連携が主流です。
全世代(利用率90%以上)
既存顧客・購買検討層
コミュニケーションアプリ内での広告配信
LINE公式アカウントと組み合わせた販促が可能
メッセージ・タイムライン・バナーなど複数フォーマット
成果を出すコツ
メッセージ配信+広告をセットで運用
開封率を上げるタイミング配信
宣伝色を控えめにして信頼感を維持

BtoB向けに最も適したSNS。
職種・業種・役職を絞り込めるので、意思決定者層に直接アプローチできます。
採用・セミナー・ホワイトペーパー配信などにおすすめ。
経営層・管理職・専門職などBtoBビジネス層
採用担当者・マーケティング責任者など意思決定者層
職種・業界・役職・スキルなど詳細ターゲティングが可能
海外ユーザー比率が高く、グローバル企業にも強い
専門的コンテンツやリード獲得に適する
成果を出すコツ
ターゲット業界を絞り込む
資料DLなどリード獲得導線を明確に
CTAを「無料登録」「資料を見る」など明確に設計
SNS広告は、すべての媒体を同じように使うのではなく、目的に合わせて選ぶことが成果を出す最大のポイントです。認知を広げたいのか、リードを取りたいのか、リピートを促したいのか——。
目的ごとに最適なSNSは変わります。
ここでは、2025年10月時点の最新トレンドを踏まえて、目的別におすすめの媒体を整理しました。

InstagramとTikTokは、ビジュアルで印象を残すのに最適です。
2025年は「短尺動画×AI最適化」が主流で、スピーディーに多くの人に届けられる構成が鍵。
YouTubeは長尺動画でブランドストーリーを伝えたいときにおすすめです。
縦型・短尺を意識した動画構成に
3秒で印象を残すビジュアル作り
広告と自然投稿をセットで運用
X(旧Twitter)は、拡散力とスピードで右に出る媒体はありません。
TikTokはトレンドに乗りながら「自然な広告表現」でバズを狙えます。
短期キャンペーンやイベント告知との相性が抜群です。
ハッシュタグを活用してトレンド入りを狙う
投稿と広告を併用して“自走型拡散”を促す
炎上リスクに備えて投稿監修を徹底
FacebookとLinkedInは、職業・業界・役職などの細かなセグメントが可能。
BtoB企業や高関与サービス(教育・採用・不動産など)で効果を発揮します。
LP(ランディングページ)とセットで設計
1クリックで資料DL・問合せできる導線に
「実績・専門性」を伝えるクリエイティブが鍵
LINE広告は、購買後や来店後のフォローアップに最適。
クーポン配信・限定情報など「つながり」を活かした設計で、自然に再来店を促せます。
Instagramのリール広告やストーリーズも、店舗紹介や体験訴求に向いています。
配信頻度を最適化して“しつこくない設計”に
予約導線やクーポン導線を明確に
メッセージ配信は「共感・有益性」を重視
YouTubeは、企業ストーリーやサービスの背景を伝えたいときに最適。
LinkedInは、専門職や意思決定者層への「信頼訴求」に強く、BtoBブランドの認知拡大に効果的です。
ストーリーテリングで“理念”を伝える
実績紹介・事例インタビューを動画化
業界・職種別に訴求内容を調整
InstagramとLINEの組み合わせが定番。
Instagramで日常発信、LINEで濃い関係を築くことで、ファン化を促進します。
D2Cブランドや地域密着型ビジネスにもおすすめです。
投稿に「共感」や「参加」を生む仕掛けを
DM・メッセージ機能で1対1コミュニケーション
フォロワー限定キャンペーンで関係を強化
SNS広告は媒体ごとの特徴を理解するだけでなく、組み合わせ方や運用の工夫によって成果が大きく変わります。「どのSNSを選ぶか」だけでなく、「どう使い分け、どう最適化するか」が2025年の成功ポイントです。
ここでは、6大SNS広告を効果的に活用するための考え方と、現場で意識したい比較活用のコツを紹介します。
まず最初にやるべきことは、「目的に合った媒体」を選ぶこと。
目的と合っていない媒体に出稿しても、コスパが悪く感じるだけになってしまいます。
ポイント
認知 → 拡散型SNS(TikTok・X)
検討 → 理解型SNS(YouTube・Facebook)
刈り取り → 行動促進型SNS(LINE・LinkedIn)
SNS広告は1つに絞らず、複数をシナリオ連携で活用すると効果的です。
たとえば、Instagramで興味を持たせ、YouTubeで理解を深め、LINEで行動に促す、といった流れを設計します。
【BtoC】Instagram → YouTube → LINE(認知→理解→購入)
【BtoB】X → LinkedIn → Facebook(話題→信頼→問い合わせ)
同じ画像や動画でも、SNSによって見せ方がまったく違います。
各SNSの視聴体験に合わせた設計が重要です。
ポイント
縦型動画(9:16)対応は必須(TikTok/Instagram)
冒頭3秒の引き込みが命(YouTube/X)
メッセージのトーンを媒体に合わせて調整
SNS広告は「クリックされた=成功」ではありません。
特に2025年はCookie規制強化の影響で、データ精度が課題になっています。
ポイント
UTMタグを必ず設定(流入元を正確に把握)
GA4/広告管理画面の両方で成果を確認
各SNSの「ルックバック期間(成果反映期間)」を理解しておく
AIが自動で最適化してくれる時代ですが、完全に任せきりにするのは危険です。
AIが学習できるよう、複数パターンの広告を用意してA/Bテストを継続的に行うことが重要です。
ポイント
テキスト・画像・動画の3要素で最低2〜3パターンを用意
クリック率・滞在時間・CVRを基準に判断
成果の出たパターンを「基準」としてAI最適化に反映
媒体ごとにクリック単価(CPC)や獲得単価(CPA)は大きく異なります。
SNS広告は、同じ10万円でも
など、得られる成果の種類が違います。
数値を単体で見るのではなく、目的あたりの費用対効果で比較しましょう。

SNS広告は、どの媒体も一見似ているようで、目的・ターゲット・見せ方がまったく異なります。
「なんとなく人気だから出してみる」では成果が出にくい時代になりました。
大切なのは、自社に合ったSNSを比較して選ぶこと。
認知を広げたいならInstagramやTikTok、信頼を積み上げたいならYouTubeやLinkedIn、再来店を促したいならLINEといったように、目的ごとに使い分けることが効果を高める鍵です。
また、2025年のSNS広告では次の3つが重要なポイントになります。
これからSNS広告を始める方も、すでに運用している方も、
を明確にするだけで、投資効果はぐっと上がります。
SNS広告は“出す”時代から、“選んで設計する”時代へ。目的に合わせた媒体選びと、PDCAを止めない運用で、あなたのビジネスに合った最適な成果を手にしていきましょう。