更新日:2024.08.05
目次
「なかなか効果が出ない…」「前の担当者から引き継がれてなんとなくやってる…」
そんな広告プランニング担当者のみなさま、その広告とランディングページ(LP)をそのまま配信していて本当に大丈夫ですか?
本記事では、今更人には聞きにくいと言うような
について徹底解説していきます。
WEBマーケティングの基本となる内容なので、ぜひ参考にしてみてください。
広告プランナーは、お客様が抱えている課題に対し、効果や予算などさまざまな角度から考え、どの広告を配信するのがその商材に対して最適か媒体選定・提案を行い、広告プランを立案します。
ここでは、広告・ランディングページ(LP)を作成する前にやっておくべき手順を4つのステップに分けて解説していきます。
まずは、広告の目標設定です。
プロモーションの内容や方法によって、広告やランディングページに期待することが変わってきます。
をはっきりさせておきましょう。
目標を定めずに広告を配信すると、効果測定をしても基準が無いので広告の成果が良いのか悪いのか、適切な配信ができているのかを判断できません。かならず、目標を明確にしましょう。
※目標のことをKPI(Key Performance Indicator)と呼ぶこともあります
目標 | 運用時のポイント |
注文や売上、 お問い合わせの拡大 |
商品購入や、フォーム完了ページ到達を目標達成とみなします。 月単位で目標がどれだけ達成できたかを確認し、広告費に対していくら効果があったのか、顧客を何人獲得できたかなどを重要視します。 |
サイト訪問者数を増やす | 広告がクリックされ、遷移先のランディングページやホームページを閲覧されることを目標達成とみなします。 シミュレートしやすく、比較的計画に沿ったユーザーをサイトに誘導することができるため、結果が出しやすい目標です。ナーチャリングのための潜在顧客を増やしたい場合や、類似した商品を探している見込み客に比較検討してもらいたい場合に適しています。 |
広告の表示回数を増やす | 新製品やサービス、自社の認知を高めたい場合に適しています。 広告がたくさん表示されることで、ユーザーの目に留まり、幅広い方に知っていただくチャンスにつながります。 一定の予算を確保して掲載を行わなければ表示回数は少ないままですので、効果が得られにくいとされています。 |
目標が定まったら、ペルソナの設定を行っていきます。
ペルソナとは、自社商品やサービスの架空のユーザーのことで、どのような人物に訴求した方が良いのか、どのようなニーズやユーザー視点があるのかを具体的に設定していきます。
広告配信の場合、下記の項目を決めておけばよいでしょう。
ペルソナについてはこちらの関連記事もご覧ください。
予算とペルソナに合いそうな媒体を2つから3つピックアップします。ここでは5つの媒体を紹介します。
ユーザーが検索エンジン(Yahoo!やGoogleなど)で検索した際に、そのキーワードに連動して表示される検索連動広告のことです。ユーザー自身が検索というアクションを起こしているため、購入検討やお問い合わせなどのモチベーションが高い方に配信できる点が魅力です。
Google広告に関して、こちらの記事もご覧ください。
検索エンジン(Yahoo!やGoogleなど)に掲載される画像広告のことです。仕組みとしては検索連動広告と同様ですが、画像を使用することで広告が目立ちやすくユーザーの目に留まりやすいのが魅力です。
規定サイズのバナーをデザインするなどの準備が必要になります。
年々成長を続ける動画広告で、特に潜在層向けの認知拡大に効果的とされる媒体です。YouTube広告の中にはさまざまな種類があるので、目的やペルソナに応じて選定することも可能です。
規定に準じた動画とYouTubeアカウントをあらかじめ用意する必要があります。
ユーザー情報を活用して、細かくターゲットを設定して広告配信できるのが一番の特徴です。また、拡散されやすく費用対効果が高いとされています。
Facebook広告は40~60代向け、Instagram広告は20~40代向けの広告でよく使用されています。
ユーザー数が圧倒的に多く、また年代を問わず訴求できるため他の広告媒体では接触できなかったユーザーへの配信をカバーしたいというときに選ばれています。
LINE広告も種類が豊富なため、目的やペルソナに応じた配信を行うことが可能です。
過去のデータ、または広告媒体のシミュレーションツールを用いて算出します。
選定した媒体で実際に広告を配信した場合、どんな結果になるかを事前に推定できます。
自社で、同様の目標・ペルソナ・キャンペーンの配信経験がある場合、その時の結果を使用します。自社の運用実績がない場合は、広告媒体のシミュレーションツールを使用します。(下記一部例)
Google広告 |
Googleキーワードプランナー |
YouTube広告 |
リーチプランナー |
Facebook広告 | オーディエンスのリーチ(広告設定画面内機能) |
ここまで整ったら、配信する広告とランディングページを作成していきます。
広告のシミュレーションに関して、こちらの記事もご覧ください。
シミュレーション結果をもとにどの広告を配信するかが決まったら、広告とランディングページ(LP)を準備していきます。
広告で集客し、ランディングページで促進、そしてコンバージョン(CV)につなげる、という導線を最大化していくにはどのような内容が必要かということがポイントになってきます。
広告とランディングページの整合性を意識しながら、興味を引く広告、わかりやすいランディングページを準備しましょう。
商品やサービスにどのような魅力やメリットがあるのか、広告やランディングページ内でしっかり訴求していかなければなりません。
媒体ごとに、文字数制限や規定があるのでそれらを考慮しながら考える必要があります。
訴求するポイントの決め方は、
といった感じになります。
その他、キャッチコピーなど端的に商品を説明できる共通の文言などを作成しておくとよいでしょう。競合他社のランディングページがどんなキャッチコピーや内容になっているか事例をリサーチをすることも有用です。
商材がBtoBかBtoCかによっても全体のテイストや言葉の選び方が変わってくるので注意しましょう。
今回のプロモーションには、どの訴求で効果が見込めるかを判断し、広告やランディングページへ落とし込んでいくことがとても重要です。
せっかく広告をクリックしても、遷移先となるランディングページのデザインが良くなかったり、広告の内容と全然違うことを訴求していたら、ユーザーは離脱してしまい、コンバージョンの獲得につながりません。
内容だけでなく、デザイン性が統一されていることも重要で、同じキャンペーンであることが視覚的にわかりやすくなります。
広告のバナーとランディングページを担当するデザイナーや制作会社が違うケースも多いと思いますので、その場合は統一感が出るようにメインビジュアルや全体の色味、フォントなどをすり合わせておく必要があります。
また、媒体によっては広告とランディングページの整合性が掲載順位に影響してきます。
はできるだけ統一して制作する必要があります。
ランディングページをコーディングする際は、見出しにHタグを使うなど、重要な部分をしっかり強調するようなHTML構成で作成するようにしましょう。
ユーザーは、広告をクリックしランディングページへ入ってくるため、ある程度の購買意欲やお問い合わせしたい内容を持っている可能性が高いと言えます。
そのため、ランディングページのファーストビューには取り逃がしのないように、CTA(購入などの行動を促すボタン)を配置することが大切です。
ランディングページの中盤以降には、まだアクションを起こすか迷っているユーザー向けに、不安や不満を解消していくような内容や、購入後にどんなメリットがあるかといったベネフィットを伝えられる様なコンテンツを用意しましょう。
ページ内でどのような順番でコンテンツを見せていくかも重要な作成のポイントとなります。
ランディングページのワイヤーフレーム作成の段階からしっかりイメージしておきましょう。
しかし、情報を詰め込みすぎてあまりにも長いランディングページになってしまうと、ユーザーが途中で離脱してしまう可能性があり、せっかくの施策の意味がなくなってしまいます。
また、写真や動画を多く入れたページを作成したい場合などは、ページが重くなりすぎて表示速度が遅くならないようになど、快適なページ作成を心がけることも忘れないようにしましょう。
ペルソナに設定したユーザーによって、PCやスマホなどの、どのデバイスに最適化していくかも事前に考えておくとよいでしょう。
そもそも、ランディングページ(LP)は広告の遷移先となり、
などのアクションをしてもらうために作成します。
そのため、訪問者の行動やコンバージョンを最大化していくということを強く意識して作っていくのが特徴です。
ここでは、ランディングページの特徴とWEBサイトとの違いについてご説明します。
ランディングページとは一般的に、縦長レイアウトで1枚のみで構成されるWEBページのことを指します。
1つのページ内に1つの商品やサービスを取り上げて紹介することで、ユーザーにとって余計な情報を省き、申し込みを検討している人に利用したいと思わせる「最後の一押し」をするクロージングの役割を果たすことに特化しています。
広告をクリックし、遷移先のランディングページへ訪れたものの、ほかの競合商品と比較してから購入したい、という方も多くいらっしゃいます。
いったんページを閉じてしまっても、「やっぱりここにしよう」と戻ってきてもらうためには、わかりやすく印象的なランディングページである必要があります。
内部リンクや外部リンクがあるWEBページとは違い、ランディングページの場合は基本的にリンクはCTAボタンもしくはフォームの送信ボタン1つのみです。
1ページの中で情報を絞り、申し込みを完結できる仕組みにすることで、他のページに移動させず、直接的に訴求することができます。
WEBサイトは、トップページや会社情報、商品・サービス紹介、採用情報などページ遷移させる前提で構成されており、サイト内を回遊できるようナビゲーションが設置されています。
一方、ランディングページは1ページ完結型で、1つの商品やサービスに対するコンバージョン(CV)が目的ですので、企業のWEBサイトと連動させないようにします。
ランディングページへの流入経路も広告からのみに絞るなど、限られたユーザ向けのページとなります。
このようにランディングページは通常のWEBサイトやホームページと考え方が異なります。
ランディングページをインデックスさせてしまうと、WEBサイトの評価と連動してしまうため、全体の評価が下がり、上位表示されづらいサイトになってしまいます。この点は、注意が必要です。
WEBサイト |
SEO(自然検索結果)で上位に入ることが重要 → ページをインデックス(GoogleやYahoo!などに登録)させる |
ランディングページ(LP) |
広告からの集客がメイン → ページをインデックス(GoogleやYahoo!などに登録)させない |
ランディングページの構成は、コンバージョン目標に応じて工夫する必要があります。施策の効果に直結する部分となりますのでよく考えて進めましょう。
ここでは、
を目的とする場合の2つについてご説明します。
商品やサービスの購入をコンバージョンとするランディングページの場合、ファーストビュー(FV)では、商品やサービスに関する信頼、安心、効果のすべてを伝えるアプローチが効果的です。
また、「何度か競合のランディングページと行き来した結果購入することにした」というユーザーがスムーズに購入できるよう、スクロールしなくてもよい範囲にCTAを配置します。
そのほか、商品・サービス細かい説明やお客様の声という項目を入れることで、購入まで進む確立を上げていくことができます。
資料請求や会員登録をすると得られる特典を、全面に打ち出したアプローチが効果的です。
例えば
などの施策が非常によく打たれているのはこのためです。
商品やサービスの購入よりはハードルの低いコンバージョン目標となるため、ランディングページは簡潔に目立つものが効果を発揮しやすいとされています。
ランディングページの作り方についてはこちらの関連記事もご覧ください。
LPOとは、「Landing Page Optimization」の略語であり、ランディングページ最適化のことです。ランディングページ(LP)を最適化し、ページのCVR(成約率)を上げるWEBマーケティング手法を指します。
広告プランニングをする上では、アクセス状況などを分析しPDCAサイクルを回して改善し、対策していくことが求められます。数字が思うように上がらない場合も「失敗」と諦めずにそこにどんな原因があったのかを理解して、修正をしていくことが不可欠です。
広告の配信やランディングページの公開後もしっかりと数字を追って分析することで、さらにページを最適化していきましょう。
また、自社の商品やサービスではどんな施策でどんな効果があったのかをノウハウとして蓄積していくことも大切です。
広告がクリックされ流入数が稼げていて、ランディングページが閲覧されているにもかかわらず、コンバージョンにつながらないという場合は、下記の2点を参考に改善してみるとよいでしょう。
ランディングページを離脱してしまう大きな理由の1つが、「申し込みなどフォームの入力が面倒くさいから」です。
「これって必要?」と思ってしまうような入力項目があると離脱の原因になり効果を上げていくうえでのデメリットになってしまいます。
できるだけユーザーに手間をかけないような工夫をする必要があります。入力項目が多いなと思った場合は、下記のような最低限の簡単な項目だけにしてみてください。
また、書き方が分からないというユーザーのために入力欄の上に(例)を載せるなど、スムーズに記載できるように工夫するのもおすすめです。
フォームページのアクセス解析やヒートマップなどのツールで分析をしながらサイトに合った解決策を見つけることが成功のカギとなります。
ランディングページやホームページ内に「購入ボタン」「申し込みフォーム」への入り口がわかりやすく設定されていない場合や、一番下までスクロールしないとCTAのボタンがないという場合も離脱につながります。
CTAは3~4つ設置しているが、いまいちコンバージョン率が上がらないという場合は、CTAのボタンに色を付けたり、文字を大きくしたりするなど認識しやすいデザインに変えてみましょう。
どういった文言やデザインで反響があるのかしっかり把握していくことが大切です。
ランディングページは作りっぱなしにせず、より快適に閲覧できるように常に改善や変更を行っていく必要があります。こまめに効果測定を行うことで、どこを改善すればいいのかが分かります。
レイアウトやデザインを変えたランディングページを用意し、広告の着地を2種類にします。
LPOをする前と後で、コンバージョン数や直帰率を計測します。コンバージョン率が高く計測されたランディングページを掲載し、またしばらくしたらLPOを行います。
よりコンバージョンの確立が高い施策を突き詰めていくことで、最適化を図っていくことが有効な改善策となります。
広告とランディングページ(LP)は導線と整合性を意識して制作する必要性と、LPOについて解説してきました。効果を上げるためには、特にランディングページは、作って終わりでなくこまめに検証・改善することが必要です。
当社では、今抱えていらっしゃる課題をしっかりと把握し、解決のご提案・対応させていただくデジマ女子というDX人材の派遣サービスがございます。
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