スマートフォンの普及で場所を選ばず動画を再生できるようになり、マーケティング活動に動画を用いる企業も増加しています。
商品の紹介やウェビナー 、採用活動など、あらゆる情報が動画化されていく中で、文字と画像で表現していたブログにも、動画を活用したブログ「Vlog」が登場し、注目を集めています。
さて、Vlogとは一体どんなものなのか?そのメリットやビジネスとしての活用方法などをご紹介します。
Vlogとは

Vlogとは「Video Blog」の略で、ブログを動画にしたものです。
Vlogを投稿する人たちは通称、「Vlogger」と呼ばれます。
文字と写真で日常を表現するブログに比べ、Vlogには映像と音が加わるため、より多くの情報を伝えることができます。
VlogはYouTubeにアップロードすることが主流ですが、YouTuberの動画とは異なります。
YouTubeは、企画や番組のような動画やテロップや凝った編集の動画が多く、一方のVlogは、日常を切り取った日記のような動画が多いのが特徴です。
しかしながら、どちらにも当てはまる動画を撮影するVloggerもおり、明確な定義があるわけではないのです。
Vlogの始め方

さて、Vlogは下記の手順で始めることができます。
- 配信テーマを決める
- 機材を集める
- 動画編集のアプリやソフトを揃える
- アカウントを作る
これら手順をそれぞれ詳しく確認していきましょう。
1.配信テーマを決める
Vlogは日常における自然な状態を動画にしたものですが、多くの人に見てもらえるような人気Vloggerになるには、ある程度テーマを絞る必要があります。中でも軸となる配信テーマをご紹介します。
配信テーマ:日常
被写体の表情は映さず、日々の生活の中でのルーティーンワークやひとり暮らしの過ごし方を撮影するといった、メインに撮影したVlog動画です。まるで他人の生活を覗き見しているような感覚になるのがこの動画の特徴で、視聴者に共感や憧れを感じてもらうことができます。
配信テーマ:料理
ご飯を作っている姿を撮り、料理のレシピや作り方を共有するVlog動画です。料理好きな人だけでなく、調理音が好きな人もファンにつけることができます。
配信テーマ:ペット
ペットとの暮らしは癒し系のVlogとして人気のテーマに挙げられます。「日常」のテーマに近く、視聴者に共感や憧れを感じてもらうことができます。
配信テーマ:旅行
旅行に行った気分を味わってもらったり、観光地の周り方を参考にしてもらったりするVlog動画。観光の様子やグルメの紹介を動画にすることで、旅行先に興味を持った人を惹きつけることができます。
配信テーマ:勉強、仕事
大学生や社会人は勉強や仕事をテーマにVlogを撮影する方も多く見られます。勉強や仕事をしている姿を見せることで視聴者のモチベーションアップや刺激を与えることができます。
このように、テーマを絞るためにはコンセプトやターゲット層を決めておくことも重要になります。
視聴者に何を伝えたいのか、どう感じて欲しいのか考えて投稿することで、多くの人に見てもらえる人気Vloggerに近づくことができるでしょう。
2.機材を揃える
撮りたい動画によって必要な機材は変わるものの、高級なカメラでなくても、スマートフォン1台で十分クオリティの高い映像を撮影することも可能です。
下記は撮影に必要な基本となる道具の一覧です。
- 自撮り棒
- 三脚
- アクションカメラ
- ミラーレスカメラ/一眼レフカメラ
- ドローン
- マイク
- SDカード
様々な撮影方法
さて、テーマやスタイルにあった道具はもちろんのこと、撮影方法にも種類があります。
- カメラに向かい、話しながら撮影している
- 撮影時は話さず、後からナレーションを入れる
- BGMは入れず、生活音を大切にする
- 定点カメラで撮影する
- カメラマン役に撮影してもらう
- 自撮りスタイルで撮影する
- 自分の手元や足元を撮影する
また、Vloggerは顔出しが必須ではありませんので顔出しをするメリット・デメリットを考慮して判断しましょう。
3.動画編集のアプリやソフトを揃える
動画を編集できるアプリやソフトは下記のようなものがあります。
サムネイルや説明テロップを工夫し、見やすい動画にしましょう。
- iMovie
- VUE VLOG
- VLLO
- InShot
- Adobe Premier Pro
無料で使える動画編集アプリは多くありますが、本格的に動画編集したいという方には有料のAdobe Premier Proがおすすめです。
4.アカウントを作る
動画を作った後にアップロードするSNSのアカウントを作成します。
その際、動画を投稿したいSNSを選択するようにしましょう。
- YouTube
- Instagram
- Twitter
- TikTok など
SNSの各特徴について、確認したい方はこちらの記事をご参照ください。
ブログ記事:これだけはおさえておきたい!各種SNSの特徴をまとめました
なお、YouTubeはアカウント全体の時間制限がないうえに長時間の動画の投稿が可能で、時系列で記録していけるため、他のSNSと比べVlogの発信に適しています。
Vlogを始めるメリット

1.パーソナルな部分を共有できる
ここで言うパーソナルな部分とは、人間性や価値観、好きなもの、生活などのことを指します。
日々の生活の一部を切り取ることで、パーソナルな部分がより見えやすいため、「共感」が生まれやすいコンテンツになります。
2.価値観が同じ人と繋がりやすい
パーソナルな部分を「共感」することで、同じ価値観を持ったユーザーと繋がることができます。
- 年齢や職業が同じ
- 好きなものが同じ
- 暮らし方や考え方が好き・憧れる など
自分に似たような環境で生活する人や近い考え方を持った人たちと繋がるきっかけになります。
3.自分のストーリーを残せる
日常をVlogにして残しておくことで、自分の生活や取り組んできたことの過程をいつでも振り返ることができます。また、これを他者にも共有することで、発信してから時間が経過しても、他者にも影響を与え続けることができるでしょう。
Vlogを活用したマーケティング戦略

ファンベースマーケティング
「ファンベース」というファンに寄り添ったマーケティング手法があります。
「ファンベース」の定義は『ファンを大切にし、ファンをベースにして中長期的に売り上げや価値を上げていく方法』です。
ここでいうファンとは、『企業やブランド、商品が大切にしている価値を支持してくれる人』のことを指します。
このマーケティング手法と価値観の近い視聴者が多いコンテンツである「Vlog」は相性が良く、

といった流れでファンが新たなファンを生み、循環していくことで知名度を拡大することができます。
インフルエンサーマーケティング
SNS上で影響力のあるインフルエンサーにマーケティング活動を支援してもらう手法です。
Vloggerのターゲット層や配信テーマと内容の近い商品やサービスをPRしてもらうことで、情報の拡散を期待することができます。
Vloggerに好意を持つユーザーは、Vloggerの投稿に積極的にアクションを行ってくれるため、これまで接点のなかったユーザー層にも情報を届けることが可能になります。
ただし、企業の広告案件であると明示しなければステルスマーケティングと誤解される恐れがあり、マイナスイメージをもたれてしまうこともあるため、注意が必要です。
まとめ
今回は、Vlogの基礎知識から活用方法までご紹介しました。
Vlogは日常を切り取って動画にしたものなので、自分と価値観の近いユーザーに共感や憧れを持ってもらうことができます。
また、個人の趣味に留まるだけでなく、マーケティング戦略としても活用することができるため、今後も注目しておきたいコンテンツのひとつになるでしょう。
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